俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

銀杏

2008年10月19日 | 俳句

『落語家の 銀杏好み 臭さあり』
(らくごかの ぎんなんごのみ くささあり)

『銀杏を 踏みしだいては 靴悲惨』
(ぎんなんを ふみしだいては くつひさん)

『銀杏を 食ぶればこれが 癖になり』
(ぎんなんを たぶればこれが くせになり)

『学び舎に 銀杏の匂い 三日ほど』
(まなびやに ぎんなんのにおい みっかほど)

『乱高下 株持たざるに 秋日和』
(らんこうか かぶもたざるに あきびより)

『竹を伐り 小刀細工 やじろべえ』
(たけをかり こがたなざいく やじろべえ)

『鍋底の 芋美味なりと 無くなりぬ』
(なべそこの いもびみなりと なくなりぬ)

『紅葉も 枯葉落葉の 一里塚』
(こうようも かれはおちばの いちりづか)

『一葉落ち 一葉掃きたる 竹箒』
(ひとはおち ひとははきたる たけぼうき)

『掃きぬれど 寄せては散りぬ 落葉かな』
(はきぬれど よせてはちりぬ おちばかな)

『秋日和 景色見えずも 陽は射して』
(あきびより けしきみえずも ひはさして)

『気が付けば 半身不随 秋の虎』
(きがつけば はんしんふずい あきのとら)

『門前の 懸崖の菊 賞外れ』
(もんぜんの けんがいのきく しょうはずれ)

『秋風や 行列できてる カレー屋さん』
(あきかぜや ぎょうれつできてる かれーやさん)

『縄電車 今秋のメタボ エクササイズ』
(なわでんしゃ いまあきのめたぼ えくささいず)

『トンネルを 抜ければ白き 十三夜』
(とんねるを ぬければしろき じゅうさんや)

コメント
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