どこからお話ししましょうか 小三治自伝 2020年07月06日 | 本 あっと言う間に、一日で読んでしまった。小三治は好きだが、実演を聞いたことはない、すみません。録音はいろいろ聞いている。 この自伝もおもしろかったが、なんていうかなあ。特別悪く書いているわけでもないのだが、例えば圓生のような完成された芸でなく、登場人物の声音を変えなくても、人間がとらえられていれば、自然にそう聞こえそれの方が良いと繰り返し言っている。言っていることはよくわかるが、それはそれで「作られた無作為」ということになるわけで、ぼくは小三治も好きだし、圓生の録音も大好きなのだ。 個人的には週刊FMの対談のこととか、永六輔とか小沢昭一とか、昔のことを思い出してなつかしかった。