【2012年記事】
保健室コーチングベーシックコース信州1期 最終日を迎えました。
最終日の今日は 第1講で学んでいただいた フィジカルアプローチの復習から始めました。
不安な状態で来室する子が 気持ちを落ち着かせたり 緊張を緩めるための 手法で 短時間で子どもたちの状態を変化させます。
すでに 実際に保健室で活用されているA先生が
「来室したイライラした生徒に 体からのアプローチをしてみたら あっという間に気持ちを変化させました。」
「保健室の床で寝転がっている生徒には別のフィジカルアプローチを試してみましたが これも短時間で起き上がり 教室へ戻りました。」というシェアをしていただきました。
養護教諭の強みは 子どもたちのからだに触れたり 検診したりできること
これを最大限にいかしたのが 保健室コーチングのフィジカルアプローチです。
特に 自分の言葉でうまく表現できない低年齢の子や イライラの原因が今ひとつ自分でもわからない思春期の子どもたちに まずは 体からアプローチしていくことは 非常に効果的です。
実際にアドバンス修了生から「野外学習で眠れない・・・と、養護教諭のもとに来た子どもにフィジカルのアプローチを行ったら あっというまに眠りについた。リラックス効果は抜群です」という報告もいただいています。
さて、フィジカルアプローチのあとは
第2講で やりそびれていた 「自己と向き合うためのワーク」
保健室にやってくる子どもたち あるいは 長期にかかわる子どもたちに活用できるシンプルだけど 非常に深い気づきを起こすワークです。
子どもたちの内面にある価値観や思考のクセなどを理解するために行うもので 何かを解決するために行うものではありませんが
実際にワークをやっていただくと
なんで こんな単純な、重要でもない質問が こんなに深い部分の気づきを掘り出すなんて!!!と 驚いていらっしゃました。
怒りを引き越す価値観も 喜びにつながる価値観も 同じものであることに みなさん驚いていらっしゃいました。
その他にも
なりきりモビルスーツ3D ポジションチェンジなど 行いました。
本当に楽しい6日間でした。
ある受講生さんが コースを通しての感想で
「このコースで 何度も涙を出す場面がありましたが 悲しいわけではないのに 深い部分で気づきが起きたとき“ああ、これだったんだ”という感覚になると 涙が出てきます。本当に不思議でした」
と お話ししてくださいました。
「解決ではなく 内的気づきを起こす」「解決ではなく変化させる」が 保健室コーチングのアプローチが一番大切にしていることです。
学校は心理療法の場ではなく 教育の場
子どもたちの生きる力をそだてるという視点をもっての アプローチが必要です。
一般のカウンセラーのように 何年も 場合によっては 10年以上も
長期にわたってかかわることができません。
6年というスパン 3年というスパンで 子どもたちが次を生きるための生きる力を育てるところという視点を忘れてはいけない。
そのためには かかわる大人の 状態管理が必要です。
大人の状態が スキルが機能するかどうかを決めますし
場合によっては スキルなんてなくても こちらの状態ひとつで 子どもが勝手に気づいたり 自分から話し出したり ということもおきます
どんなワークも楽しくしちゃって それでいて 深い気づきや発見をお互いに 引き出している 信州1期生のみなさんでした。みなさんと すばらしい6日間をともにできたことを感謝します。
そして このコース実現にご尽力いただいた 保健室アドバンスコーチの藤岡先生に心から感謝したいと思います。
ありがとうございました。