Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

薬は包装から出して服用してください。

2006-11-24 | 医療・病気・いのち
 昔、薬といえば一回分を紙に包んであり、その紙は野球のベースのような形に折りたたまれていた。それだとさすがに、紙ごと薬を飲み込む人はいなかったろうと思うが、最近の錠剤のようにシートから押し出す包装になっているものの場合、時にその包装ごとのみ込んでしまう方がおられる。特に一回分ずつ几帳面に切ってあったりすると、うっかり飲み込んでしまうようだ。

 飲み込んだものが、食道や胃にとどまっていると、内視鏡で取り出すことになる。しかし、意外と包装の周囲は鋭利なので、粘膜を傷つけないようにするのはなかなか難しい。そこで場合によっては太いチューブを押し込みそれで粘膜を守りながら取り出すという、大事になることがある。

 胃を通り越して流れて言ってしまっている場合には、そのまま便と一緒に出てくれるのを期待することになる。しかし、途中で腸を破ってしまえば手術が必要となる。また出口で粘膜を傷つけ、出血してしまうこともある。

 治療のための薬を処方してもらっているのに、そのためにこのような危険なめにあうのは悲しい。

 薬はきちっと包装紙から出して服用してくださいね。

酒はほどほどに

2006-11-23 | 医療・病気・いのち
 朝から酒を飲み、商店街で転倒。怪我をして運ばれてきた人がいる。通行人がびっくりして救急車を呼んだらしい。額に数cmながら深い傷を作っていた。

 アルコールが入ると、平衡感覚が鈍麻し、運動能力が落ちる。飲酒運転が危険であるゆえんだ。

 これから、お酒を飲む機会が増えてくる季節。くれぐれもご用心。

 かく言う私も、数年前飲んで仰向けに転び、後頭部を打ったことがある。1週間ばかり経ってもなんとなく調子が悪く、頭のCTまで撮ったという情けない一件があるので、大きなことは言えませんが・・・。

談合

2006-11-23 | 想い・雑感
 自分だけ、自分たちだけが得しようという談合。それも官製となると国民はどうすればよいのか。社会を動かす規範となるべき官の働きそのものが私利のために動くようでは、開かれた社会など成り立たない。

 さらに、談合の構図自体が、仲間内がつるんで他者を攻撃や排除の対象としており、いじめの構図と重なるようにも感じる。

 教育基本法などをいじる前に、官僚や政治家の教育が先ではないのか、と思ってしまう。

 

怒り

2006-11-22 | 医療・病気・いのち
 激しく怒り、誰かに詰め寄っている途中で倒れてしまう。そんな場面が時々ドラマなどで描かれる。
 
 人間怒ったときには、自律神経のうちの交感神経の活動が優位になる。すると血管が収縮し、血圧が上昇し、心臓の被刺激性がたかまり不整脈を起こしやすくなる。

 だから、ドラマの中で倒れた人は、狭心症から心筋梗塞、不整脈、脳出血などが原因で倒れてしまったものと思われる。これは、ドラマの中だけでなく、実際に私たちにもおこりうることだ。

 感情も、習慣という側面がある。簡単に憤ってしまう人は、そうならないようにする意識が必要だ。怒りは、人だけでなく、自分自身を傷つけてしまう。心身共に。

説明

2006-11-22 | 想い・雑感
 人によって 経験も知識も異なる

 人は 経験や知識によって 
 自分の中に作り上げられた 判断基準がある

 だから 同じ話しを聞いても 
 どのように受け止めるかは 人により 大きく異なる場合がある

 説明する側と 説明を受ける側
 言ったつもりと わかったつもり

 「つもり」のわずかな違いが
  積もりつもって
 大きな違いになることもある

 言った 言わないの 争いになる

 そこに文書が必要なら
 保険の説明書のような文書を作っておけば良いというのか

こころ

2006-11-22 | 想い・雑感
 心がとんがる 
 周りに 毒をふりまく
 自分も傷つける

 心が 柔らかくなる
 みんな ほんわか
 
 できることなら
 穏やかな気持ちで
 ふっくらした こころで

 そして 笑顔で

インフルエンザワクチン

2006-11-21 | 医療・病気・いのち
 インフルエンザの季節になってきた。
 風邪症状もないのに、いきなり熱が出たりすると、インフルエンザの可能性がある。すぐに医院を受診し、検査を受けるのがよい。

 しかし、できることならインフルエンザにかからない方が良い。そこでワクチンを接種するという選択肢が出てくる。

 流行するインフルエンザウィルスは、年によって違うので、ワクチンをうてば必ず予防できるというものではない。しかし、摂取しない人に比べれば、摂取した人の方が明らかに発症率が低いとの報告がある。

 うっておいた方が良いと思う。ちなみに私は接種した。

リンパ節

2006-11-21 | 医療・病気・いのち
 癌の手術のときに、主病巣をあまり触ると、がん細胞がもみだされて血管やリンパ管へ流れていく危険性がある。そこでなるべく触らないようにしつつ、リンパ節の隔清も周囲の脂肪ごと丁寧に行う。

 あまりごそごそ触らないので、手術中にはよほど大きなリンパ節でなければ、認識しにくい。

 そこで術後、標本を整理したときや、病理検査の結果が返ってきたときなど、予想以上のリンパ節転移に驚くことがある。

 リンパ節への転移個数が多ければ、隔清範囲を超えてすでにがん細胞が流れていってしまっている可能性が高くなってくる。多くの場合術後補助化学療法として抗がん剤の使用をお勧めすることになる。

下天のうちを くらぶれば …

2006-11-20 | 想い・雑感
 長生きしたいという人の思いを
 煽り立てるような 宣伝
 そんな宣伝に 無闇に踊らされるのは
 避けたいものだ

 1900年前後にようやく日本人の平均寿命が
 40歳くらいになり
 それが50歳になったのは第二次世界大戦後
 さらに現在では75歳を超えている

 確かにのびてきている けど だから?

 織田信長が 桶狭間の戦いに出る前の舞で
 「人間50年」と謡ったとう話しがあるが
 その時代 50歳だと随分長生きのはず
 つまり 人間が長生きしたところで
 天の中では寿命の短い四天王のいる世界の一日が
 人間界の50年にあたると考えれば

 「夢まぼろしの如くなり」なのである

 75歳まで生きようが 100歳であろうがね

 信長は 舞ながら
 その時の「今」
 に集中していったのだろうと想像する
 
 

いのち

2006-11-19 | 想い・雑感
 人間いつかは死ぬ

 これは明白な事実であるが
 自分が実際に死ぬところは
 自分で見ることはできない

 つまり一人称の死
   自分自身の死というものが
     なんなのか
 死ぬまで
 いや 死んでも分からない

 自分が死からまだ遠いと感じているときには
 あっけらかんと
 いつかは死ぬもの といえるが

 いざ 死が 現実味を帯びて来るにつれ
 どんどんと 自分の命がいとおしくなる
 いのちが 恋しくなる

 そこのところを
 わかりたい

苦痛

2006-11-19 | 医療・病気・いのち
 皆、癌の治療を行うときには、癌細胞が完全に体から排除されることを期待して行う。初期の治療で、それが完全になされれば完治したことになる。しかし、体のどこかに癌細胞が隠れていれば(臨床上発見されない転移が既にあれば)いずれそれが再発として姿を現してくる。

 胃癌の場合は、5年経過をみて再発を認めなければ、まず完治していると判断する。しかし乳癌の場合は、5年以後も再発の可能性がついて回る。癌細胞の増殖速度が比較的緩やかなために、転移巣が大きくなるのに時間がかかるためと思われる。

 術後8年目に、骨転移が見つかった方がおられる。最初に乳癌と診断されたときにショックを受け、再発と診断されまた打ちのめされる。大きな衝撃を二度も味わうことになる。さらに、脊椎への転移だと、痛みとともに脊髄への影響の不安がある。痛みはかなりコントロールすることができても、脊髄への影響から麻痺が出てしまうと治療は難しい。放射線を当てることにより軽快することもあるが動けなくなることもある。

 多くの癌が治癒する中で、まだまだ再発してくる人もたくさんおられる。死を現実のものとして背負っていくつらさ。体が自由にならないいらだち。肉体的苦痛に対する不安。

 やはり癌は、いろいろな意味で難しい。

 

同窓会

2006-11-19 | 想い・雑感
 中学校の同窓会に参加した。
 
 随分長い時が過ぎたが、ほとんどの顔はみれば分かる。

 幼い頃に、同じ場所、同じ時間、同じ空気に触れていた仲間達。

 それぞれの人生を背負って、
 様々な喜びや悲しみを経験して、再会する。
 懐かしく、穏やかな時間でした。

王監督万歳

2006-11-18 | 想い・雑感
 王監督は大食漢であると聞きます。その監督が、胃全摘後の食生活に慣れるのは随分大変だと思いますが、何とか乗り越え監督業を続けてくださるそうで、ファンとしては実にうれしい限りです。

 現役選手時代に描かれていた漫画で、ヘルメットが顔に比して随分大きく描かれたものがありました。やせた現在の監督も少し帽子が大きく感じますが、大きな目の輝きはいささかも落ちていないと思います。

 病変のすぐ近くのリンパ節への転移があったとの報道でしたから、再発の不安もきっと抱えておられるのでしょうが、今にエネルギーを集中する姿に引きつけられます。

 ぜひぜひ、体調に気をつけ、食べる速度にも注意して、納得のいく監督業を積み重ねて頂きたいと思います。

心地よい リズム

2006-11-18 | 想い・雑感
ひとそれぞれに リズムがある
その人にとって心地よい リズムがある

 人には 快適な 速さがある
 その速さは ひとにより 時により 異なる

今の私たちの多くは
人の リズムで
押しつけられた 速さで 
生きているような気がする

 自分の リズムを取り戻せ
  自分の 速さを見つけ出せ
 自分自身を取り戻せ



出来なくなるくやしさ

2006-11-17 | 想い・雑感
子供のころから青壮年くらいまでは
できなかったことが できるようになる
という経験を多くする

しかし齢を重ねることにより
また 病を得ることにより
それま出来ていたことができなくなる という経験をするようになる

思ったように動けない
話せない
好きなものが食べられない
排泄の処理が自分でできない

そんなできない事への
くやしさ
無念さ
を胸に秘めている人の心をのぞく努力を
私たちはしたことがあるのだろうか

思うにまかせぬことは数多くある
それを経験していくのが
そして その事実を明らかに自覚し諦めていくのが
人生かもしれないが

できることなら
そんな 苦 を取り除けたら
 それが無理なら 少しでも突き抜けてしまえたら
  と思う
また そんなお手伝いができたらいいな
  と思う