春の海、ひねもすのたりのたりかな。野山もいいけれど、たまには海へ。春のかすみでぼんやりとした空。海と空との曖昧な境界線。ゆっくりと寄せては返す波。春を感じて、海の生き物たちも動き出しています。
与謝野蕪村が詠んだ通り、春の海は冬の荒波と違いひねもす(終日)、ゆったりとした波がゆっくり寄せては返しています。「のたりのたり」とは上手いこと言うなぁ。
どこもかしこもすっかり春です!!
海辺には明らかに人の数が増えました。そして波打ち際には、あの生き物が!!
おおおー、これはもしやワカメですか?春はワカメが美味しい季節です。まさに今が旬!!
あ、でも見ていただきたいのはこの海藻の中にいるこちら…
ちょっと気持ち悪いヤツ行きますよ。上の写真にも写ってますけどね…。
苦手な方は心の準備を!!
アメフラシです。
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もう、海岸のいたるところに彼らというか、彼女らというか…。
なんてったって雌雄同体ですからっ!!
とにかく、この季節になるとあちらこちら転がっているのです。
またの名をウミウシ。
隠岐の島ではベコって呼ぶらしい。そして食べるんだそうです∑(゚Д゚)
※餌によって毒を持つアメフラシも多いので注意
アメフラシはこれから初夏にかけてが旬。海の中にもちゃんと四季があるのです。
ちなみにこれからの季節は産卵期でもあります。
卵です↑
磯にラーメンが落ちてるみたいに見えます。ウミソーメンと呼ばれています。ラーメンみたいですが、つまりはカエルの卵と似たようなもの。紐状の卵塊。
ちなみにこれも食糧難の際には食べたそうですが、毒性の心配もあり、現在では食用されることはほとんどないとのこと。
「海そうめん」の名前で調理される海藻もあり、ちょっと混乱の原因になっているようです。
もっともあの「美味◯んぼ」のなかで、アメフラシの卵を食べる回があるそうなので、全く食べないということでもないようです。
ま、遠慮したいかな(^^;;
海には、ぬるっととしたもの多いですよね。こちらはアカクラゲ。
とても綺麗なクラゲですが、触手にかなり強い毒を持っていて、打ち上げられたものも要注意。カツオノエボシ同様、触れてはいけない危険生物です。
触手だけ落ちていたりしたら、気づかないかもしれないので、ビーチコーミングの際はそんな危険も頭に入れて…。
私の場合、海へ行く=お宝拾い!
海にもサクラ。桜貝です。
樹木のサクラと違い、一年中拾えますけれど…
春先はまだ人も少なく、寒くもなく、海辺のと宝探しにはいいシーズンです。