「で、アゴの兄ちゃんがどうしたって?」
「タクシー運転したんだってよ、飛行機に間に合わないから」
「すげえな」
「で、つかまった?」
「なんで…」
「なんでって…」
「アウトバーンとはいえ、どんだけスピード出したんだって」
「知らねえなあ」
「まあ、運転はうまそうだが、命の保証はできねえよな」
「何で…」
「だからよ、ついこないだまで、新幹線以上の速さで車を運転していたやつが、普通の車を運転したら、こわいべ」
「そりゃそうだ」
新幹線より速いスピードで車を運転してたって?
ひえええええ。
どんだけの速さか見当がつかないぼく、へちま細太郎でした。