今週は釣りに行けなかったので、埋め草・雑談的なネタで。
最近まで週刊マガジンで連載されていたマンガで、作者は「カメレオン」の加瀬あつしである。
カメレオンといえば、主人公のライバル(格上)ヤンキー校として、霞ヶ浦学園(カス学)というのが出てくる。
霞ヶ浦水系バサーにはお馴染みだと思うが、花室川の傍にある霞ヶ浦高校(カス高)がモデルのようである。
さて、タイトルの「ばくだん」であるが、内容は平凡な高校生が幕末にタイムスリップして、新撰組に入り、札(紙幣)の肖像画になる位の活躍をするという感じだったのだが、そこまで話が進む前に強制終了されてしまった。
で、タイトルの眉村卓に関してであるが、連載開始直後に子供の頃に読んだSF小説を思い出した。
昭和52年に刊行された「おもいあがりの夏」の中に収録されている「名残の雪」という話。
作中人物が幕末にタイムスリップして、後に新撰組に入り...という所は一緒だが、その後の展開は全く違う。
加瀬氏の着想のヒントになったのか、全くの偶然なのかは不明である。
以下、簡単にあらすじである。
雑誌社に勤める“ぼく”の会社に、日本刀を持った暴漢が殴り込みをかけてきた。
守衛の伊藤さんが立ちはだかり、刀を奪い取り暴漢を倒していくも、拳銃に撃たれ死亡してしまう。
伊藤さんの家に、遺品を届けに行くと、奥さんから手記を見せられる。
以後、その手記の内容が本編になっていく。
目的意識も持たずに大学生生活を送っていた私(伊藤さん)が友人と電車に乗っていると、ジェット機が突っ込んで来た。
気付いてみると、そこは現代では無く幕末であった。
事故の衝撃でタイムスリップしてしまったのである。
そして友人は通訳(異人の仲間)と見做され、浪人に因縁を付けられ殺されてしまう。
私は友人の復讐をする為、岡っ引きの家に住みながら機会を伺う。
その後、浪人が江戸に居る事が分かり移り住む。
剣道の経験はあったが、この時代の浪人に太刀打ちする為に道場に入門する。
天然理心流試衛館。道場主は近藤勇である。
そこで実戦的な剣術を学び、京に居るという浪人を追って入京する。
ところが目指す相手が新撰組に斬られたという情報が入る。
真偽を問う為に屯所に向かい、沖田総司に会って話をすると、確かにそう名乗ったと言う。
目的を失った私は、新撰組入隊を勧められる。
その後、歴史辞典に載っていた点と微妙に違う事が起こったり、桂小五郎(後の木戸孝允)が殺されたりと、私の知っている歴史と変わってきている。
どうやら、私の居るこの世界は、私の居た二十世紀に繋がっているのではなく、全く別の世界の、その過去だったのだ。
その後、鳥羽・伏見の戦いの時に火薬貯蔵庫の爆発に巻き込まれ、またもタイムスリップ。
そこは、私が暮した幕末の延長戦上にある現代で、年号は昭和ではなく光文であり、長い間アメリカやヨーロッパ列強の植民地になっていて、漸く独立を勝ち取り、新しい歩みを始めた日本であった。
この若い熱気と理想に溢れた日本が本来の姿で、私が何の目的も無く暮していた日本がズレていったのではないだろうか?
で、手記が終わっている。
“ぼく”は伊藤さんの歴史辞典に載っている、世界の主要国の一つになっている大国日本。伊藤さんが居たという、その日本の事を空想した。
生きている内に、この日本がそうなるのだろうかと。
外は名残の雪が降り続いている。
こんな感じの内容である。
今、読み返してみても面白いと思う。
尚、「ばくだん」の方は、11月20日のマガジンスペシャルで後日談が載るらしい。
最近まで週刊マガジンで連載されていたマンガで、作者は「カメレオン」の加瀬あつしである。
カメレオンといえば、主人公のライバル(格上)ヤンキー校として、霞ヶ浦学園(カス学)というのが出てくる。
霞ヶ浦水系バサーにはお馴染みだと思うが、花室川の傍にある霞ヶ浦高校(カス高)がモデルのようである。
さて、タイトルの「ばくだん」であるが、内容は平凡な高校生が幕末にタイムスリップして、新撰組に入り、札(紙幣)の肖像画になる位の活躍をするという感じだったのだが、そこまで話が進む前に強制終了されてしまった。
で、タイトルの眉村卓に関してであるが、連載開始直後に子供の頃に読んだSF小説を思い出した。
昭和52年に刊行された「おもいあがりの夏」の中に収録されている「名残の雪」という話。
作中人物が幕末にタイムスリップして、後に新撰組に入り...という所は一緒だが、その後の展開は全く違う。
加瀬氏の着想のヒントになったのか、全くの偶然なのかは不明である。
以下、簡単にあらすじである。
雑誌社に勤める“ぼく”の会社に、日本刀を持った暴漢が殴り込みをかけてきた。
守衛の伊藤さんが立ちはだかり、刀を奪い取り暴漢を倒していくも、拳銃に撃たれ死亡してしまう。
伊藤さんの家に、遺品を届けに行くと、奥さんから手記を見せられる。
以後、その手記の内容が本編になっていく。
目的意識も持たずに大学生生活を送っていた私(伊藤さん)が友人と電車に乗っていると、ジェット機が突っ込んで来た。
気付いてみると、そこは現代では無く幕末であった。
事故の衝撃でタイムスリップしてしまったのである。
そして友人は通訳(異人の仲間)と見做され、浪人に因縁を付けられ殺されてしまう。
私は友人の復讐をする為、岡っ引きの家に住みながら機会を伺う。
その後、浪人が江戸に居る事が分かり移り住む。
剣道の経験はあったが、この時代の浪人に太刀打ちする為に道場に入門する。
天然理心流試衛館。道場主は近藤勇である。
そこで実戦的な剣術を学び、京に居るという浪人を追って入京する。
ところが目指す相手が新撰組に斬られたという情報が入る。
真偽を問う為に屯所に向かい、沖田総司に会って話をすると、確かにそう名乗ったと言う。
目的を失った私は、新撰組入隊を勧められる。
その後、歴史辞典に載っていた点と微妙に違う事が起こったり、桂小五郎(後の木戸孝允)が殺されたりと、私の知っている歴史と変わってきている。
どうやら、私の居るこの世界は、私の居た二十世紀に繋がっているのではなく、全く別の世界の、その過去だったのだ。
その後、鳥羽・伏見の戦いの時に火薬貯蔵庫の爆発に巻き込まれ、またもタイムスリップ。
そこは、私が暮した幕末の延長戦上にある現代で、年号は昭和ではなく光文であり、長い間アメリカやヨーロッパ列強の植民地になっていて、漸く独立を勝ち取り、新しい歩みを始めた日本であった。
この若い熱気と理想に溢れた日本が本来の姿で、私が何の目的も無く暮していた日本がズレていったのではないだろうか?
で、手記が終わっている。
“ぼく”は伊藤さんの歴史辞典に載っている、世界の主要国の一つになっている大国日本。伊藤さんが居たという、その日本の事を空想した。
生きている内に、この日本がそうなるのだろうかと。
外は名残の雪が降り続いている。
こんな感じの内容である。
今、読み返してみても面白いと思う。
尚、「ばくだん」の方は、11月20日のマガジンスペシャルで後日談が載るらしい。