俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

もみじ

2008年10月22日 | 俳句

『残り香に 後ろ髪引く 秋の風』
(のこりがに うしろがみひく あきのかぜ)

『秋風の 我より早く 吹き抜けぬ』
(あきかぜの われよりはやく ふきぬけぬ)

『影踏みし 妹の背高く 天高し』
(かげふみし いものせたかく てんたかし)

『濃く淡く 裏に表と もみじ舞う』
(こくあわく うらにおもてと もみじまう)

『帰ろかな 帰るのよそう 夜半の秋』
(かえろかな かえるのよそう よわのあき)

『長き夜や 酒で紛らす 古き傷』
(ながきよや さけでまぎらす ふるききず)

『娘来る この一報に 秋さやか』
(むすめくる このいっぽうに あきさやか)

『そぞろ寒 目はうす笑い 口斜め』
(そぞろさむ めはうすわらい くちななめ)

『秋風に 両手広げて 深呼吸』
(あきかぜに りょうてひろげて しんこきゅう)

『一夜にて 三度の誰何 秋月夜』
(いちやにて さんどのすいか あきづきよ)