昨晩(10月2日)、20年に1度社殿を建て替える伊勢神宮の式年遷宮で、最も重要な神事「遷御(せんぎょ)の儀」が、皇大神宮(内宮)で行われた。
絹の幕で隠されたご神体が旧正殿から新正殿に移された。
式年遷宮は今回が62回目。
単純に62回と20年をかけると、1240年。
植木算で計算すると、1220年。
1300年の歴史を持つとされている。
記録によると、神宮式年遷宮は、飛鳥時代の天武天皇が定め、持統天皇の治世の690年(持統天皇4年)に第1回が行われた。
歴史で学んが名前が挙がってくるのが、不思議である。
その後、戦国時代の120年以上に及ぶ中断や幾度かの延期などはあった。
従って、1300年の歴史があると言われている。
690年の第一回目からは、1323年経っていいる。
遷宮は、8年かけて続いてきた神事で、遷御の儀のクライマックスを迎えた。
午後8時、灯籠の明かりなどが全て落とされ、天の岩戸の故事にならい、神職が鶏の鳴き声をまね「カケコー」と3度唱える「鶏鳴三声(けいめいさんせい)」を合図に儀式が始まる。
勅使が「出御(しゅつぎょ)」を3度告げると遷御の列が出発。
松明と提灯の明かりを頼りに、大宮司・少宮司らが「仮御樋代(かりみひしろ)・仮御船代(かりみふなしろ)」に収められたご神体「八咫鏡(やたのかがみ)」を、しずしずと運んだ。
行列は新正殿前まで進んでご神体を移し、神宝や装束も奉納。
正殿の扉が閉じられ、1時間ほどで遷御の儀は終了。
豊受大神宮(外宮)でも5日夜、ご神体を新正殿に移す神事が行われる。
今回の遷宮は、東から西に本殿を移しましたが、西に遷宮した20年間は、景気が良くなると言われている。
今後、20年間、景気だ良くなることも、祈りたい。