前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

ストラヴィンスキー 『春の祭典』 (小澤征爾&バイエルン放送交響楽団)

2011-03-27 21:33:43 | クラシック音楽
少し間が空いてしまいましたが、3月9日のエントリー、
ストラヴィンスキー『春の祭典』(マリインスキー・バレエ)からの続きです。


『春の祭典』は一時期ほんとによく聴いていました。
音楽理論には疎いので、スコアを見ながら分析的にというのではなく普通に聴くだけでしたが。


"常識破り"な曲なので、
演奏の解釈も他の曲(例えば交響曲など)よりも自由度が大きいからでしょうか。
指揮者の個性が出しやすく、大胆な演奏が多いので面白いです。

多いときには30枚以上の「ハルサイ」のCDを持っていました。
中古ショップで持っていない指揮者のを見つけたら即買いする、という感じで。

まあ、ほとんどは一度聴いてピンとこなかったらそれっきりだったのですが。


DVDでは、ハイティンク&ベルリン・フィル盤と、小澤征爾&バイエルン放送響
の2種類を持っていますが、小澤盤が断然面白い!です。

小澤征爾指揮のCDではボストン交響楽団との録音があり、
こちらも非常に丹精で"見通し"が良い演奏で大変好きなのですが、ライブは一味違います。

バイエルン放送交響楽団とのコンビというのも珍しいと思いますが、
47歳(1983年録音)、若々しい小澤の切れ味鋭い指揮ぶりが堪能できます。


髪の毛もまだ黒い・・・


激しくリズムが複雑な部分は、指揮棒できっちり拍を刻み、
各パートに的確に指示を出す様子がよくわかります。

華麗な、というか、"かっこいいバトンテクニック"というべきでしょうか?
隅から隅までこの曲を熟知し完全に手中に収め、これほど正確無比に棒を振る様は、
他の映像では観たことがありません。

それでいて決して醒めた演奏にはならず、演奏者を盛り上げていきます。


小澤征爾さんの"世界的"な活躍のほどは今更説明する必要はないでしょう。

生演奏を聴いたのは高校時代に一度あるだけです。
ですから、その凄さというのはなかなかわかりませんでした。

この演奏を観て(聴いて)、納得です。
コメント (2)
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