「竹島問題で、韓国は、次の手を打てないと嘆いていた」のは、朝鮮日報の記者。
その朝鮮日報の記事:日本政府が動画で挑発「竹島は日本領」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/10/24/2013102400462.html?ent_rank_news
日本外務省が直接「韓国が1952年に不法占拠」と主張
東海を日本海と主張する動画も年末に公開予定
韓国政府、直ちに削除要求…日本の総括公使呼び強く抗議
安倍晋三内閣の右傾化・歴史否定発言・集団的自衛権行使などの問題で韓日の外交で確執が膨らむ中、日本の外務省が独島(日本名:竹島)の領有権を主張する内容の動画を製作・流布して再び波紋を呼んでいる。
日本の外務省が直接動画を作り、同省公式ホームページやインターネット動画共有サイト「ユーチューブ」などに掲載するのは今回が初めてだ。今年末には東海を日本海だと主張する動画を製作・公開する予定だという。
■再び独島で「挑発」する日本
日本外務省は16日に「竹島に関する動画」というタイトルの動画(1分27秒)をホームページやユーチューブに掲載していたことが23日、確認された。動画は独島の写真・地図・関連記事などを紹介し「17世紀に日本が竹島の領有権を確立」「1905年に閣議決定により竹島の領有を再確認」「1952年に韓国が国際法に反して『李承晩ライン』を一方的に設定、国際法に反する不法占拠をした」と主張した。また、「日本は国際司法裁判所に付託をこれまでに3回提案したが、韓国は完全に拒否した」としている。
これに対し、韓国外交部(省に相当)は動画を直ちに削除するよう要求、在韓日本大使館の倉井高志総括公使を同日午後に呼び、強く抗議した。
外交部の趙泰永(チョ・テヨン)報道官は声明で「日本の外務省が韓国領土である独島に関する荒唐無稽(むけい)な主張を盛り込んだ動画を製作、インターネット上に流布したのは韓国の独島領有権を毀損する狙いのもので、すぐに削除しなければならない。日本政府はこのような没歴史的で時代錯誤的な挑発行為が韓日関係の進展を妨げる重大な要因になっていることを痛感してほしい」と述べた。
■毎年高まる独島挑発の程度
日本政府はこれまで、防衛白書や教科書などで独島の領有権を主張、韓日間の確執を生んできた。しかし、昨年以降は外務省が直接出て独島の領有権を強く主張している。
日本の外務省は 2011年7月に独島上空を試験飛行した大韓航空に対し「公務員利用自粛命令」を出した。昨年2月には玄葉光一郎外相(当時)が議会演説で初めて独島領有権を直接主張、4月には東京で開かれた独島関連集会に外相らが初めて出席した。今年に入ってからは岸田文雄外相が再び議会演説で「竹島問題に粘り強く対応する」と述べた。韓日関係を解決すべき外務省が先頭に立って独島問題をあおっているのだ。
■頭抱える韓国政府
韓国政府は日本の外務省による独島領有権主張は絶対に容認できないと考えているが、これをやめさせる実質的な手段がないため頭を抱えている。日本公使を呼んで抗議したが、日本政府が動画を削除する可能性はほとんどないように思われる。
こうした場合、大統領や外交部長官が直接表に出て対日批判発言をしたり、日本大使を呼んで抗議したりすることも考えられるが、効果が不確かで外交的な負担も大きい。
今回の独島に関する動画の波紋は、来月中と予想される韓日外交当局間の安保政策協議会開催にもマイナス要因として影響を与えることもあり得る。韓日関係回復のため4年ぶりに推進されている実務者接触が失敗に終われば、韓日関係の修復はかなり遅れる可能性がある。