自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ツマグロヒョウモンのファジーな産卵場所

2022-05-13 | ツマグロヒョウモン

5月2日(月)。

玄関に,ビオラを植えた植木鉢を二つ置いています。わたしが玄関に出たとき,タイミングよくそこにツマグロヒョウモンが産卵に訪れていました。近くに寄ってもまったく平気です。わたしの手元で産卵を始めました。

しばらく見ていると,もう一頭現れました。それも一緒に産卵を開始。

 

引き続き観察していると,鉢下の砂利に降りて産卵行動を続けました。

 

あとで見ると,たしかに小さな雑草(タチイヌノヌグリ)に卵を産付していました。

 

鉢で産卵しているときもまた,ビオラの根元に芽生えた単子葉植物に産付するしぐさをしました。これも調べると,卵がありました。

 

ビオラの株元に落ちた種子から発芽した葉にも。

 

結局,ツマグロヒョウモンはじつにファジーなかたちで食草以外にも産卵するということがわかります。石は木片でも産卵ポーズをするのを目撃したことがあります。しかし,いまだ確認はできないままです。

産付日時がはっきりしているので,孵化までを追うことにします。

 


身近な野鳥 ~カワラヒワとタンポポ~

2022-05-12 | 野鳥

我が家の更地にて。

タンポポがあちこちに生えて,花を付けています。そこにカワラヒワのオスがやって来ました。その瞬間を見たのです。そこでなにやら餌を漁っている様子。

慌ててカメラを準備。見ると,タンポポの綿毛をくわえています。口はたしかに種子を食べる動きをしています。間違いありません。

 

やはり綿毛を口にしています。辺りを見渡して警戒を怠らないようにしながら食べ続けます。

 

位置を変えて,まだまだ食べます。

 

タンポポの種子ならたっぷりあります。一年中あります。なかなかよいものを好物にしたものです。

 

これらの写真を撮れてラッキーでした。

 


ツマグロヒョウモン,産卵から孵化まで(3)

2022-05-12 | ツマグロヒョウモン

5月7日(土)。上の方が色濃くなり,黒っぽいものが見えかけて来ました。

 

5月8日(日)。朝の様子です。頭部が黒く見えます。今日中には孵化するでしょう。

 

5月9日(月)。見逃しは禁物なので,とりあえずインターバル撮影にセットして待つことにしました。とうとう午後になりました。どうも妙です。孵化の兆候が見られません。

 

この後,他の孵化を撮影しているうちにこの卵を見失ってしまいました。探しても見当たりません。残念! 結局,今の時期,産卵から孵化までの期間を数えると12日程になることがわかりました。

 


'22春 虫の目レンズは友 ~サクラ(8) ~

2022-05-11 | 

前回の公園と同じところ。この日が満開です。わずかに風で散りかけた花弁がありました。人と軽トラックが見えます。ポカポカ陽気の日中です。

 

ウォーキングをする人が通りかかりました。健康づくりにもってこいの場所です。

 

ふつうの風景写真はあまり撮りたくないので,残したのはたったこの二枚だけです。

 


'22春 虫の目レンズは友 ~サクラ(7) ~

2022-05-10 | 

サクラの締めくくりは隣り町の公園です。山の中腹にある森林公園です。先日初めて訪れてとても気に入りました。まだサクラが満開前だったので,満開になる頃再び訪れようと思ったのでした。

ここは高台。遠望が効きます。雲一つない青空です。景色がずっと向こうまで開けていて,虫の目写真にはいうことなしのアングルです。向こうに田があって,鉄道があって,ずっと向こうに高速道路が走っていて,サクラの木が並んでいて,……。そんな風景なのです。

ソメイヨシノの並木でカメラをセット。若木の低い位置から突き出た細い枝に花が付いています。それが主役です。ただ,風が吹いて花が揺れるのが難点。ちょうど特急電車がやって来ました。中央の下に見えます。案の定,花の揺れでピントが合わなくなりました。惜しいなあ!

 

枝を変えて,普通電車がやって来るのを待ちました。視野に入りかけたときシャッターを切りました。ほんのわずか見えています。

 

また特急電車が通り過ぎました。

 

この日は平日でした。のどかな雰囲気をしばし味わいました。

 


ツマグロヒョウモン,産卵から孵化まで(2)

2022-05-10 | ツマグロヒョウモン

5月2日(月)。上の方に黒っぽいものが見えかければ孵化近しの兆候なのですが。

 

5月3日(火)。色に変化なし。

 

5月4日(水)。変化見えず。

 

5月6日(金)。白色がややどんよりして,先の方が褐色を帯びて来ました。いよいよ孵化に向け,大きな変化が始まります。

 


シロツメクサ群落で見たモモイロシロツメクサ

2022-05-09 | 

シロツメクサが群生しているところに,時に薄紅色をした花がかたまって咲いている例があります。もうすっかり忘れたのですが,なにかのリーフレットに植物学者がこの赤花のシロツメクサについて解説していたのを読んだのを記憶しています。

 

この赤花がウォーキング道沿いの畔に咲いています。気になって,この花の学術的な解説を改めて探したのですが,まだ探し切れていません。「赤いシロツメクサ」「赤花シロツメクサ」を検索してもさっぱりわかりません。今のところ,どうやらモモイロシロツメクサ,モモイロツメクサ辺りで探すのがよいのかなあというレベルです。ただし,感想風の叙述しか見当たりません。

 

花弁の色がはっきりちがっています。

 

色以外はシロツメクサの花そっくりなので,モモイロツメクサはその雑種と思われます。二つは学名が異なっており別品種と断定できます。ただ,花弁の桃色は遺伝的に不安定なようで,赤みの濃淡を含めて,環境の影響を受けて変色しやすいという情報も得られました。

 

ではどんな経緯で雑種として生まれたと考えられるのか,ついでながらなぜそのポイントだけに桃色雑種が出現したと予想できるのか,その点がわからないので未消化な気持ちが残ります。


'22春 虫の目レンズは友 ~サクラ(6) ~

2022-05-09 | 

わたしの住むまちです。まちの高台から市街地を遠望しました。といっても,ほんの一部です。

 

朝です。空が澄み渡っています。

 

日が西に傾いた時間帯です。花弁の裏側から日が射します。

 

八重咲きのサクラです。ピンクの花弁が優雅さとやさしさを醸し出しています。傾きかけた日が真横から花弁を照らし出します。

 

今年はサクラの季節を十分にたのしみました。

 


'22春 虫の目レンズは友 ~(続)カタクリ ~

2022-05-08 | 

「かたくり」の続き話です。

晴れた日,花弁の色が輝いています。

 

花弁の反り返った花が葉表に影をつくります。

 

これを横長にとらえました。

 

いっぱいいっぱいの花が。それらがひしめいています。

 

光を浴びて蕊が光ります。

 

やっぱり光はいいなあと思います。花を撮るときは晴れがいちばんです。また来春訪れようと強く思いました。

 


カタクリの花と昆虫

2022-05-08 | 昆虫と花

カタクリの花を見ると思うのは昆虫との関係です。色とすがたの魅力的な花は飾りでなく,昆虫を呼び寄せるための道具です。花は無駄な努力をしているわけではありません。そこに理が必ずあってその場所に位置しているのです。

だから虫媒花であるカタクリにどんな昆虫が誘われてくるのか,いつも興味深く観察していきます。

今年は一瞬ヒメアカタテハが吸蜜するのを目撃しました。この例を含めてチョウが訪れたのを見るのは初めてでした。よくギフチョウがとまっている光景を写真で見ますが,この地方はギフチョウが飛び回る環境はまったく残されていません。

ハエのなかまがあちこちにいました。なかにはヒラタアブと思われるものもいました。しかし,じっとしているわけではないので,よい写真は撮れませんでした。

 

ヒラタアブを含めて昆虫たちが花に入っていくところは目撃できませんでした。その他,ビロードツリアブが数匹いました。花に関心を持っている様子でしたが,結局吸蜜には至りませんでした。

カタクリの花で,昆虫とのつながりを解き明かそうとすると相当時間を掛けなくてはならないようです。