「別れた亭主がヨリを戻したいって言ってきているの」
と、彼女が俺に背中を向け素肌ににセーターを身につけながら言った。
「だから?」
俺はその背中に手を差し入れて、素肌の感触を味わった。
「もう…」
彼女はその美しい顔をこちらにむけた。
『いい女だ』
と俺は思った。元亭主も未練たっぷりなんだろうな、と半ば同情した。 だからといって、返すわけにはいかない。
が、しかし彼女は俺を見つめながら信じられないようなことを言った。
「だから、少し考えたいから、しばらく会わないわ」
「え?」
俺は、驚いて起き上がった。
「な、な、何で?」
「あんまりかわいそうなんだもの」
ま、まじかよ~。こいつも未練あんのかよ~。
「うふ」
彼女は俺を見下ろして笑った。
「何だよ~」
彼女はそれには答えなかった。
くそっ、何でこんな話を×××した後に言うんだよっ。
性格は姉弟そっくりだな。
何か、いろんな意味で萎えちゃったけんちゃんでした。
とほほ。