俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

敗荷(はいか)

2012年09月18日 | 俳句

ちぎれ雲 流れ流され 秋の空
(ちぎれぐも ながれながされ あきのそら)
14737 【季語】 秋 【季節】 三秋


竜巻に 豪雨高潮 大野分
(たつまきに ごううたかしお おおのわき)
14738 【季語】 野分 【季節】 三秋


ベランダの 窓越しに見る 昼の虫
(べらんだの まどごしにみる ひるのむし)
14739 【季語】 昼の虫 【季節】 三秋


捨て案山子 寄り添う友の 二三体
(すてかかし よりそうともの にさんたい)
14740 【季語】 捨案山子 【季節】 晩秋


稲雀 寄れば遠のく 天の邪鬼
(いなすずめ よればとおのく あまのじゃく)
14741 【季語】 稲雀 【季節】 三秋


鬼の子は 父よと啼きて まだ独身
(おにのこは ちちよとなきて まだひとり)
14742 【季語】 鬼の子 【季節】 三秋
鬼の子=蓑虫(みのむし)


敬老の日 知らぬ振りして 通り過ぐ
(けいろうのひ しらぬふりして とおりすぐ)
14743 【季語】 敬老の日 【季節】 仲秋


年寄りの 反証もとめ 鏡見る
(としよりの はんしょうもとめ かがみみる)
14744 【季語】 敬老の日 【季節】 仲秋


生国の 知れる敗荷よ 国境
(しょうごくの しれるはいかよ くにざかい)
14745 【季語】 敗荷 【季節】 仲秋
敗荷(はいか、やれはす)=破れ蓮(やれはちす)


新月や 橋の下では 眉に唾
(しんげつや はしのしたでは まゆにつば)
14746 【季語】 新月 【季節】 仲秋