花粉症

2015-02-24 23:30:01 | 日記
いよいよやってきた、花粉症の季節。

40年ほど前、亡き母が本堂でお檀家さんとお話をしている時に、急にクシャミを連発した。
それから母のアレルギーが始まり喘息が始まったような記憶がある。
ひどいアレルギー体質ではありながら花粉症はなかった私が発症したのは、北海道から内地(北海道の人はそう言っていた)に戻った最初の春のことだから20年以上前のことだ。夜中にクシャミを連発して、鼻水が出て、そして両方の鼻が詰まり喉も腫れて塞がってきた。自分に何が起きているのかわからなかった。メンソレータムをお湯に入れ、湯気を吸った、鼻の下に直接塗った、遂には鼻の中にも塗ったがだめ、鼻も喉も塞がるということは息ができないわけで、これで死ぬのかと思った。おまけに白目もぶよぶよふに腫れてくる。水を大量に飲む事を思いつき、ガバガバ飲み、眠っている間に呼吸が止まるかも知れないと一晩起きて必死で呼吸をして朝を迎えた。幸い鼻の詰まりは片方になって少しパニックから脱して薬局に行った。病院嫌いだからこんな時でも薬局だ。漢方と新薬の融合薬と体質改善を薦められた。猿の肝でできたドリンク剤とクマザサドリンクがあり、猿の肝ドリンクを買った。体質改善はそれまでにも何回かチャレンジしたことがあったけれど、どれも長続きせずにきた。この時のドリンクは三本セットでなかなか高価だった。店主が三本セットで買うとにしても店にキープということで、飲み終えたら次の一本を売ってあげるという。
で、やっぱり続かなかった。猿の肝というのもどうも……(u_u)
薬で症状が緩和されるともう体質改善なんて先が見えないことにお金をかけられないという気持ちになる。
この頃から果物アレルギーがエスカレートし始めたのだけれど、柑橘類、バナナ、瓜系など全く大丈夫な物もあるし、りんごなどは加熱すれば大丈夫だし、気をつければいいや~。

体質改善に失敗したので、今年もまた花粉の飛ぶ季節到来。
流石に今は病院の薬がよく効くので、今日病院に行ってきた。
折角なのでドライアイの薬二種、湿布薬、血流を良くする薬、そしてアレルギーの薬と花粉症用眼薬、鼻の先が切れるのでステロイド軟膏など、たっぷり2ヶ月分処方してもらった。
眼薬が多いので薬剤師さんが丁寧に説明してくれる。
待っている間に血圧を測った。60の118。
特効薬が手元に沢山あると安心だ。

鼻と喉が塞がるなんて経験は二度としたくない。

サウンド オブ ミュージック🎶

2015-02-24 00:28:41 | 日記
今日はアカデミー賞の発表。
少しだけLIVEで観た。

ガガ様が「サウンド オブ ミュージックメドレー」を真っ白のドレス(タトゥーを隠さず)で熱唱した後、ジュリー アンドリュースが登場。
会場が湧き立ち、私も不意に涙が溢れた。

姉と、姉の友達のT子ちゃんに連れられ町まで出て、子どもだけで初めて映画館に行った時に観たのが
「サウンド オブ ミュージック」
だった。

まだぼんやりの私は親が一緒でないということがとにかく不思議だったが、その日から数日頭の中は「ドレミの歌」でわんわんしていた。

「メリーポピンズ」は私の娘も大のお気に入りでビデオをどれだけ繰り返し観たことだろう。

清らかで優しくて、不可能を可能にしてしまうような力も備えているというのが彼女のイメージ。
そんな大女優さんが、まだ美しい姿で夢を与え続けてくれることに感動して震えた。

T子ちゃんとはバレエ教室で一緒だった。運動が苦手だからと、御母様が私の通う教室に連れて来られたのだ。背が高く手足が長い。日舞もされていたから姿勢が良くて綺麗だった。
お金持ちのお家の一人娘さんだったので、御母様は私を見るといつも
「☆☆子ちゃん、うちの子どもにならない?」
と、仰った。
私はドキドキしながらはにかんでいたが、内心とても嬉しがっていた。
どのくらい嬉しかったかというと、毎晩お布団に入るとお話を作りながら眠るのが常だった私は、そのお話の中で必ず自分はT子ちゃんの妹という設定にしていたのだ。
T子ちゃんは実の姉みたく怖くない。おっとり優しいから、お姉さんならこんな人がいい!と。

お金持ちのお家にもらわれていった私は綺麗なお洋服を着て毎日ご馳走を食べてお姫様のような生活をするのだ。喧嘩もない、やれ本堂掃除だの、やれ庭掃除だの、お手伝いをしろと言われない、おっとり穏やかな毎日を想像してニンマリしながら眠りこけた。

実は冗談とかお愛想とかがわからなかったのでその話を半分本気にしていた。だって、よく家族に「☆☆子は橋の下で拾った子やから」と言われていたから。それも愛情たっぷりの冗談だとはわからなかったから。

ある日、T子ちゃんの御母様がとても興奮してやって来られた。何事かと思いきや、母とT子ちゃんの御母様が親戚関係だったと仰るのだ。
母の母方の実家と繋がっていたのだ。
それを聞いた私の感想は、
「なんや親戚か~、もらってもらえへんな、お金持ちのお嬢様になれへんのか~」
だった。
どうしてそう思ったのかな?
とにかく、毎晩お布団の中で見ていた甘い夢が破れて、忙しい寺で厳しい母に叱られ、手八丁口八丁の元気で賢くてヤンチャな姉と喧嘩ばかりの現実に引き戻された。

映画「サウンド オブ ミュージック」
を思う時、どうしてもこの時の記憶が蘇る。

一昨々年オーストリア旅行をして、その美しいロケ地も何箇所か訪れることができた。

映画は好きで、沢山の名作に出会ったけれど、血管にも流れているのではないかと思うほど思い入れがあるのは、もしかしたらこの映画かも知れない。

(私と姉は、ちょうど「となりのトトロ」のさつきとメイの関係。しっかり者の姉と頑固でわがまま、マイペースの妹。さらに、トトロの田舎の風景や、親切なおばあさん、ガキ大将……この設定もまさしく私の育った環境だ。こちらが本当の自分の原風景)