Sクリニックに水崎院長を訪ねた。
もう50年近く昔の事だけれど、水崎院長が信州大学基礎医学で研究に没頭されていた頃、周辺機器のメンテナンスでよくお邪魔したものだ。 しばらくして先生が基礎医学から私立病院に移られた事で私との接点は切れた。
現在Sクリニックの放射線機器更新にあたり、当社の担当者も活発に営業活動を展開している。
当社は現在使用しているT社の新製品を使用していただけるよう、メーカーと協力し、優位に進んでいたらしい。
ところが、以前故障時の対応に後れを取って、現場の技師さんには、T社に対する不信不安が根強く残っていた。
装置更新に当り、不信感が再燃した現場サイドからT社排斥の動きが出て、T社は競争指名からはづされかなない雲行きになった。
その形勢を立て直すために、水崎院長と古い付き合いがある私に声が掛かったのである。