雲の上
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よく晴れて雪形が見られると期待していたのに、にわかに雲がせりあがって山腹を隠した。
常念岳の雪形「常念坊」が一升徳利をぶら下げて現れるころだ、と思っていたのだが。
山の天気は変化が速い、この後しばらくして山頂も雲に覆われてしまった。
今朝も気温が下がって、たっぷり水を含んだサクラソウの鉢に小さな霜柱が立っていた。
待ち切れずに馬鈴薯の植え付けをすませた人がいる「先祖からの家伝で(ジャガイモは土が冷たい内に植えつけろ)を忠実に実行している」という。
「いくら早く植えつけても、地温が上がらない間は芽がでない、おそく植えても芽が出るときは同じだ」を信じてきたけれど、家伝の作柄の優良さを目の当たりにして、自信がぐらついてくる。
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よく晴れて雪形が見られると期待していたのに、にわかに雲がせりあがって山腹を隠した。
常念岳の雪形「常念坊」が一升徳利をぶら下げて現れるころだ、と思っていたのだが。
山の天気は変化が速い、この後しばらくして山頂も雲に覆われてしまった。
今朝も気温が下がって、たっぷり水を含んだサクラソウの鉢に小さな霜柱が立っていた。
待ち切れずに馬鈴薯の植え付けをすませた人がいる「先祖からの家伝で(ジャガイモは土が冷たい内に植えつけろ)を忠実に実行している」という。
「いくら早く植えつけても、地温が上がらない間は芽がでない、おそく植えても芽が出るときは同じだ」を信じてきたけれど、家伝の作柄の優良さを目の当たりにして、自信がぐらついてくる。
アブラチャンが咲いて春が来た
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トラツグミはまだ姿を見る機会に恵まれない。この地に生息していないのかもしれない
しかし図鑑やインターネットでその生態の概要は知ることができる。
一方トラツグミの鳴き声といわれる独特のさえずりはほぼ毎日聞くことができる環境である。
今まで間接的に学習したトラツグミの習性を考慮すると、夜間や夜明け前のあのかすれた口笛の主がトラツグミとは到底思えない。
仏法僧という鳥名の由来でありながら「ブッポソー」と鳴くのは別の鳥であったという事例もある。
昼間活動するというトラツグミが、夜間、ヒーヨ ヒーヨとむせび泣くことにどうしても合点が行かない。
まどろみの中で怪獣鵺(ヌエ)のため息を聞いていると、トラツグミと鵺(ヌエ)は別種ではないかとの思いが更に強くなる。
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トラツグミはまだ姿を見る機会に恵まれない。この地に生息していないのかもしれない
しかし図鑑やインターネットでその生態の概要は知ることができる。
一方トラツグミの鳴き声といわれる独特のさえずりはほぼ毎日聞くことができる環境である。
今まで間接的に学習したトラツグミの習性を考慮すると、夜間や夜明け前のあのかすれた口笛の主がトラツグミとは到底思えない。
仏法僧という鳥名の由来でありながら「ブッポソー」と鳴くのは別の鳥であったという事例もある。
昼間活動するというトラツグミが、夜間、ヒーヨ ヒーヨとむせび泣くことにどうしても合点が行かない。
まどろみの中で怪獣鵺(ヌエ)のため息を聞いていると、トラツグミと鵺(ヌエ)は別種ではないかとの思いが更に強くなる。
福寿草の実り
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ピカピカの一年生3人の入社があって、1週間の研修が始まった。
「会社の歴史と変革」と「医療機器の歴史」が私の受け持ちである。
歴史を語る古老という感じで、新しい話題を取り上げた。
『失われた身体の機能を人工的に取り戻す、その試みは古代エジプトの義歯にさかのぼるという。今高齢化する先進国で、医学と工学の比較優位を生かした成長分野と目されるのが、人工臓器を中心とする治療用の医療機器だ。しかし日本では、得意の「物づくり」が振るわず、欧米でごく普通の医療が患者に届くのも遅れる。欧米と日本のギャップはなぜ生まれるのか。』(「朝日新聞グローブ」第36号より)
を教材に人工臓器を中心に話を進めた。
話す本人が判っていないのだからおよそ察しはつくが、それでも若者は実に真面目に目を輝かせて話を聞いてくれた。
福寿草は実りの時を迎えた。
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ピカピカの一年生3人の入社があって、1週間の研修が始まった。
「会社の歴史と変革」と「医療機器の歴史」が私の受け持ちである。
歴史を語る古老という感じで、新しい話題を取り上げた。
『失われた身体の機能を人工的に取り戻す、その試みは古代エジプトの義歯にさかのぼるという。今高齢化する先進国で、医学と工学の比較優位を生かした成長分野と目されるのが、人工臓器を中心とする治療用の医療機器だ。しかし日本では、得意の「物づくり」が振るわず、欧米でごく普通の医療が患者に届くのも遅れる。欧米と日本のギャップはなぜ生まれるのか。』(「朝日新聞グローブ」第36号より)
を教材に人工臓器を中心に話を進めた。
話す本人が判っていないのだからおよそ察しはつくが、それでも若者は実に真面目に目を輝かせて話を聞いてくれた。
福寿草は実りの時を迎えた。