昭和26年生まれの男性であるKさん63歳が、今年の9月1日、奥さんに連れられて当院初診となりました。
Kさんのパーキンソン病歴は14年以上にもなるとのことでした。
宇土市に在住で、松橋の専門病院を毎月一回受診され、内服処方を受けておられました。
処方箋をチェックしてみると、さすがに専門病院だけあって、8種類の抗パーキンソン薬、ベンゾジアゼピン系薬が
芸術的に、きめ細かく処方されていました。( 皮肉です。)
さらに2種類のビタミン剤、便秘薬、コレステロールを下げる薬を加えると、毎日12種類もの薬を服用せねばなりません。
それだけの薬を服用し続けながらも、Kさんは転倒が絶えず、杖を使用しても独歩は不可能でした。
Kさんが当院を受診されたきっかけは、私が7月4日にアップした、 " パーキンソン病とグルタチオン点滴 " というブログ記事でした。
出入りの薬屋さんが、私のその記事を読んで、知り合いであったKさんの奥さんに勧めたのです。
初診時のKさんは、仮面様顔貌とまではいかないものの、表情に乏しく寡黙でした。
歩行は、すくみ足、突進現象、共に陽性で、奥さん一人の介助では転倒の危険性を排除できず、スタッフが両側から補助してベッドまで誘導しました。
ところが、第一回目の点滴が終了した直後にKさんは、杖を忘れて独歩で歩かれたのです。
あわててスタッフが杖を持ってKさんを追いかける始末でした。
効果が期待できるので、ご夫婦に、とりあえずは週に2回のペースで点滴に来るように指導しました。
ただ、問題もありました。
宇土から来られるのですが、奥さんは仕事を持っておられるので、手が空いている身内の方々も、交代でKさんを連れてこなければならなかったのです。
奥さんも、周りの方々も大変だったと思われます。
さて経過ですが、十分満足のいくものでした。
表情が柔和になり、笑顔をのぞかせるようになられました。
すくみ足もほぼ消失し、突進現象が影をひそめたために、ゆったりと安定した歩行になり、転倒の危険性は激減しました。
その結果、最近ではKさんは一人で来院されることもあります。
室内でさえ、毎日数回の転倒を繰り返しておられたKさんが、独りでJRを利用して宇土から熊本駅まで来られ、
そこでタクシーに乗り換えて当院まで来られるのです。
素晴らしいQOL ( Quality Of Life ) の向上です。
今日は14回目の点滴でしたが、来週からは、週に1回の点滴でOKであることをK夫婦に伝えました。
奥さんの笑顔が明るくなり、Kさんの顔に自信のようなものが垣間見え始めたと感じるのは、私の読み過ぎでしょうか。
Kさんのパーキンソン病歴は14年以上にもなるとのことでした。
宇土市に在住で、松橋の専門病院を毎月一回受診され、内服処方を受けておられました。
処方箋をチェックしてみると、さすがに専門病院だけあって、8種類の抗パーキンソン薬、ベンゾジアゼピン系薬が
芸術的に、きめ細かく処方されていました。( 皮肉です。)
さらに2種類のビタミン剤、便秘薬、コレステロールを下げる薬を加えると、毎日12種類もの薬を服用せねばなりません。
それだけの薬を服用し続けながらも、Kさんは転倒が絶えず、杖を使用しても独歩は不可能でした。
Kさんが当院を受診されたきっかけは、私が7月4日にアップした、 " パーキンソン病とグルタチオン点滴 " というブログ記事でした。
出入りの薬屋さんが、私のその記事を読んで、知り合いであったKさんの奥さんに勧めたのです。
初診時のKさんは、仮面様顔貌とまではいかないものの、表情に乏しく寡黙でした。
歩行は、すくみ足、突進現象、共に陽性で、奥さん一人の介助では転倒の危険性を排除できず、スタッフが両側から補助してベッドまで誘導しました。
ところが、第一回目の点滴が終了した直後にKさんは、杖を忘れて独歩で歩かれたのです。
あわててスタッフが杖を持ってKさんを追いかける始末でした。
効果が期待できるので、ご夫婦に、とりあえずは週に2回のペースで点滴に来るように指導しました。
ただ、問題もありました。
宇土から来られるのですが、奥さんは仕事を持っておられるので、手が空いている身内の方々も、交代でKさんを連れてこなければならなかったのです。
奥さんも、周りの方々も大変だったと思われます。
さて経過ですが、十分満足のいくものでした。
表情が柔和になり、笑顔をのぞかせるようになられました。
すくみ足もほぼ消失し、突進現象が影をひそめたために、ゆったりと安定した歩行になり、転倒の危険性は激減しました。
その結果、最近ではKさんは一人で来院されることもあります。
室内でさえ、毎日数回の転倒を繰り返しておられたKさんが、独りでJRを利用して宇土から熊本駅まで来られ、
そこでタクシーに乗り換えて当院まで来られるのです。
素晴らしいQOL ( Quality Of Life ) の向上です。
今日は14回目の点滴でしたが、来週からは、週に1回の点滴でOKであることをK夫婦に伝えました。
奥さんの笑顔が明るくなり、Kさんの顔に自信のようなものが垣間見え始めたと感じるのは、私の読み過ぎでしょうか。