読売新聞の書評を参考にしてネットで注文しました。
読み出してしばらくすると、何となく作者は女性だと勘違いしてしまいました。
登場人物は、ほとんどがあり得ないようなキャラのオンパレードで、全く深みがありません。
主人公は40歳の女性である斎(いつき)です。
古本屋で夫を助けながら中学生の娘を育てていますが、夫からDVを受け、姑からはいじめられています。
斎の両親は彼女が15歳の時に相次いで死亡しています。
斎と、その弟は、父親の開業医仲間で大親友であった海老原総合病院の院長に引き取られて育ちます。
院長には斎よりも1歳年下の娘である朔子と、数歳年上の長男がありました。
この朔子が古典的な手法を駆使して斎をさんざんいじめます。
院長夫人も斎を罵ります。
この、昔のちゃちな少女漫画のようなイジメストーリーがいつの間にか私に女流作家を連想させたようです。
斎の初恋の教師は不慮の事故(飛び降り自殺の巻き添え)で死にます。
母親は脳出血で死亡し、父親も水死します。
さらに小学生だった弟も交通事故で死にます。
斎は自分の愛する人たちが次々と死んでいくことから自分自身を死神のような女だと自覚します。
娘を置いて家を出た斎は、再び海老原家の昔の部屋に戻ります。
その後、一回り以上も若い、純朴な派遣社員である志田と肉体関係を結びます。
さらに、志田の推薦で、潮という薬学系のエンジニアとも寝ます。
3人は仲良く愛し合っていきます。
端折りますが、後半のストーリーは何故かファンタジーに様変わりしていきます。
読み終えた感想は最悪でした。
こんなお馬鹿な小説を出版することが許されるのだろうか?
出版してもらえるようなレベルには到底達していないと思いました。
この女は何者だと見てみると中島丈博!.....男でした。
しかもプロフィールを見ると、私よりも16年先輩の脚本家でした。81歳ですか....
NHKの大河ドラマ、”草燃える” ”炎立つ” ”元禄繚乱”
昼ドラ、”真珠婦人” ”牡丹と薔薇” などの台本を手がけたようです。
おどろおどろしいシーンの連続は脚本家の性なのでしょうか。
あるいは映像化を狙っているのかもしれません。
映像化されたならばチャチな視聴率がとれるのかもしれませんが、小説としては、お薦めできません。
ところで、この作品では、作者が高齢なためか、かなり難しい漢字が使用されています。
鐚一文、肩を聳やかして、目を瞠って、相好を崩して、渉猟する、夥しい、吃驚した、.....読めるかな、妹よ?
さて、先週の土曜日はT君とステーキの”島崎”に行きました。
まずは生ビールを1杯ずつ飲んで、私はウィスキーのボトルキープを頼みました。
もともとキープ制など無い店なのですが、私とT君が1杯売りで飲むと、天文学的な?料金が発生します。
特別に近所の酒屋さんからジョニ黒を配達してもらいました。
そして、当然ではありますが、きちんとそいつを飲み空けて、2次会の、”ガウディ”に向かいました。
今夜も7時から、”天草”で飲む予定です。
天草にはちゃんとサントリーの角がキープしてあるので安心?なのです。
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