どうだんつつじ
昨日は久しぶりにまとまった雨が降って新緑が一段と輝きを増した。
夕刻から諏訪湖湖畔にある文化施設で会合があり塩尻の峠を越えた。
会合が終わり、甲府にかえる人、富士見にかえる人達と別れ雨の国道を松本に向かった。
峠は霧がかかってヘッドライトが役に立たない、その上対向車が跳ね上げる飛沫が一瞬視界を遮る。
ずっと以前、先輩の車に同乗し、この時期、この時刻に峠を松本に向かった事を思い出した。
その時も雨が降って霧が出ていた。
未整備の砂利道は狭く、九十九に折れ、更にそれぞれの集落に向かって分岐を繰り返す山道である。
アカシアの花がヘッドライトに照らされて、窓に触れるように、咲いていた。
相当時間走ったころ「道を間違えたかもしれない」ボソッと先輩が言って引き返した。
雨の夜道は怖い。