『満月は 晴れの予報に 満足す』
(まんげつは はれのよほうに まんぞくす)
『秋の風 色なき風か 白秋か』
(あきのかぜ いろなきかぜか はくしゅうか)
『秋雨の 前後の不思議 嫌い好き』
(あきさめの ぜんごのふしぎ きらいすき)
『中二より 食すを忘る 無花果を』
(ちゅうにより しょくすをわする いちじくを)
『体育の日 良寛新聞 休刊なり』
(たいいくのひ りょうかんしんぶん きゅうかんなり)
『毒の日や キノコにお菓子 中華の日』
(どくのひや きのこにおかし ちゅうかのひ)
『今昔 案山子の顔は へのへのへ』
(いまむかし かかしのかおは へのへのへ)
『芒殿 明日は晴れぞや 満月ぞ』
(すすきどの あすははれぞや まんげつぞ)
『川下り 芒の風の 気持ち良し』
(かわくだり すすきのかぜの きもちよし)
『名月や ボタ山も欠け 月も欠け』
(めいげつや ぼたやまもかけ つきもかけ)
『萩すすき 菊酒に月の あればよし』
(はぎすすき きくしゅにつきの あればよし)
『掻き上ぐる 手櫛の髪に 秋の風』
(かきあぐる てくしのかみに あきのかぜ)
『学び舎に しぶとく実る 銀杏よ』
(まなびやに しぶとくみのる ぎんなんよ)
『街中で 秋風感ず 安堵感』
(まちなかで あきかぜかんず あんどかん)
『事故米を 食べぬ役人 新米か』
(じこまいを たべぬやくにん しんまいか)
『新米を 心待ちして 釜を買う』
(しんまいを こころまちして かまをかう)