こんばんは、へちま細太郎です。
なんだか、毎日寒くてたまりせん。いきなり冬に逆戻りしたみたいです。そういえば、どこかで雪が降ったなんてニュースを聞きました。
どうなっているんだろう。
ぼくのうちでは、おとといこたつをとりました。その時のことは、このブログにも書きました。
で、今日は、あまりの寒さにおじいちゃんとおとうさんが、
「なあ、こたつを出すべよ~」
と、口々に文句を言い始めました。
「だめ」
おばあちゃんは、とりあいません。
そこで2人は、電気カーペットに毛布にくるまりながら寝そべり始めました。
「おばあちゃん、あれはいいの?」
ぼくが聞くと、
「いいの、どうせ、風邪ひくか、低温やけどするんだから、ほっとけばいいのよ」
と、知らんふりです。
「かわいそうだよ」
「毎度のことだからいいのよ。それより、細太郎は寒くないの?」
「ぼく?ぼくは平気だよ。大丈夫、たくさん、着ているから」
ぼくは、セーターを着て厚ぼったい靴下をはいて、寒くないようにしていました。
「小学生なんだから、がまんしなくていいんだよ。風邪引いたら元も子ないでしょ」
「おばあちゃん、ぼく、再来年は中学生だよ」
というと、おばあちゃんは、笑いながら、
「何言ってんのよ、まだ小学生でしょ。そんなことは、中学生になってから言いなさい。なってもいないんだからね」
と、あたたかいミルクを作ってくれました。
おいしくて、からだの中からあったまりそうです。
ぼくが振り返ってみると、おじいちゃんとおとうさんは、みのむしのように毛布にすっぽりとからまって、テレビをみていました。
「はあ」
ぼくがため息をつくと、おとうさんが顔をあげて、
「何、ガキのくせに意地はってんだよ。寒いんなら寒いでがまんせずに、こっちきてあったまったらどうだ」
と、言いましたが、ぼくはまた、
「はあ」
と、前よりは深くため息をつきました。
「なんなんだ」
おとうさんは、つまんなさそうな顔をしてまたテレビに顔を向けてしまいました。
今のおとうさんを見たら、おかあさんはきっと、がっかりするだろうなあ。。。