姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

ほめる時は評価ではなく承認を

2022年03月18日 | 保健室コーチング

(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原朱美です。


今日のテーマは
「ほめる時は評価ではなく承認を」です。

 

昨日は、叱る場面には、実は成長のリソースが満載だという
お話をしました。


今日はその続編で、「ほめる」ということについて
考えます。

最近、気になるのが
ほめる場面での言葉がけです。

たとえば、積極的にお手伝いをした子に対し
「あなたは、とてもよい子ね」
というほめ方をしてしまうことがあります。

自己認識レベルをほめているのだから
いいじゃないかと思うかもしれません。


子どもだって「いい子だね」と言われたら
事実、うれしですよね。

でも、ちょっとここには
大きな落とし穴があります。


これは、評価になってしまうからです。

ニューロロジカルレベルの上位概念を
たたえているのだからいいじゃないかと
時に、保健室コーチング受講生も
間違えてしまう部分です。



■評価と承認

ほめるには2つあります。
「評価」と「承認」です。

保健室コーチングでは
次のように区別します。

≪評価≫
ほめる側の価値基準に基づいている


≪承認≫
物差しを手放したフィードバック
相手の深い観察からの具体的なメッセージ


評価ばかりされてきた子は
人の評価が気になります。

(大人もそうですね)

誰かの評価によって
自分の価値を感じてきた子は
一つ間違えると、
他人からの評価が目的になった
生き方をしてしまいます。


こうした生き方を作り出すのは

大人自身が、子どもをほめる時、結果だけを見て
評価を伝えてしまいうから。

 

できたかできてないか

自分が望む価値基準に合っているかどうか

成功したか失敗したか

ということが、相手を見る視点になるのです。

 

その大人も他人基準で

自分の価値を作り出してきたとしたら

同じことを子どもにやってしまいます。


以前、桑原のメルマガでも、
「頭がいいとほめられた子はそのイメージを保つために
チャレンジしなくなる」
という実験結果があることをお伝えしました。

では、どんな伝え方をすれば「承認」になるのでしょうか?

承認をするための方法として
保健室コーチングでは次のようにお伝えしています。

----------
◎相手が努力したことや変化をま伝える
◎相手の変化や努力は変化に影響を受けたことを伝える。
◎Iメッセージで伝える
----------


変化を伝えるためには、その子の日常の様子を
しっかり観察する必要があります。

(結果だけを見るのは簡単ですが、そこまでの子どもの様子を
しっかり観察することには大人の視点が必要です)

先ほどの例であれば

「○○さんが、片づけを手伝ってくれて、すごく早く片付いたね。
先生(私)はとても助かったよ。

1年前は、声をかけることも戸惑っていたのに
今回は、すぐに動いてくれたね。

その成長もうれしい!
あなたが一生懸命やってくれる姿を見て、
そして、こんなにきれいになって、
とっても気持ちがすがすがしいの。
本当にうれしいよ。ありがとう」


以前とは変化した姿が
感じられたら、ちゃんとそれも付け加えて

伝えてあげましょう。

子どもをしっかり観察していると
評価ではなく承認ができます。

子どもは
「ちゃんと見ていてくれる」
と感じることができます。


 「(やってくれたから)あなたは、いい子ね」
(=先生にとってのいい子 条件付き)というのは
大人にとっての都合なのです。


「すごいね」という言い方の主語は
「あなた(you)」です。

「先生はこう感じたよ」の主語は
「私(I)」です。

「I(アイ)メッセージ」で「具体的な描写」で、
「何が自分の心を動かしたか」を
「五感を使って」伝えることで、
相手に伝わるものは違ってきます。

ただ、注意してほしいのは
「こういう言い方をすれば相手がいうことをきく」

という裏の想いがあれば
それはコントロールです。

そのノイズは、言葉に乗ります。
相手は、言葉と思い不一致を感じ
心を閉じます。

何事も「やり方」ではなく
最後の決め手は自分の「あり方」なのです。


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それでは
今日も、素敵な1日を!

 

この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
 2022年2月7日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。

 

 

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