Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

女子体操

2008-08-19 | 想い・雑感
北京オリンピックの放送は
ほとんどといっていいほど見ていないが
たまたま女子体操の一部を見た
私の年齢が高くなったせいだろうが
若い軽業師の大会のように感じた
そう 美しさというより技を競うというかんじ
演技自体もそうだが
選手が醸し出す雰囲気というか色気というか
そういうものを全くと言っていいほど感じない

古くて恐縮だが
ベラ チャスラフスカや
ナタリア クチンスカヤ
を知っている方々は
なんともいえぬ優雅さ美しさを表現していた時代の体操を
懐かしく思い出すのではないだろうか

特にナタリア クチンスカヤ
少年だった私は その美しさに度肝を抜かれた
こんな美しい人が
地球上に存在しているという衝撃を今でも覚えている

などと夢想しながら
テレビを消した

効かなくなるとき

2008-08-19 | 医療・病気・いのち
明らかに存在する胃がんや大腸癌に対して抗がん剤を使用する場合
それは根治を目指すというよりも
延命を目指すということになる
抗がん剤によって癌が完全に消滅することなどまれなことだからだ

外来でそのような治療を行っている場合
かなり長期間にわたって
癌を制御できる場合もあるが
いずれ癌はその勢いを取り戻す

外来通院をしながら
抗がん剤治療を行う場合
患者さんご自身は当然治ることを期待して治療を受ける
完全に治すことは難しいかもしれないということはあらかじめ申し上げるが
希望を持って治療を開始する

しかし そうはならない
という現実を突きつけられる時がくる
医師はその現実をいかに伝えるかに心を砕くことになるが
どのような言葉を選んでも患者さんからすれば 伝えられる現実は変わらない

患者さんにとってはもちろん
医師にとってもつらい時である