姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

可能性を信じることと相手に期待することは別のこと

2022年10月06日 | 保健室コーチング

(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー 桑原朱美です。


今日のテーマは
「可能性を信じることと相手に期待することは別のこと」です。

保健室コーチングでは
相手の可能性を信頼してかかわりましょうとお伝えしています。

保健室や学校でかかわる子どもたちも
いろいろな背景を抱えている子がいますが

かわいそうな子、問題児、怠け者などの
無意識に貼ってしまったレッテルでかかわるのではなく


今は、この状態だけど
ちゃんと可能性があると信じてかかわりましょう
というスタンスの大切さを何度もお伝えします。


この子への支援がうまくいかないと感じたとき
「あ、この子を勝手な思い込みで見ていた。
ちゃんと、この子の可能性を信じでかかわる」

こちら側の見方を変えるというのは
とても大切な状態管理のひとつです。

意識のコミュニケーションは1(言語やスキル)に対し
無意識のコミュニケーションは20000ともいわれます。

だから、

非言語は言葉より先に飛んでいて
相手とのラポール形成に大きな影響を及ぼす

ということですね。

ただ、ここで、気を付けたいことがあります。

「相手の可能性を信じます」と
自分の心の中で宣言したとしても

「こういえば、相手へのアプローチがうまくいくのでは?」

という下心があれば

それは、相手への「信頼」のはずが
「期待」になってしまうということです。


期待というのは、大きければ大きいほど
そうならなかった時に、失望します。

自分としては一生懸命かかわったのに
うまくいかなかったということを
事実としてだけ受け止めることができなくなります。

波動理論では、「求めると失う」
表現します。


子どもへのかかわりだけでなく
親子関係、夫婦関係、同僚、上司と部下など
あらゆる人間関係で感情が動くのは
相手に求めるから。

無意識的な期待(求めた通り)になると嬉しい
そうならないと悲しかったり、腹が立ったり。

問題は相手ではなく
相手に求めてしまった自分自身。


分かってほしい、こうなってほしい、こうあるべき
…はあってもよいけど、強くなりすぎると、
結果に反応し、さらにそこに執着するという
悪循環が生まれます。


「あ、なんだ、この感情は
相手に求めていたからか」と気づくと

相手へのアプローチの結果も
1つの事実として客観的に見ることできるようになります。

昨日のアドバンスコース3講で
「悩んでいる子どもに感情から、ディソシエイトさせるワークをしましたが
うまくいきませんでした。
これは、ワークの選択が悪かったのかな?自分の観察の視点が悪かったのか」

という質問がありました。

結果に感情が揺さぶられるのではなく
1つの事実としてとらえ、
自分を責めることも相手を責めることもなく
客観的に分析しようとされていて
素晴らしいなぁと思いました。


そのあと、受講生さん同士で
いろいろな意見交換もあり
とても充実した時間でした。

8月20日の記事
「妄想、解釈、ジャッジ、執着を手放すトレーニング」

でも、執着について書きました。


マイナス感情を引き起こすのは
出来事へのジャッジ、解釈、妄想、執着ですが
その出発点は「外へ求めてしまう心」
なのだなぁと
ここ1か月、思いを巡らせている次第です。

それでは、今日も
素敵な1日を!

 

この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
 2022年8月26日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。

 

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