自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

チューリップの実生,とことん挑戦(23)

2022-05-20 | 植物

5月4日(水)。

いよいよ掘り上げて,地中の球根の様子を見るときがやって来ました。この下のどんな球根が,どんなふうにできているのでしょうか。わくわくします。

 

一本一本をていねいに掘ってみました。ただ,まだ一部だけです。もう皮ができています。

 

これはまだ皮がありません。もしかすると,掘り上げるときに皮が取れてしまったのかもしれません。

 

この球根の大きさは5,6mmといったところです。

 

土は4cmほどの深さです。その底に球根ができています。とにかく深いところに形成されることがわかります。

 

地上部が枯れて来たので,全部掘り起こそうと思っています。

 


'22春 虫の目レンズは友 ~サクラ(11) ~

2022-05-19 | 花と実

ヤマザクラの花が実に変わっていきます。実のかたちは軸を入れるとマッチ棒に似ています。色は黄緑。

 

この木の低いところには枝があまりないので実も少なめ。線路を入れて構図を決めたいので,こんなふうになりました。こうして電車を待ちます。

 

便数の少ない電車。時間を変えて訪れました。電車のヘッドライトが見えます。これを入れたかったのです。葉の上に実の影が映っています。快晴だったので雲は入りませんでした。そこが惜しいところ。

 

花がすべて終わって実に移り変わったとき,また撮影しようと思います。きっと,実の表情がずいぶん違っているでしょうし,葉もにぎやかさを増していることでしょう。

 


'22 昆虫の頭・顔 ~ヒゲナガハナバチ~

2022-05-18 | 昆虫

畑の斜面にて。

カラムシの葉でヒゲナガハナバチを見かけました。体長に匹敵するほどの触覚は一度見たら忘れられません。名の由来だとよく理解できます。

ところが,どうしたことか,微かに脚をぴくぴくさせるもののほとんど動きません。ずっと同じ姿勢を保つばかりです。

 

せっかくなので顔写真を撮ることにしました。撮っていてわかったのですが,顎が葉に食い込んで身動きができなくなったままのようなのです。

 

毛で覆われたからだは迫力があります。威圧感もあります。

 

複眼以外は毛,毛,毛。触覚の太さは,その重要性を物語ってるのでしょう。

 

脚の様子もまたスゴイばかり。

 

頭部に近づいてみました。

 

真横から撮りました。やはり顎が葉に食い込んでいるようです。

 

おしまいは真正面からの拡大です。

 

こういう条件下での撮影はクマバチで一度ありました。とてもふしぎな状況です。得難い機会となりました。

 


ミミズの糞

2022-05-18 | 生物

畑にて。

一角に草を積んでいます。草が腐って来ているので,それを動かし,土を掘り起こしました。すると,ミミズがずいぶんと出て来ました。積んでできた枯草のおかげで適度な湿り気があり,おまけに腐った草という食べ物があって,ミミズには理想的な棲み処になっているのでしょう。

草を動かしたとき,ミミズの肛門辺りが地面から突き出ていました。そうしてその先に吻が長く伸びていたのです。なんと,今まさに排せつをしている最中だったというわけです。この場面は貴重なので,写真に収めておきました。

 

糞が動きながら出て来ました。

 

糞はまったく途切れることなく出続けました。

 

ミミズはヒトの目に見えないところでとても地道にくらしています。それが畑の土壌づくりに大きな貢献をしていることに感謝です。草を積むのはなかなかよいことです。

 


'22春 虫の目レンズは友 ~トノサマガエル ~

2022-05-17 | 生物

畑を耕していました。土の中からはミミズがたくさん,昆虫は幼虫の含めていっぱい。大収穫はケラが一匹いるのを発見したことです。さらに,まだ冬眠から目覚めぬトノサマガエルがいたのも収穫。地中深くにいました。

もちろん,申し訳ないのですが,外気に触れてもらって写真撮影です。

 

じつにどっしりとしたスタイルです。中景には道路を走ってきたトラックが見えます。遠景は緑の深まる山と雲に覆われたわずかな青空。幸いカエルは光を浴びています。久しぶりに光を感じて眩しいことでしょう。

 

軽くぴょんと跳びました。遠景をしっかり入れて撮りました。カエルにはなにが見えているのでしょう。

 

すこし動いたので,横やや前方から撮りました。まだ活動できるからだにはなっていません。撮影には大助かりでした。もうすぐ目覚めて動き出すことでしょう。

 

畑作業はたいへんですが,発見があるので結構たのしいものです。

 


'22春 虫の目レンズは友 ~サクラ(10) ~

2022-05-16 | 

公園のヤマザクラが満開を過ぎて,花びらを落としかけました。若葉がみずみずしさを放って広がります。花と葉が同居するのが今なのです。

 

ヤマザクラの枝下にセイヨウタンポポが。綿毛に花びらが一枚引っかかっていました。さらによく見ると,花びらの向こう側には綿毛が一つぶら下がっていました。そこにちょうど朝日が射しました。

 

日が高くなったとき,再び同じ花を撮りました。ぱぁっと開いたときの勢いは失せていますが,名残惜しむような表情が伝わります。

 

花はすぐに果実へと移っていきます。

 


'22 昆虫の頭・顔 ~ウラギンシジミ~

2022-05-15 | 昆虫

家の庭にいたとき,目の前の石に舞い降りたのがウラギンシジミのメス。今季の初見です。「これはこれは」とうれしくなって,捕獲。

もちろん,顔写真を撮るのです。結局,翌朝に撮影し,逃がしてやりました。朝は気温が低めなのですぐには舞い上がりません。そのときに撮ったのが下の全身写真です。

 

以下室内で撮った頭・顔写真をご紹介します。

からだの大きさのうち,翅の占める割合の大きいこと! 飛翔を移動手段にするだけのことがあります。

 

正面から撮りました。毛で覆われたからだの様相が手に取るように理解できます。

 

複眼を守る毛がよく見えます。何もかもが毛で守られています。

 

やや横から撮りました。「これはスゴイ!」という感じがします。

 

脚を開いたものですから,その瞬間に撮ったのがこのコマです。小さいなりに堂々とした風貌をしています。

 

真横から見ました。赤と白がこんなにくっきり。

 

早朝の撮影で出会いができました。一日のしごとが順調にいきそうな予感がして来ました。

 


'22春 虫の目レンズは友 ~モクレン ~

2022-05-14 | 

コブシに続いてハクモクレンが開花,そしてハクモクレンが散るとモクレンが後を追って開花。わたしにとって撮影ポイントに行きました。

花は膨らみ始めといったところです。左奥に橋梁が,右端に家並みと山が。奥行き感が雰囲気を伝え,風景全体が環境を知らせます。

 

そこに電車がやって来ました。左奥に駅があって,そこを発車したばかりです。ヘッドライトの灯りが進行方向を示しています。

 

花の上に電車が写る位置にカメラをセットして,再びチャレンジ。でも,わぁーっとばかりに花弁が開かない花なので,これで我慢。

 

今度は向きを変えて撮りました。花の下側に注目です。これまでと同じように電車がやって来る風景です。

 

これで今年のモクレンの撮影を締めくくりとします。

 


ツマグロヒョウモンのファジーな産卵場所(続)

2022-05-14 | ツマグロヒョウモン

5月9日(月)。7日が経過。タチイヌノフグリに産付された卵の様子をご紹介します。これは黄色味が出ています。

 

5月10日(火)。8日が経過。卵の付いた雑草を地面に生えた状態で観察するのはたいへん。それでポットに移植しました。少し黒っぽい部分が見えます。

 

これは植木鉢に落ちたビオラの種子が発芽し,その双葉に産付卵が付いたものです。

 

5月11日(水)。9日が経過。頭部ができてきています。これだと,明日か明後日には孵化しそう。

 

ビオラの双葉裏の卵です。こちらの方が変化の進み具合が早そうです。

 


'22春 虫の目レンズは友 ~サクラ(9) ~

2022-05-13 | 

お気に入りのヤマザクラの木です。しかし,今年は花の付き具合がさっぱり。どうしてなのでしょう。枝が見えすぎています。そんな中,純白の花弁が輝く姿が何ともいえないほどにすてきです。太陽に感謝。風がわずか吹いて枝が揺れても撮影には大いに影響があります。花弁の揺れが止まったと思った瞬間にシャッターを切りました。

中景から遠景にかけて線路があり,遠景にはわずかに橋梁の欄干が見えます。

 

電車が来るのを待っていました。すると,花にハナバチがとまりました。間もなく電車が……。どきどき。なにしろハナバチと電車がコラボするかもしれません。

 

電車がやって来た! と思ったら,パッとどこかに行ってしまいました。ああ,残念!

 

また来春,ここを撮影ポイントにしたいと思います。一年後に期待するということは生きる目標を抱くということにつながります。