俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

夏目 雅子

2012年09月15日 | ごあいさつ

 現在、本ブログの掲載句の見直しを進めております。

 この見直しを始めた訳は、創句の管理をEXCELでデータ管理しておりますが、
  ・創句連番 ・掲句月日 ・創句 ・創句詠み ・季語 ・季節 ・備考
 を、記したデータです。
 このデータの一万句から、一万四千句までのデータが、パソコンのトラブルで
 消滅したため、本ブログの掲句情報から、データの再構築を行っています。

 また、これ以外にも、時間に追われ季語、季節、(備考)を調べないまま掲句
 した句も多くあり、この補足作業も進めています。

 創句数も、一万五千句まで、あと三百句に迫り、今年中、今年度中を目標に
 頑張りたいと思っています。データ修復もこれにまにあわせたいと、、、。

 創句の数に、意味はないとわかっているのですが、、、。


 データ修復作業で、季語辞典を調べているとき、大好きだった夏目雅子さんの
 俳句に出会いました。
 季語「梅の里」に、雅子さんの句が一句だけ紹介されていました。
 本日、9月15日は、父の命日です。
 何という、邂逅なのでしょう。
 出会うべくして、出会った句と思っています。

 「雪の芽を つけて春待つ 梅の里」

 1千万句創句しても、とても敵わないと、、。千秀

新月

2012年09月15日 | 俳句

かまつかは 雁来紅で 葉鶏頭
(かまつかは がんらいこうで はげいとう)
14704 【季語】 葉鶏頭 【季節】 三秋
かまつか=雁来紅=葉鶏頭


葉鶏頭 萌える火の如 赤き色
(はげいとう もえるひのごと あかきいろ)
14705 【季語】 葉鶏頭 【季節】 三秋


葉鶏頭 黄色まじりて 更に燃ゆ
(はげいとう きいろまじりて さらにもゆ)
14706 【季語】 葉鶏頭 【季節】 三秋


新月は 見えずも新と 称されし
(しんげつは みえずもしんと しょうされし)
14707 【季語】 新月 【季節】 仲秋


新月を 詠みし俳句の 少なきと
(しんげつを よみしはいくの すくなきと)
14708 【季語】 新月 【季節】 仲秋


集まりし 鯉の顔見え 水澄めり
(あつまりし こいのかおみえ みずすめり)
14709 【季語】 水澄む 【季節】 三秋


大花野 じゃれて遊んで 夢世界
(おおはなの じゃれてあそんで ゆめせかい)
14710 【季語】 大花野 【季節】 三秋


近づけば 陽の陰りたる 花野かな
(ちかずけば ひのかげりたる はなのかな)
14711 【季語】 花野 【季節】 三秋


鯊釣りや 魚釣で激す 人多し
(はぜつりや うおつりでげきす ひとおおし)
14712 【季語】 鯊釣 【季節】 三秋


捨てられぬ 句の多さ故 苦楽あり
(すてられぬ くのおおさゆえ くらくあり)
14713 【季語】 ー 【季節】 ー


入道は 低く控えめ 秋の空
(にゅうどうは ひくくひかえめ あきのそら)
14714 【季語】 秋の空 【季節】 三秋



秋蝶

2012年09月14日 | 俳句

濁り酒 今風ならば マッコリか
(にごりざけ いまふうならば まっこりか)
14697 【季語】 濁り酒 【季節】 晩秋
濁り酒=どぶろく


どぶろくは 屋台で飲むべし 一人酒
(どぶろくは やたいでのむべし ひとりざけ)
14698 【季語】 どぶろく 【季節】 晩秋


長き夜や 寝る楽しみの 増えにけり
(ながきよや ねるたのしみの ふえにけり)
14699 【季語】 長き夜 【季節】 三秋


秋蝶の ふらふらと飛び 風に揺れ
(あきちょうの ふらふらととび かぜにゆれ)
14700 【季語】 秋蝶 【季節】 三秋


秋蝶の 一頭のみが 見かけられ
(あきちょうの いっとうのみが みかけられ)
14701 【季語】 秋蝶 【季節】 三秋


見ることの 少なくなりし 案山子かな
(みることの すくなくなりし かかしかな)
14702 【季語】 案山子 【季節】 三秋


新涼の 季節といえど 無理があり
(しんりょうの きせつといえど むりがあり)
14703 【季語】 新涼 【季節】 初秋



星月夜

2012年09月13日 | 俳句

格子窓 喜び薄る 秋の空
(こうしまど よろこびうする あきのそら)
14687 【季語】 秋の空 【季節】 三秋


耳残る 秋風の音 清々し
(みみのこる あきかぜのおと すがすがし)
14688 【季語】 秋風 【季節】 三秋


雲隠れ 心でも見えぬ 後の月
(くもがくれ こころでもみえぬ のちのつき)
14689 【季語】 後の月 【季節】 晩秋


曇り空 痩せ細り行く 見えぬ月
(くもりぞら やせほそりゆく みえぬつき)
14690 【季語】 月 【季節】 三秋


曇り空 目を瞑り見る 星月夜
(くもりぞら めをつむりみる ほしづきよ)
14691 【季語】 星月夜 【季節】 三秋


バスを待ち ひとり眺める 星月夜
(ばすをまち ひとりながめる ほしづきよ)
14692 【季語】 星月夜 【季節】 三秋


塩枯れの 松の手入れに 賛否あり
(しおかれの まつのていれに さんぴあり)
14693 【季語】 松手入れ 【季節】 晩秋


おのが名に 振り仮名が要る 暮の秋
(おのがなに ふりがながいる くれのあき)
14694 【季語】 暮の秋 【季節】 晩秋


客来れば 出る里芋の 煮ころがし
(きゃくくれば でるさといもの にころがし)
14695 【季語】 里芋 【季節】 三秋


談笑が 旨さ増す酒 秋の宵
(だんしょうが うまさますさけ あきのよい)
14696 【季語】 秋の宵 【季節】 三秋



秋思

2012年09月12日 | 俳句

友待ちて 時長く見ゆ 秋の暮
(ともまちて ときながくみゆ あきのくれ)
14682 【季語】 秋の暮 【季節】 三秋


夕暮れや なくなりそうな 秋の雲
(ゆうぐれや なくなりそうな あきのくも)
14683 【季語】 秋の雲 【季節】 三秋


暮れかかり 時移ろいて 秋気澄む
(くれかかり ときうつろいて しゅうきすむ)
14684 【季語】 秋気澄む 【季節】 三秋


名前さえ 付けて貰えぬ 案山子かな
(なまえさえ つけてもらえぬ かかしかな)
14685 【季語】 案山子 【季節】 三秋


故郷への 恋しさ募る 秋思かな
(こきょうへの こいしさつのる しゅうしかな)
14686 【季語】 秋思 【季節】 三秋



昼の月

2012年09月11日 | 俳句

扇風機 団扇に扇子 秋なのに
(せんぷうき うちわにせんす あきなのに)
14665 【季語】 秋 【季節】 三秋


十二支の 酉を忘れて 秋旱
(じゅうにしの とりをわすれて あきひでり)
14666 【季語】 秋旱 【季節】 三秋


秋の宵 その微笑みは 我が天使
(あきのよい そのほほえみは わがてんし)
14667 【季語】 秋の宵 【季節】 三秋


天使とも 天女とも見えし 秋の君
(てんしとも てんにょともみえし あきのきみ)
14668 【季語】 秋 【季節】 三秋


天女の 羽衣もとめ 秋の余呉
(てんにょの はごろももとめ あきのよご)
14669 【季語】 秋 【季節】 三秋


羽衣の 掛かりし枝に 秋の風
(はごろもの かかりしえだに あきのかぜ)
14670 【季語】 秋の風 【季節】 三秋


昼の月 余呉の湖面に もう一つ
(ひるのつき よごのこめんに もうひとつ)
14671 【季語】 昼の月 【季節】 三秋


水澄むや 余呉を覆う 緑の藻
(みずすむや よごをおおう みどりのも)
14672 【季語】 水澄む 【季節】 三秋


ランドセル 背に孫走る 花野かな
(らんどせる せにまごはしる はなのかな)
14673 【季語】 花野 【季節】 三秋


昼の月 花野にかかり 良き下弦
(ひるのつき はなのにかかり よきかげん)
14674 【季語】 昼の月 【季節】 三秋


カタコトと 小川の秋の 水車
(かたことと おがわのあきの みずぐるま)
14675 【季語】 秋 【季節】 三秋


まほろばの 露で墨擦り 句書す夢
(まほろばの つゆですみすり くしょすゆめ)
14676 【季語】 露 【季節】 三秋


故もなく かなしき色や 百日紅
(ゆえもなく かなしきいろや さるすべり)
14677 【季語】 百日紅 【季節】 仲夏


文明は 夢をも壊す 月兎
(ぶんめいは ゆめをもこわす つきうさぎ)
14678 【季語】 月 【季節】 三秋


秋暑し 腹立てば尚 秋暑し
(あきあつし はらたてばなお あきあつし)
14679 【季語】 秋暑し 【季節】 初秋


秋風や 書き忘れの句 名句なり
(あきかぜや かきわすれのく めいくなり)
14680 【季語】 秋風 【季節】 三秋


長き夜の 黴の生えたる 党首選
(ながきよの かびのはえたる とうしゅせん)
14681 【季語】 長き夜 【季節】 三秋



露寒

2012年09月10日 | 俳句

我包む 新涼の風 身に沁みて
(われつつむ しんりょうのかぜ みにしみて)
14655 【季語】 新涼 【季節】 初秋


秋扇 風通り抜け 用済みに
(あきおうぎ かぜとおりぬけ ようずみに)
14656 【季語】 秋扇 【季節】 初秋


デジカメの 風景写真 水澄めり
(でじかめの ふうけいしゃしん みずすめり)
14657 【季語】 水澄む 【季節】 三秋


水澄みて グロテスク増す 鯉の面
(みずすみて ぐろてすくます こいのつら)
14658 【季語】 水澄む 【季節】 三秋


目覚めれば 訪問者有り ちちろ鳴く
(めざめれば ほうもんしゃあり ちちろなく)
14659 【季語】 ちちろ 【季節】 三秋
ちちろ=蟋蟀(こおろぎ)


露寒の 心のままの お礼状
(つゆさむの こころのままの おれいじょう)
14660 【季語】 露寒 【季節】 晩秋


露の玉 纏う草花 陽光を発し
(つゆのたま まとうくさばな ひをはっし)
14661 【季語】 露の玉 【季節】 三秋


偲ぶれど 色褪せ痩せし 露の世は
(しのぶれど いろあせやせし つゆのよは)
14662 【季語】 露 【季節】 三秋


朝顔は 天に向かいて 花咲かせ
(あさがおは てんにむかいて はなさかせ)
14663 【季語】 朝顔 【季節】 初秋


小五より 酒飲み初めて 下弦の月
(しょうごより さけのみそめて かげんのつき)
14664 【季語】 月 【季節】 三秋



草の露白し

2012年09月09日 | 俳句

偲ばれん 草露の色 白きこと
(しのばれん くさつゆのいろ しろきこと)
14650 【季語】 草の露白し 【季節】 仲秋


重陽や 毎夜飲みたき 菊の酒
(ちょうようや まいよのみたき きくのさけ)
14651 【季語】 菊の酒 【季節】 晩秋


菊膾 犬の遠吠え 別れ来る
(きくなます いぬのとおぼえ わかれくる)
14652 【季語】 菊膾 【季節】 晩秋


窓の外 鴉が啼いて 秋の宵
(まどのそと からすがないて あきのよい)
14653 【季語】 秋の宵 【季節】 三秋


あるかしら 女の香り 秋の宵
(あるかしら おんなのかおり あきのよい)
14654 【季語】 秋の宵 【季節】 三秋



星月夜

2012年09月08日 | 俳句

団栗を 拾いて我に 手渡しぬ
(どんぐりを ひろいてわれに てわたしぬ)
14636 【季語】 団栗 【季節】 晩秋


露時雨 身も心をも 洗われて
(つゆしぐれ みもこころをも あらわれて)
14637 【季語】 露時雨 【季節】 晩秋


鬼瓦 日射しを受けて 秋の顔
(おにがわら ひざしをうけて あきのかお)
14638 【季語】 秋の顔 【季節】 三秋


異常なる 通常続く 秋の空
(いじょうなる つうじょうつづく あきのそら)
14639 【季語】 秋の空 【季節】 三秋


腹を見す 一寸の蝉にも 五分があり
(はらをみす いっすんのせみにも ごぶがあり)
14640 【季語】 落蝉 【季節】 晩夏


吾亦紅 塊て咲き 個々に咲き
(われもこう かたまりてさき ここにさき)
14641 【季語】 吾亦紅 【季節】 晩秋


我が気持ち 知るや知らずや 吾亦紅
(わがきもち しるやしらずや われもこう)
14642 【季語】 吾亦紅 【季節】 晩秋


目脂取る 目薬点して 秋の月
(めやにとる めぐすりさして あきのつき)
14643 【季語】 秋の月 【季節】 三秋


鶴と亀 瞼閉じ見る 墨の香
(つるとかめ まぶたとじみる すみのこう)
14644 【季語】 鶴 【季節】 三冬


恋や愛 数多くとも 秋は来ぬ
(こいやあい かずおおくとも あきはきぬ)
14645 【季語】 秋来ぬ 【季節】 初秋


風吹けど さやかに見えぬ 秋もある
(かぜふけど さやかにみえぬ あきもある)
14646 【季語】 秋 【季節】 三秋


行く雲に 流れる水に 秋を知る
(ゆくくもに ながれるみずに あきをしる)
14647 【季語】 秋 【季節】 三秋


秋の夜は 寝ん寝んころり 寝んころり
(あきのよは ねんねんころり ねんころり)
14648 【季語】 秋の夜 【季節】 三秋


日沈めど ありがたさ増す 星月夜
(ひしずめど ありがたさます ほしづきよ)
14649 【季語】 星月夜 【季節】 三秋



秋の虹

2012年09月07日 | 俳句

夢の夢 我には我の 花野あり
(ゆめのゆめ われにはわれの はなのあり)
14623 【季語】 花野 【季節】 三秋


花野には 転がり遊ぶ 妹の顔
(はなのには ころがりあそぶ いものかお)
14624 【季語】 花野 【季節】 三秋


ふるさとと 想い重なる 花野かな
(ふるさとと おもいかさなる はなのかな)
14625 【季語】 花野 【季節】 三秋


曖昧と 言い得て不思議 秋の空
(あいまいと いいえてふしぎ あきのそら)
14626 【季語】 秋の空 【季節】 三秋


忙しと 心亡くせし 秋の空
(いそがしと こころなくせし あきのそら)
14627 【季語】 秋の空 【季節】 三秋


人品は 世の礎と 天高し
(じんぴんは よのいしずえと てんたかし)
14628 【季語】 天高し 【季節】 三秋


ふらここは 二人で漕ぐもの 天高し
(ふらここは ふたりでこぐもの てんたかし)
14629 【季語】 天高し 【季節】 三秋
ふらここ=ぶらんこ


五重塔 池に映りて 天高し
(ごじゅうのとう いけにうつりて てんたかし)
14630 【季語】 天高し 【季節】 三秋


噴水に 見え隠れする 秋の虹
(ふんすいに みえかくれする あきのにじ)
14631 【季語】 秋の虹 【季節】 三秋


いつまでも 心に残る 秋の虹
(いつまでも こころにのこる あきのにじ)
14632 【季語】 秋の虹 【季節】 三秋


手に取りて 掴まれそうな 秋の虹
(てにとりて つかまれそうな あきのにじ)
14633 【季語】 秋の虹 【季節】 三秋


長き夜や 瞑想めぐり エンドレス
(ながきよや めいそうめぐり えんどれす)
14634 【季語】 長き夜 【季節】 三秋


踏み入れば 草露白き 社跡
(ふみいれば くさつゆしろき やしろあと)
14635 【季語】 草の露白し 【季節】 仲秋



残る蚊

2012年09月06日 | 俳句

残る蚊や 信念見えぬ 政
(のこるかや しんねんみえぬ まつりごと)
14617 【季語】 残る蚊 【季節】 三秋


最低の 総理大臣 蚯蚓啼く
(さいていの そうりだいじん みみずなく)
14618 【季語】 蚯蚓鳴く 【季節】 三秋


天高きに 地に墜ちけるや 人品は
(てんたかきに ちにおちけるや じんぴんは)
14619 【季語】 天高し 【季節】 三秋


雨雲は 霧散霧消 天高し
(あまぐもは むさんむしょう てんたかし)
14620 【季語】 天高し 【季節】 三秋


秋の雨 地球は丸く 自転せり
(あきのあめ ちきゅうはまるく じてんせり)
14621 【季語】 秋の雨 【季節】 三秋


秋の空 不安広がる 雲の形
(あきのそら ふあんひろがる くものかた)
14622 【季語】 秋の空 【季節】 三秋



雁来紅

2012年09月05日 | 俳句

秋雲や 本当にホント 秋雲や
(あきぐもや ほんとにほんと あきぐもや)
14604 【季語】 秋雲 【季節】 三秋


新涼や 涼しさだけに しておくれ
(しんりょうや すずしさだけに しておくれ)
14605 【季語】 新涼 【季節】 初秋


降り降らぬ 秋の雨かよ 止む止まぬ
(ふりふらぬ あきのあめかよ やむやまぬ)
14606 【季語】 秋の雨 【季節】 三秋


夕月夜 明日で終わるや キムタック
(ゆうづきよ あすでおわるや きむたっく)
14607 【季語】 夕月夜 【季節】 三秋


想い寝も 見る夢一つ 秋の宵
(おもいねも みるゆめひとつ あきのよい)
14608 【季語】 秋の宵 【季節】 三秋


月一輪 雲の切れ間に 顔を出し
(つきいちりん くものきれまに かおをだし)
14609 【季語】 月 【季節】 三秋


蕎麦つゆに とろろをいれて 味美し
(そばつゆに とろろをいれて あじうつくし)
14610 【季語】 蕎麦 【季節】 三秋


山の辺の 柿の木坂は 渋ばかり
(やまのべの かきのきざかは しぶばかり)
14611 【季語】 柿 【季節】 晩秋


雁来紅や 色白なれど 腹は立つ
(かまつかや いろじろなれど はらはたつ)
14612 【季語】 雁来紅 【季節】 三秋
雁来紅(がんらいこう、かまつか)
=雁が飛来してくる秋になると、その葉が 美しい紅色に染まるのでこの名がある。
雁来紅は 漢名で、和名は葉鶏頭(はげいとう)、鎌柄(かまつか)など。


秋桜に 風はつきもの 首靡く
(コスモスに かぜはつきもの くびなびく)
14613 【季語】 秋桜 【季節】 仲秋


百日紅 漢字はよけれ 読み悪し
(さるすべり かんじはよけれ よみわるし)
14614 【季語】 百日紅 【季節】 仲夏


百日紅 一句ひねるも 季のずれて
(さるすべり いっくひねるも きのずれて)
14615 【季語】 百日紅 【季節】 仲夏


百日紅 字の如く花 百日に
(さるすべり じのごとくはな ひゃくにちに)
14616 【季語】 百日紅 【季節】 仲夏



2012年09月04日 | 俳句

秋の野に 五感の有無を 確かめる
(あきのやに ごかんのうむを たしかめる)
14594 【季語】 秋 【季節】 三秋


秋の野は 色とりどりの 色溢れ
(あきののは いろとりどりの いろあふれ)
14595 【季語】 秋 【季節】 三秋


考えが 堂々巡りの 夜長かな
(かんがえが どうどうめぐりの よながかな)
14596 【季語】 夜長 【季節】 三秋


長い夜 歌いし人は 女らし
(ながいよる うたいしひとは おんならし)
14597 【季語】 長き夜 【季節】 三秋


さりながら 露の世の今 長きこと
(さりながら つゆのよのいま ながきこと)
14598 【季語】 露 【季節】 三秋


置く露を まことの玉と 見間違い
(おくつゆを まことのたまと みまちがい)
14599 【季語】 露 【季節】 三秋
置く露(おくつゆ)=[枕詞]露の玉が落ちかかる意から、
「たま」「かかる 」などにかかる。


笹の露 風に吹かれて 流れ落つ
(ささのつゆ かぜにふかれて ながれおつ)
14600 【季語】 露 【季節】 三秋


酔臥の ズボンの裾の 露の跡
(よいふしの ずぼんのすその つゆのあと)
14601 【季語】 露 【季節】 三秋
酔臥(すいが、すいふし)=酒に酔って寝ころぶこと。
「三毒の酒に―し」〈海道記〉


咲き満つも 雨にくすみし 木槿垣
(さきみつも あめにくすみし むくげがき)
14602 【季語】 木槿 【季節】 初秋
くすむ= 黒ずんだ渋い色になる。
または、すすけたよう なさえない色になる。


稲の花 盛りこれから ちらほらと
(いねのはな さかりこれから ちらほらと)
14603 【季語】 稲の花 【季節】 三秋



秋晴れ

2012年09月03日 | 俳句

どうするの 予報は雨で 秋晴れに
(どうするの よほうはあめで あきばれに)
14592 【季語】 秋晴れ 【季節】 三秋


嫁の秋 一泊二日で 馬鹿笑い
(よめのあき いっぱくふつかで ばかわらい)
14593 【季語】 秋 【季節】 三秋



立待月

2012年09月02日 | 俳句

秋空に 夏空混じる 嫌な天気
(あきぞらに なつぞらまじる やなてんき)
14581 【季語】 秋空 【季節】 三秋


靴苦痛 嫌なゴロ合わせ 秋旱
(くつくつう やなごろあわせ あきひでり)
14582 【季語】 秋旱 【季節】 三秋


雨雲に 囲まれ洩れる 秋の陽よ
(あまぐもに かこまれもれる あきのひよ)
14583 【季語】 秋 【季節】 三秋


秋澄むや 雲間に見えし 碧き空 
(あきすむや くもまにみえし あおきそら )
14584 【季語】 秋澄む 【季節】 三秋


雲かかる 立待月の 薄情
(くもかかる たちまちづきの うすなさけ)
14585 【季語】 立待月 【季節】 仲秋
満月から二日目の月の呼称。


蜩よ 今朝も雨かよ 啼きもせで
(ひぐらしよ けさもあめかよ なきもせで)
14586 【季語】 蜩 【季節】 初秋


想い出は 妹が瞳の 露けさよ
(おもいでは きみがひとみの つゆけさよ)
14587 【季語】 露けさ 【季節】 三秋


水澄むや 昨日の栄華 明日奈落
(みずすむや きのうのえいが あすならく)
14588 【季語】 水澄む 【季節】 三秋


水澄むや 言うに言われぬ こともあり
(みずすむや いうにいわれぬ こともあり)
14589 【季語】 水澄む 【季節】 三秋


そこかしこ 人新たにと 望む秋
(そこかしこ ひとあらたにと のぞむあき)
14590 【季語】 秋 【季節】 三秋


明け方に 雨となる日の 続く秋
(あけがたに あめとなるひの つづくあき)
14591 【季語】 秋 【季節】 三秋