はせがわクリニック奮闘記

糖質制限、湿潤療法で奮闘中です。
パーキンソン病にはグルタチオン点滴を
癌には高濃度ビタミンC点滴も施行中です。

Diabetes Symposium in Kumamoto

2012年11月07日 | 勉強会
昨夜はホテル日航で開催された糖尿病シンポジウムに参加しました。
開催に先立ち、熊本大学代謝内科教授の荒木栄一先生から、ある報告がありました。
内容は、糖尿病患者用の外食メニューを様々な飲食店に用意するようにお願いし、その基準を充たしたら、
”ブルーサークル”なる標章を授与するというものでした。
メニューのシバリは下記の2点だけです。
1.600カロリー以下であること。
2.塩分は3g以下であること。

様々な店が様々に工夫をこらしたというメニューが次々と紹介されました。
しかし、皆、炭水化物は80gから90gもあります。

”3大栄養素をバランス良く”という呪縛から一歩も抜け出せていません。

その後の二つの演題も、インスリン注射を受けている患者に、最新型の糖尿病治療薬(ジャヌビア)を併用すると、
良好な結果が得られるというものだけでした。
もっとも、このシンポジウムのスポンサーはジャヌビアの発売元のメーカーですから、仕方の無いことかも知れません。

ジャヌビアは私も処方していますが、血糖値が上がった時にだけ作動するというタイプですので、
糖質制限食を実行している患者さんにとっては便利な薬なのです。
なぜならば低血糖をきたす心配が無いからです。

急速に糖質制限食の考え方がポピュラーとなりつつある昨今ですが、日本糖尿病学会と日本栄養学会のスタンスは、
まあ、”ひたむき”といえばそのとおりかも知れませんが、むしろ”頑迷”という言葉の方があてはまるように思えます。

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