細太郎
の父のピカ
イチです。
せっかくの連休なのに、疲れが取れず午前中起きられなかった。寂しいことに、誰も起こしにきてくれない。せっかく細太郎とテニスにでも行こうと思っていたのに、全く残念だ。
細太郎は友だちと遊びに出かけたようで、最近は俺に近寄りもしない。
時々、何かもの問いたげな視線を向けてくるが、それ以上何もきいてこない。いったい、何が聞きたいんだ細太郎。
午後になり、俺はパジャマ姿でゴロゴロしていた。電気カーペットには、おやじとリカも転がっていた。ぽかぽか暖かいせいでどちらも高いびきだ。
外は雷雨
になってきた。4月だってえのになんて天気だ。
と、ぼ~っとしていると、突如頭上から雷
が落ちてきた。
「光一
」
見上げるとおふくろが、仁王立ちしている。
「いつまでそんなかっこしてる気
」
おふくろの大剣幕にリカは起き出し、おやじは一瞬いびきをとめたが目がさめることはなかった。どうせ、狸寝入りだろ~がっ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_ang1.gif)
「まだ若いのに情けないっ
」
あ~、そういうなって。俺は疲れているんだよ。ほんとに…。
「こんなんじゃ、婿のもらい手がないわよ」
余計なお世話…、あ~![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/eq_1.gif)
「ちょ、ちょっと~、なんで婿なんだよっ
」
「嫁の来てがないんなら婿に行くしかないでしょ」
「ば、バカやろう、俺はこれでもモテるんだからね」
「へえ」
細太郎とそっくりな目が俺をバカにする。
「まあ、連休初日からパジャマでゴロゴロしてる30男が、とてもモテるとは思えないけど、父親の自覚ぐらいは持ちなさいよ。ふだんを知っている細太郎はともかく、もう1人はあんたを知らないんだからね」
おふくろ、そりゃ禁句だろ。
俺は、細太郎が離れていけばいくほど、もう一人の赤ん坊を思い出すようになってきた。 どんな子に育っているんだろうか。と、思いをはせたのもつかのま、俺は眠気に耐えきれなかった。
「こら
!光一
」
おふくろの怒鳴り声も、今は遠い雷と化した。
だめだあ、ねむ…
。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyob_uru.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
せっかくの連休なのに、疲れが取れず午前中起きられなかった。寂しいことに、誰も起こしにきてくれない。せっかく細太郎とテニスにでも行こうと思っていたのに、全く残念だ。
細太郎は友だちと遊びに出かけたようで、最近は俺に近寄りもしない。
時々、何かもの問いたげな視線を向けてくるが、それ以上何もきいてこない。いったい、何が聞きたいんだ細太郎。
午後になり、俺はパジャマ姿でゴロゴロしていた。電気カーペットには、おやじとリカも転がっていた。ぽかぽか暖かいせいでどちらも高いびきだ。
外は雷雨
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyoko_thunder.gif)
と、ぼ~っとしていると、突如頭上から雷
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyoko_thunder.gif)
「光一
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ee_3.gif)
見上げるとおふくろが、仁王立ちしている。
「いつまでそんなかっこしてる気
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ee_3.gif)
おふくろの大剣幕にリカは起き出し、おやじは一瞬いびきをとめたが目がさめることはなかった。どうせ、狸寝入りだろ~がっ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_ang1.gif)
「まだ若いのに情けないっ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ee_3.gif)
あ~、そういうなって。俺は疲れているんだよ。ほんとに…。
「こんなんじゃ、婿のもらい手がないわよ」
余計なお世話…、あ~
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/eq_1.gif)
「ちょ、ちょっと~、なんで婿なんだよっ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ee_3.gif)
「嫁の来てがないんなら婿に行くしかないでしょ」
「ば、バカやろう、俺はこれでもモテるんだからね」
「へえ」
細太郎とそっくりな目が俺をバカにする。
「まあ、連休初日からパジャマでゴロゴロしてる30男が、とてもモテるとは思えないけど、父親の自覚ぐらいは持ちなさいよ。ふだんを知っている細太郎はともかく、もう1人はあんたを知らないんだからね」
おふくろ、そりゃ禁句だろ。
俺は、細太郎が離れていけばいくほど、もう一人の赤ん坊を思い出すようになってきた。 どんな子に育っているんだろうか。と、思いをはせたのもつかのま、俺は眠気に耐えきれなかった。
「こら
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ee_3.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ee_3.gif)
おふくろの怒鳴り声も、今は遠い雷と化した。
だめだあ、ねむ…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/z1.gif)