はせがわクリニック奮闘記

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内田樹と姜尚中の対談。

2016年09月13日 | 読書


まあ、私が尊敬する内田樹先生の対話ですので、読後感は痛快の一言に尽きます。
例によって素晴らしい日本語が展開されていきます。
浩瀚だの簇生だの読めない漢字も出てきます。(答えはコウカンとソウセイです。)
退屈することも無く、楽しく読み終えることができました。

内容ですが、私が新たに得た知見を一つだけ紹介します。

それは、内田樹はフランスを第二次世界大戦の敗戦国とみなしているということです。

内容を私なりに要約してみます。

1939年に大戦が始まって間もなく、フランスはマジノ線をドイツ軍に突破されて休戦協定を結んだ。
その結果、フランス北部はドイツの直接統括、
南半分が敗れたフランスのペタン元帥率いる対独協力のヴィシー政権の支配下となった。

ヴィシー政府は連合国に宣戦布告こそしなかったが、大量の労働者をドイツに送って軍事工場で働かせた。
また国内ではレジスタンスを迫害し、組織的にユダヤ人狩りをしてアウシュヴィッツに送り込んだ。
( 以前私がアップした映画 サラの鍵の背景です。)
事実上の枢軸国だったのです。

このヴィシー政権がどのようなことをしてきたのかは、戦後ほとんど検証されることはありませんでした。
そのような恥ずべき戦争犯罪に荷担してきた国には、戦勝国を詐称したり国連の常任理事国になったりする倫理的権利がないとも言われます。
戦後のフランスの迷走は自分たちの戦争犯罪と敗戦の事実を隠蔽して、
汚れた手を「 白い 」 と言い張って国民的欺瞞を演じたことに由来すると内田樹は考えているそうです。

さて、私の近況ですが、約束通り月曜と木曜を休肝日として、飲む日もウィスキーを250mlくらいに抑えています。
ゴルフの打ちっ放しも一日たりとも休まずに15日間継続しています。

順調ですが、一つだけ困った趣味に目覚めてしまいました。
それはパソコンに、あるゲームソフト購入してインストールしたことに端を発します。
毎日数時間を費やすという重症のゲームマニアになってしまったのです。
この件については次回アップします。

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