5月25日(木)。
日が西に傾いて,畑は山の日陰に入りました。ジャガイモの植え付けから日が経過。花がたくさんついています。畑仕事の整理をして,ジャガイモの花を確認。
花を確認,なんて妙な話なのでしょうが,わたしの場合は花こそ大事な対象。そろそろ結実が見られる頃です。と思いながら見ると,一房で実ができているところでした。
この分だと,今年も実がたくさんできそうです。
5月25日(木)。
日が西に傾いて,畑は山の日陰に入りました。ジャガイモの植え付けから日が経過。花がたくさんついています。畑仕事の整理をして,ジャガイモの花を確認。
花を確認,なんて妙な話なのでしょうが,わたしの場合は花こそ大事な対象。そろそろ結実が見られる頃です。と思いながら見ると,一房で実ができているところでした。
この分だと,今年も実がたくさんできそうです。
5月23日(月)。自宅傍の畑にて。
畑仕事をしていると,ツチイナゴが現れました。ゆっくりした行動なので,警戒心がなさそうです。急いで虫の目レンズを持ち出して撮影開始です。
ジャガイモの葉の下から出てきて日を浴びています。
向きを変えたものの,動く気配なし。向こう側はタマネギの一部を収穫した畝です。
レンズをやや左に持っていきました。レンズの影が入り込まないぎりぎりの角度です。
撮っていると,すこしだけ移動。タマネギの残る傍まで来ました。これで季節がわかります。
こういう出会いがあるから畑仕事はやめられません。
アゲハの庭園にて。
バラの葉にマルボシヒラタヤドリバエのカップルがいました。初めて見る光景だったので,離れたところから慎重にまず一枚。
今度はうんと近づいてさらに一枚。
次に後方から撮ろうと思い,ゆっくり位置を変えようとしました。そうしたら,パッと離れてしまいました。申し訳ないというか,惜しいというか,合点のゆく画像を得ることが叶いませんでした。
5月22日(日)。
掘り上げた日からこれまで球根を乾かしていました。結果,一年目の球根としてこれだけのものが収獲できました。数えると,344個ありました。このうち出芽するのはどれだけでしょうか。
1mm方眼紙の上に拡げました。大きさというか,小ささというか,サイズがわかると思います。サイズは小さいながらも,かなりばらつきが見られます。
育苗箱に落ちていた当初の種子(種皮)とサイズを比べました。
この頃は使わないマッチ棒の薬部分をスケール代わりにして比べてみました。
プタンラーで栽培し昨日掘り上げた球根と,大きさを比べてみましょう。大きな球根のサイズはごくふつうです。それに載った極小の球根。ふしぎなほどの差です。
いってみれば,これが一年生です。チューリップの球根は暑い時期,休眠に入ります。目覚めるのは夏を越してから。今秋,このミニ球根を植えます。一つの球根が開花するまで,5,6年かかると言われています。ということは,そのとき六年生になっている! 開花をたのしみに待つこの年月が,わたしに生きる張りをもたらしてくれそうです。
なお,本シリーズの再開は11月の見込です。
ジャガイモの葉の上にヤマトシジミのカップルがいました。虫の目レンズは,主役のモデルをクローズアップしながら,それが生きている環境をも併せて語るすぐれものです。それで,主役を撮る際,環境をどのように構図として入れるか,いつも考えます。
下写真は畑の様子,周りの様子,遠くの風景,そんなものを気にかけながら写します。もちろん,太陽の位置にも注意を払います。ふつうの写真とはかなり違って,順光というのはレンズの影が視野に入るため避けます。
レンズが葉に触れたために,カップルは動きかけました。こういうわたしの動きは失敗です。
ヤマトシジミに影ができる位置で撮りました。日が西に傾いている時間帯です。わたしの場合,ふつうは影がくっきり出ないようにフラッシュを使います。このときはあいにく手元になかったので,やむなくこんな画像になってしまいました。
こんなわけで,虫の目レンズはわたしの強力な助っ人であり続けています。
ヤマトシジミのカップルを見かけました。ジャガイモの葉にとまって仲睦まじい様子です。
産卵はずっと続いています。食草カタバミがある限り,どこででもカップルが成立して,こういう場面を見かけます。なかなか旺盛な繁殖力の持ち主だと感じます。
ビックリさせない限り,カップルは慌てて逃げたりしません。理想的なモデルになってくれます。
ヤブガラシは「藪を枯らす」ほど勢いのある生き方をする植物です。いったんこれが人里に侵入すると,もう始末に負えなくなる恐れがあります。早々に駆除しなければならない,とんでもない輩です。
我が家の畑地にもついに堂々と入り込んで来ました。勤めに出ている間は畑仕事に精を出すことができなかったので,その間に徐々に勢力を広げていたというわけです。
それで,先ごろスコップで土を掘り起こして,耕作区域についてはかなり退治できたように思います。でも,油断は禁物。
とにかくかたまってドーンと勢力を広げています。これは地下茎です。根と間違いやすいのですが,あくまで地中を這うようにして伸びている茎です。年数が経てば,まことに太く頑固になっています。まるでゴボウみたいなものです。
集めるとこんなにもなりましたが,じつはこれはまだ一部です。
地下茎から地上茎が育ちます。地中にある部分はまだ白っぽいのです。日が当たらないので葉緑体が形成されていません。
こんなふうに至るところから地上茎が伸びようと待ち構えています。
地下茎の一部からだけでも地上茎が育ちます。千切れた茎から新たな茎が芽生えます。まるでアメーバ戦略の如しです。
ていねいに地下茎を取り除いたつもりでも完全ではありません。ずっと注意をしておかなくてはなりません。除草剤にしても万能ではなし,人力での掘り起こし策ももちろんそう。植物との戦いはたいへんです。
公園の草地にて。
草刈りがなされたあと,トキワハゼが生えてきて群落をつくっています。そこにハナバチたちが訪れます。トキワハゼの花は筒状のかたちをしていて,下方が長めに出ています。それが訪花昆虫の足場になって,吸蜜活動を支えます。花から見ると,送受粉に都合のよいスタイルというわけです。
そこにヒゲナガハナバチが来ました。花茎が短いので花が倒れる心配なし。
どんなふうに吻を伸ばしているのか注目していると,見事に吸蜜をしていました。花と昆虫の絶妙な関係が見えました。
活動に精を出しているとき,昆虫は一心のことが多いものです。邪魔者が来たと察知されたら観察はおしまい。慎重なら,この程度の接写はいつでもOKです。
5月5日(木)。
いよいよ球根全部を掘り上げる日が来ました。いったいどんなふうに球根が形成されているのでしょう。とてもたのしみ。
下写真のように,見落としのないようよくよく確かめながら掘り進めていきました。
地上部が枯れたものはちぎれやすいので慎重さが必要です。切れてしまったら探すのに往生します。
地上部が比較的しっかりしているものは大丈夫。
中には,こんなふうに球根が用土と見分けがつかないような状態になってしまったものも。こうなると,始末に負えなくなります。それほど一年目の球根は小さいのです。
底を突き抜いて球根が形成されている場合があります。とにかく球根は奥深くにできています。
育苗箱を裏返すと,底裏に球根ができている例がいくつも。
一度掘り上げたあと,また土を少しずつ確認して球根の見落としがないか,調べました。やはりありました。それもいくつも! こうなると,何度か調べ直す必要があります。実際そうしたのですが,結果それでよかったなあと感じています。一年目の球根は小さい,小さい!
すっかり弱っていたと思っていたヒゲナガハナバチが,突然動き出しました。よかったー! まったく偶然,昼間に見たときの話です。それなら明るいところで顔写真を撮っておくのもいいだろうと思い,カメラを準備。そうして撮ったのが下写真です。
まず全体の姿です。明るいので全身の様子がよくわかります。
やや見上げる感じで撮りました。堂々とした雰囲気が漂っています。
複眼以外は毛で埋め尽くされています。
締めくくりは真正面からです。三角頭にはいかにもハチのなかまの風格が見られます。
この後元気に飛んでいきました。それまでじっとしていたのは何だったのでしょうか。