はせがわクリニック奮闘記

糖質制限、湿潤療法で奮闘中です。
パーキンソン病にはグルタチオン点滴を
癌には高濃度ビタミンC点滴も施行中です。

キラキラネーム

2014年10月21日 | 日記
私は近所の小学校の校医をしています。
今日は来年の4月に入学してくる子供たちの入学前内科健診に行ってきました。
20名を診察したのですが、名前を正しく読めたのは、さくらと実南 ( みなみ ) の二人だけでした。
キラキラネームが猛威を振るっています。
私からしてみれば、漢字を愚弄している、ひいては子供を愚弄しているとしか思えません。
春生はハルオと思ったのですが、正解?はハルセでした。
生という字は最も日本語読みが多い漢字だそうで、調べてみるときりが無いのですが、一応、押さえておくべき読み方を列記します。

学生、生涯、生粋、大往生、平生
生きる、生まれる、生える、生い立ち、生さぬ仲、
生糸、芝生、生憎、生贄、生計 、早生、晩生
弥生時代、来生たかお、羽生結弦、壬生の新選組....などでしょうか。
( 妹よ、読めない字があれば、慎ちゃんに頭を下げること....)

読み方は沢山ありましたが、セと読ませる例はありませんでした。

以下は私の個人的な憶測に過ぎませんが、キラキラネームをつける親の漢字力は悲惨なくらいに低そうに思えます。
そもそもキラキラネームを付けようとした時点で、親のオツムが残念過ぎるということはバレバレです。
そして漢字力があるならば最低限守るべきルールを理解するはずです。
実際に、なるほどと思えるようなキラキラネームもあります。

キラキラネームではありませんが、昭和の終わりごろに京子ちゃんという小学生が受診してきました。
私は普通にキョウコちゃんと呼んだのですが、親は違うと言います。
答えはケイコでした。
言われてすぐに、京浜工業地帯や京浜急行を思い浮かべて、なるほどと思った記憶があります。
今でしたら、" お前は神奈川かっ " と突っ込みたくなるような名前でした。
しかし、これには納得できたし、自分の勝手読みを反省させられもしました。

さて、生をセと読ませるような親を持つ子が不憫に思えてなりません。
おそらくは分数計算をちゃんとできるかどうか怪しいような親でしょう。

この話をスタッフにしたところ、最近では、 " 光宙 " という名が流行っているのだそうです。
読み方は、" ピカチュウ " だとか.....

中年になっても、老人になっても、ピカチュウと呼ばれる人生ですか.... sigh。