姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

じっと話を聞いてくれる中学生に感激しました

2012年10月04日 | メディアリテラシー

【2012年の記事 中学校でのネット関連のお話】


 ご縁があって 蒲郡市内の塩津中学校の学校保健委員会で 生徒向けの講演をさせていただきました。

 内容は 子どもたちのネットの問題で 「ネット社会の落とし穴」ということで45分間のお話しをさせていただきました。

 メディアリテラシーに関しては 現職中からずっと取り組んできたテーマです。

 初めはメディアのからくりを知って メディアの受け手としてちゃんと情報を読み取ろうということがメインでした。

 平成12,3年ごろから 小学校においてもケータイやインターネットの問題が子どもたちの生活や心、人間関係に 影を落とし始めたと感じ、取り組みを始めました。

 あれから すでに10年がたちますが

 この10年の デジタルコミュニケーションツールの進化の凄さといったら 想像を超えたものがあります。

 しかし どんなにデジタルコミュニケーションのツールが進化しても 

 ずっと昔から変わらないのは 人間関係

 それどころか もっと複雑に 深刻化しています。

 そして それと反比例するかのように 人間が本来持っていた相手を感じる心 言葉ではなく非言語メッセージを受けとる力 五感を使って相手を受け入れたり 受け入れられたりの感覚・・・といった 人間と人間を深いレベルでつないできた感覚が 薄れてきているように思います。

 十分なアナログコミュニケーションを体験しないまま 手軽につながれるような錯覚と

 手軽に友達に慣れてしまうような錯覚をもって デジタルコミュニケーションに頼り切ってしまうことが 

想像以上に 子どもたちの心の成長 バランスの良い脳の発達に影響があることを もっと認識していくことって大事ではないかなと思います。

 もしも断られたり 予想外の反応をされるのはいやだから 少しでも影響受けないように 

メールで伝えようとする子どもたちの生活では 「ドキドキしながら相手に伝える」「苦しいけどがんばって想いを伝え、分かりあった時の数倍の感動、心の変化」

そんな 人間としての大切な体験のチャンスを奪ってしまうこともあります。

 メールやネットがいけないとか 子どもに与えるな ということではなく

 本来道具手あるはずの ケータイやスマホに 自分がふりまわされてはいけないということを伝えたいのです。

 大人が作ったシステムを 子ども達が使うことで問題が発生し 別の大人がそれを禁止しようとする いたちごっこ

 子どもたちは ネット社会において 「守られる」だけの存在ではなく

 使用する側の人間としての「責任」があることを理解して

 それも含めて この21世紀という超情報化社会を生きるために 自分たち自身が「ネット」や「メール」をどう使っていくのか?

 もっとみんなが幸せになれる使い方はないのか
 
 そんなことを 子どもたち自身に考えさせるって大切ではないかなと思っています。


 どうしても ネットの問題は お話し中心になってしまって

 6時間目という時間帯に 生徒さんたちもお疲れ時間帯もあり

 眠くなっちゃう子もいるだろうんなぁと 思っていたのですが

 本当に じっと話を聞いてくれた生徒さんに感激しました。

 最後まで ちゃんと聴いていてくれてありがとう。

 
 ご縁を作ってくださった養護教諭さん

 元気はつらつ ファイト一発の さわやかな校長先生

 講演中 生徒さんに細やかな注意をしてくださった担任の先生

 プロジェクターや音声の調整をしてくださった視聴覚の先生

 楽しくて明るい(初対面とは思えない) PTA役員のお母さん方
 
 参加してくださった保護者のみなさん 

 そして 控えめながら 静かに聴いてくださった中学生のみなさん

 本当にありがとうございました。

 


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