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ゆるゆる ゆったり四万十の旅

2006年11月25日 | せずにはいられない・・旅の話
ゆるゆる ゆったり四万十の旅



ご存知のとおり、四国は上下に短く、左右に長い。

そして、観光名所が右と左に点在しているので
まず、交通手段の確保がポイントとなる。

四万十川は、実は私が小学生の頃から
秘かに憧れていた川。

まず名前が個性的。 そして、当時から”最後の清流”と言われていた。
どんなにきれいなのか、想像するだけでワクワクしていた。

最初の勤務先では、週のうち、3日くらい国内の出張があり、
北は北海道から、南は沖縄まであちこち行ったが
四国だけは、足を踏み入れたことがなかった。

四国に行くなら、憧れの”四万十川”を絶対見てみたい

(特急 南風号)

高知から中村まで、2時間5分。
特急 南風に揺られての汽車旅となる。

のどかな山間の風景あり、土佐湾の風景あり、
人がすんでいないような寂しげな里もあり、
振り子式の電車なのか、
わりと左右に揺さぶられ、いつしか心地よい眠りに誘われる・・・。

やっと2時間後に中村駅に到着。
ここは、四万十川観光の拠点だ。

宿へ向かうタクシーの中から、四万十川とそれにかかっている
赤い鉄橋が見える・・。

”あの橋の名前は何ですか?”
”ああ、あれね、あれは 赤い鉄橋。”
・・・・あれれ???そのまんまじゃない。
もっといい名前つけないのかなあ・・・。

(これが最後の清流 四万十川)

穏やかだ。 そして、ぜんぜん流れている感じがしない。
悠然と たおやかに ただ そこにある。

透明な川は、鏡のようにすべてを美しく映し出す。
川底には、小さい魚が安心して 泳いでいる。
その水は、とろみのあるようにも感じる。

岩を駆け下りる勢いのある川がシュワッとしたサイダーなら、
四万十は、抹茶の葛湯みたいだ。

(舟母船)

川下りはやはり、笠をかぶって舟母船。
ゆるゆる・・・時間の止まったような風景の中
静かに舟はすすむ。

若い人は中流あたりでカヌーだろうか?
舟母船には、私くらいの年の人は誰もいない。
乗っている人も、船頭さんたちも、”ゆるゆる、のんびり”・・・。

(元漁師だった船頭さん)

そこここに、漁をしている人をみかける。
うなぎは結構とれて、いい値段になるらしい。
舟につんである竹筒のようなものを見せて、うなぎ漁の仕方を
熱心に話してくれた。

同じ地球の、同じ日本の国の中でも
時間の流れ方が
東京とは全然違う。
時計なんかなくても、一日、自分の体内時計とおひさまの角度で
過ごすことが出来そうだ。

さんざん、うなぎの話を聞いたので、
舟から降りた後の昼食には”四万十うなぎのおすし”を食べた。
あっさりしてた。さすが、”清流育ち”。

移動に時間がかかるので、すこし”ゆったり”めのスケジュールを
組んでおでかけになったほうがいいかもしれない。

子供連れだったら、”トンボ公園”もオススメ。
色々な生き物がきれいに展示飼育されていた。

ただただ、"四万十川”に出会うためだけに
ここまで足をのばすのも悪くない。

ゆったりした時間を感じたい方にオススメの四万十の旅。

(ゆるり四万十川)