YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

春に降る雪の名前

2022-03-23 06:00:00 | 氷・霜・雪・雫


2020.3.9@三ツ池公園

お彼岸を過ぎて、桜が咲き始めてから降る雪があります。満開の桜に雪が降るだなんて、びっくりですが、昔から稀にあるようで、「桜隠しの雪」なんて、名前がついているそうです。

ソメイヨシノ@三ツ池公園(2020)


コヒガンザクラ@昭和記念公園(2022)

春の雪は、真冬とは違い、降ってもすぐに溶けてしまう淡雪。


2022.3.22@昭和記念公園

まだらに降り積もる様子を「斑雪(はだれゆき)」と言うそうです。

「はだれ」!!
…読めません(>_<)

田畑にうっすら積もる雪…




伸びてきているのは麦の芽です。
春の雪には他にもさまざまな名前がついています。

名残り雪

サンシュユ

別れ雪


ウメ

雪の果て



ハクモクレン

冬の間、人々の生活を散々苦しめてきた雪ですが、それも終わりとなると、どこか淋しいものなのですね。



自然とともに暮らしていた昔の人々の美しい感性。日本語の響きはとても優しいです。

春の雪の記録です↓





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ころんとかわいいミモザの砂糖漬け

2022-03-22 06:00:00 | 食べもの



コロンとかわいいミモザの花の砂糖漬け。眺めているだけで幸せな気分になれちゃいます。クッキーに飾ったり、アイスやヨーグルトにトッピングしたり…。でも作るのは、けっこう根気がいりました。お時間のある時に!



農薬がかかっていないというミモザの花が手に入ったので、いつかはやってみたかった「ミモザの砂糖漬け」を作ってみました。



ミモザの花房を軽く洗い、熱湯につけて殺菌します。

長く湯につけすぎると色が抜けると書いてあったのですが、1分くらいでやめました。


お湯が綺麗なミモザ色に!!

花房をキッチンペーパーに広げて湯切り。



この後、花を一つ一つ丁寧に切り分けます。軸が残ると仕上がりに緑が混じり、美しくありません。


…が、ちまちまとした作業に嫌気がさし、だいぶいい加減な仕上がり。
ちなみに湯通しする前に花を切り分けた方が分けやすかったような気もします。



砂糖を少量の水で煮詰めてシロップを作り、ミモザを浸し、グラニュー糖をまぶします。

ミモザには特に味がないので、水ではなくブランデーなどでシロップを作るレシピが多かったですが、水でもできます。

そしてこれを1つづつ選り分けて並べるという壮大な作業…。難しくないけれど、とにかく細かい作業。

あとは、乾燥させれば出来上がり。



やったー!!!

何に使おうかな???

とりあえずヨーグルトにのせてみたけれど…



せっかくだからもう少し見栄えのする何かを考えたいかも!!!

ちなみに湯通しした時の黄色いお湯に、毛糸を浸してみたところ…



ふふふ。
ミモザ染めもできますね♪

ミモザは生花でも、ドライでも楽しめて、その上スイーツにも染めにも使えるスーパーフラワーです。







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春分の日〜昼と夜の長さ〜

2022-03-21 06:00:00 | 



「春分」と「秋分」は昼と夜がほぼ半分ずつの時間になる日です。
この現象は、地球上のどの地域においても、若干のずれは生じるものの同じ日に起こります。赤道上にある地域では太陽が真上を通る時間に影が消えます


※画像は国立天文台HPより

この図は北半球から太陽を見た太陽の動きです。緑色の線が春分の日。
南半球では東から昇った太陽は北高いところ(北中)を通り、西へ沈みます。




春分の日は、昼と夜とが同じ時間になる日。正確には地域によって若干のズレがあり、日本では昼の方が24分ほど長くなるそうです。この日から夏至にかけては昼が長くなるのはどの国も同じ。

イランではこの日を「ノウルーズ」と呼び、正月としています。また、中央アジアからアフリカにかけてこの日を祭日として祝う国も多いようです。

ちなみに赤道直下の都市ではこの日の正中時、太陽が頭の真上を通るため、その瞬間、影が消えます!!


真上を通るので方位も南と北のちょうど真ん中。「南中」でも「北中」でもないので、その両方を指す「正中」という言葉を使うしかない。

赤道の上に位置する国は、

インドネシア、モルディブ、ブラジル、コロンビア、エクアドル、キリバス、サントメ・プリンシペ、ガボン、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、ウガンダ、ケニア、ソマリア


赤道の上に立つ@赤道博物館(キト/2013)

中でもエクアドルは首都キトが赤道の上にあることから、名前そのものがスペイン語で「赤道」を意味しています。

この影が消えるという現象、一度体験してみたいものです。

ご近所(?)では、シンガポールがほぼ赤道直下に位置しています。


ガーデンズ バイ ザ ベイ@シンガポール/2014

春分の日に影が消える現象を見るにはうってつけかなぁ…。

いつか行きたい!!!




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春分

2022-03-20 06:00:00 | 二十四節気



春分は二十四節気の第四の節。太陽黄経が0度のときで、3月21日頃。

柔らかな春の日差しに包まれる、そんな季節が春分。「春」を「分ける」と書くのは、「冬至」と「夏至」の真ん中という意味。いよいよ春も本番。生き物の活動はここから一気に加速します。自然観察が忙しくなるシーズンです。


〜七十二候のページ〜

初候→雀始巣
次候→桜始開
末候→雷乃発声


〜二十四節気・七十二候とは〜
旧暦(太陰太陽暦)が使われていた時代、季節のずれを調整するために作られたのが二十四節気。地球の周期をもとに、夏至と冬至、春分と秋分を設け、さらにその間を分けて1年を24等分して、季節の特徴を表した言葉を当てています。しかし、梅雨や台風などがない中国で作られたものがそのまま使われているため、日本の季節とは多少ずれるところもあります。
七十二候は二十四節気をさらに3等分ずつして、季節の特徴を当てはめたものです。日本独自に作り直された経緯があり、より、日本の季節にあったものとなっています。


〜横浜の雨温図(1981〜2010)〜



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ツグミの季節もそろそろ終わり

2022-03-19 06:00:00 | 野鳥


11月の初め頃、日本へ渡ってきたツグミ。冬枯れの林床や草地でよく見かけましたが、そろそろシベリアへ帰る時期です。小さな体で長い長い旅路を渡り切る身体能力。冬になったらまた会えるといいね。がんばれ〜!!



ツグミ(ヒタキ科)
分布:中国・台湾・日本・ミャンマー・ロシア
全長:24cm / 冬鳥

ツグミは夏にシベリアで繁殖し、冬になると大群で日本へ渡ってきます。飛来した当初は森林で群れを作っていますが、次第に平地へと移動して分散。草地や農耕地で普通に見られる冬鳥。図鑑には市街地でも見られるってありますが、最近は街の中であまり見かけなくなったなぁ。



雑食性で、地面をホッピングで移動しては地面にいる虫を探している姿をよく見かけます。木の枝にとまって木の実を食べていることもあります。

ちょっと胸を張っているように見えるので、わたしは「いばりんぼ」なんて呼んでいるのですが、「ツグミ」の語源は、日本ではさえずらないために「口をつぐんでいる」という風に考えられていたという説があります。地鳴きはするんですけどね。もちろん繁殖地では囀ります。



なかなかの美声の持ち主らしいので、これからの恋の季節、美しい歌声を披露するんだろうなぁ。

ツグミの寿命は10年ほどと言われていますが、毎年2000〜4000kmもの距離を往復する生活って想像もつきません。

そして、渡り鳥と留鳥の比率は本州で6:4、北海道や沖縄などでは8:2。実は日本にいる鳥の半数以上(大部分)は、こうした生活を送っているのです。鳥ってすごい生き物です。




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