こんばんは、へちま細太郎です。
今年の誕生日、ぼくはおとうさんに連れられて行った博物館やお城あとが、なんだかとてもなつかしいような気がしてなりませんでした。
「どうしてここにきかの?ここは、いったいどういう場所なの?」
ぼくがきくと、
「おまえたちが生まれてすぐ、おかあさんとおとうさんとできたところだよ」
と、教えてくれました。
「生まれてすぐなのに?」
「退院した帰りにきたんだ」
おとうさんはぼくをいきなり高く抱えあげて、
「重くなったなあ」
と、いいました。
「はずかしいから、やめてよ」
ぼくはバタバタあばれて、おとうさんからとびおりました。
「まったく…」
おとうさんは、それでも静かに笑うと、
「細太郎、ディズニーランドに行くぞ」
と、駐車場にすたすたと歩いていってしまいました。
「しょうがねえ、おやじだ」
ぼくは、いっちょまえにあきれてみせたけど、ふとあることに気がつきました。
おとうさん、さっき、へんなこといったよね。
「おまえたちが生まれて…」
って。
おとうさん、ぼく、一人で生まれてきたんじゃないの?
今年の誕生日、ぼくはおとうさんに連れられて行った博物館やお城あとが、なんだかとてもなつかしいような気がしてなりませんでした。
「どうしてここにきかの?ここは、いったいどういう場所なの?」
ぼくがきくと、
「おまえたちが生まれてすぐ、おかあさんとおとうさんとできたところだよ」
と、教えてくれました。
「生まれてすぐなのに?」
「退院した帰りにきたんだ」
おとうさんはぼくをいきなり高く抱えあげて、
「重くなったなあ」
と、いいました。
「はずかしいから、やめてよ」
ぼくはバタバタあばれて、おとうさんからとびおりました。
「まったく…」
おとうさんは、それでも静かに笑うと、
「細太郎、ディズニーランドに行くぞ」
と、駐車場にすたすたと歩いていってしまいました。
「しょうがねえ、おやじだ」
ぼくは、いっちょまえにあきれてみせたけど、ふとあることに気がつきました。
おとうさん、さっき、へんなこといったよね。
「おまえたちが生まれて…」
って。
おとうさん、ぼく、一人で生まれてきたんじゃないの?