雪解星(ゆきげぼし)
昨日は、春一番。
今日は、また、冷たい北風。
季節が先を急ぎすぎて、
また後戻りする。
今、梅が見頃だけれど、
本当は、今が一年で一番寒い頃。
北風に思わずコートの襟を立ててしまうけれど、
心の中では、すこし、ほっとしたりする。
冬は冬。
この冷たい風は
心がシャン、となるようなメッセージを送ってくれる。
はにかんだように咲く、しだれ梅
北風で吹き飛ばされて
澄んだ夜空に瞬く星を眺めてみる。
不思議なことに、
ずっとずっと、そのまま夜空を見続けていると
あちらにも、こちらにも
星を発見することが出来て、
東京でさえ、
蒼い星、クリーム色の柔らかな星、
うすいローズクオーツ色の星、
ダイヤモンドのように主張する星、
ひっそり輝く温かい色の星・・・
今日みたいな夜には
星をいっぱい見つけられる。
日本語って美しい。
”雪解星(ゆきげぼし)”・・・
雪解けの頃、煌く星のこと。
寒い冬から抜けた直後の、
鋭く小刻みなひかりを放つ星のこと。
雪が解けて、春がもうすぐそこまでやってきている・・・
その雪解星を見て、
雪国の人たちは、待望の春を迎える日を
心待ちにすることだろう。
雪が、解けはじめる
たぶん人は、星を眺めながら
誰かを恨んだり
ねたんだり、しない。
どんなに不本意なことをされたとしても、
星に向かっては、
その人の不幸を願ったりは、しない。
その光の存在は、
自分の心の中にある
”光”そのものだから。
その光は、
人の幸せを願う。
自分の夢を照らす。
雪解星の瞬きが
地上の雪解けを知らせるように、
私の心に、
そして
貴方の心に、積もった雪がもうすぐ解けて
春が来るのだよ、と教えてくれるはず。
明日の星が、
雪解星になりますように・・・
*参考文献*
語りかける季語
ゆるやかな日本 宮坂静生
昨日は、春一番。
今日は、また、冷たい北風。
季節が先を急ぎすぎて、
また後戻りする。
今、梅が見頃だけれど、
本当は、今が一年で一番寒い頃。
北風に思わずコートの襟を立ててしまうけれど、
心の中では、すこし、ほっとしたりする。
冬は冬。
この冷たい風は
心がシャン、となるようなメッセージを送ってくれる。
はにかんだように咲く、しだれ梅
北風で吹き飛ばされて
澄んだ夜空に瞬く星を眺めてみる。
不思議なことに、
ずっとずっと、そのまま夜空を見続けていると
あちらにも、こちらにも
星を発見することが出来て、
東京でさえ、
蒼い星、クリーム色の柔らかな星、
うすいローズクオーツ色の星、
ダイヤモンドのように主張する星、
ひっそり輝く温かい色の星・・・
今日みたいな夜には
星をいっぱい見つけられる。
日本語って美しい。
”雪解星(ゆきげぼし)”・・・
雪解けの頃、煌く星のこと。
寒い冬から抜けた直後の、
鋭く小刻みなひかりを放つ星のこと。
雪が解けて、春がもうすぐそこまでやってきている・・・
その雪解星を見て、
雪国の人たちは、待望の春を迎える日を
心待ちにすることだろう。
雪が、解けはじめる
たぶん人は、星を眺めながら
誰かを恨んだり
ねたんだり、しない。
どんなに不本意なことをされたとしても、
星に向かっては、
その人の不幸を願ったりは、しない。
その光の存在は、
自分の心の中にある
”光”そのものだから。
その光は、
人の幸せを願う。
自分の夢を照らす。
雪解星の瞬きが
地上の雪解けを知らせるように、
私の心に、
そして
貴方の心に、積もった雪がもうすぐ解けて
春が来るのだよ、と教えてくれるはず。
明日の星が、
雪解星になりますように・・・
*参考文献*
語りかける季語
ゆるやかな日本 宮坂静生