昨日は電気館で上記を鑑賞しました。
スウェーデンでのベストセラー小説を映画化したものです。
老人ホームに住むアランは100歳の誕生日に、部屋の窓から逃げ出します。
逃げ出したというよりも、出発したという表現の方が正しいのかも知れません。
ひょんなことからヤクザの大金入りのカバンを手に入れたアランは仲間を増やしながら
ヤクザや警察の追跡を振り切るというストーリーです。
そのストーリーの合間にアランの若い頃からの数奇な人生が紹介されていきます。
少年時代のアランは、何故か爆弾作りにはまってしまい、偶然通りかかった男を爆死させます。
刑務所に収容されたアランは出所後にスペインの内戦に参加し、次々と重要な橋を爆破していきます。
そして偶然ではありますがフランコ総統の命を救います。
その後の第二次世界大戦では爆弾作りの腕前を見込まれて、アメリカのマンハッタン計画に参加し、
原爆の完成直前で壁に突き当たり悩んでいたオッペンハイマーにさらりと重要なヒントを提示します。
原爆は完成し、喜んだ当時の副大統領トゥルーマンからライターをもらいます。
終戦後は原爆製造を目論むソ連に招聘されますが、酔っぱらってスターリンに罵声を浴びせて収容所送りとなります。
冷戦時代はレーガンとゴルバチョフの間で二重スパイとして、綱渡りとでも呼べるような危険な任務を数年間も遂行していきます。
この作品のジャンルは、" 大人のおとぎ話 " でしょうか。
とぼけたコメディーですが、アランの、" なるようにしかならない。 " という開き直った人生観が渋く光ります。
少年時代を除けばアランは30歳くらいから100歳までを一人の俳優が一回70万円とも言われる特殊メイクを駆使して演じきります。
で、一体何歳の俳優なのか検索してみると49歳でした。
ノーメイクの写真をアップします。