扇風機 団扇に扇子 秋なのに
(せんぷうき うちわにせんす あきなのに)
14665 【季語】 秋 【季節】 三秋
十二支の 酉を忘れて 秋旱
(じゅうにしの とりをわすれて あきひでり)
14666 【季語】 秋旱 【季節】 三秋
秋の宵 その微笑みは 我が天使
(あきのよい そのほほえみは わがてんし)
14667 【季語】 秋の宵 【季節】 三秋
天使とも 天女とも見えし 秋の君
(てんしとも てんにょともみえし あきのきみ)
14668 【季語】 秋 【季節】 三秋
天女の 羽衣もとめ 秋の余呉
(てんにょの はごろももとめ あきのよご)
14669 【季語】 秋 【季節】 三秋
羽衣の 掛かりし枝に 秋の風
(はごろもの かかりしえだに あきのかぜ)
14670 【季語】 秋の風 【季節】 三秋
昼の月 余呉の湖面に もう一つ
(ひるのつき よごのこめんに もうひとつ)
14671 【季語】 昼の月 【季節】 三秋
水澄むや 余呉を覆う 緑の藻
(みずすむや よごをおおう みどりのも)
14672 【季語】 水澄む 【季節】 三秋
ランドセル 背に孫走る 花野かな
(らんどせる せにまごはしる はなのかな)
14673 【季語】 花野 【季節】 三秋
昼の月 花野にかかり 良き下弦
(ひるのつき はなのにかかり よきかげん)
14674 【季語】 昼の月 【季節】 三秋
カタコトと 小川の秋の 水車
(かたことと おがわのあきの みずぐるま)
14675 【季語】 秋 【季節】 三秋
まほろばの 露で墨擦り 句書す夢
(まほろばの つゆですみすり くしょすゆめ)
14676 【季語】 露 【季節】 三秋
故もなく かなしき色や 百日紅
(ゆえもなく かなしきいろや さるすべり)
14677 【季語】 百日紅 【季節】 仲夏
文明は 夢をも壊す 月兎
(ぶんめいは ゆめをもこわす つきうさぎ)
14678 【季語】 月 【季節】 三秋
秋暑し 腹立てば尚 秋暑し
(あきあつし はらたてばなお あきあつし)
14679 【季語】 秋暑し 【季節】 初秋
秋風や 書き忘れの句 名句なり
(あきかぜや かきわすれのく めいくなり)
14680 【季語】 秋風 【季節】 三秋
長き夜の 黴の生えたる 党首選
(ながきよの かびのはえたる とうしゅせん)
14681 【季語】 長き夜 【季節】 三秋