(株)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原朱美です。
今日のテーマは
「それって我慢の問題?」です。
ある受講生さんから
メールをいただきました。
要約してお伝えします。
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自分の学校の複数の学級で
学級経営がうまくいかない
状態。
その学級には
それぞれ発達が疑われる子がいる。
その子たちが
勝手に歩き回ったり
授業中におしゃべりしたり
してしまう。
担任の先生が
「我慢できない子」として扱っている。
「我慢させよう」
「我慢を覚えさせる」
という言葉に自分は抵抗がある。
がんばれるような授業を提供しないで、
できないことを
子どものせいにしてしまっているように思えて
なんだか悶々とする。
「嫌なことだけど大切だからやれ!!」
ではなく
「大切なことだからやろう」ではないかと思う。
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■主語は誰?
「我慢させる」という時
その主語はだれでしょうか。
多くは大人であったり、
我慢させたい対象の上に存在する人間です。
「我慢させられる側」の主体性はありません。
「我慢しろ!」「なんで我慢できないんだ!」
と怒ったところで
言葉は意識に届くだけ。
でも、相手の無意識には
相手の本音や感情がストレートに入ります。
人間が行動を変えるのは
無意識レベルで納得した時です。
言葉でどんなに言いつくしたところで
相手の変化は変わりません。
このあたりのことは、
著書「子どもは親の心配をランドセルに入れて登校します」
でも書いています。
↓ ↓
■相手をどんな人間として扱っているか
我慢という言葉が持つ
抑圧的なイメージを考えると
受け取る側も「嫌なこと」を
無理やりという苦痛が伴います。
あの手、この手を使って
コントロールしようとしても
大人が「我慢できない子」として扱っている以上は
その子は
ずっとそれをやり続ける
可能性は高いでしょう。
自分が思ったような
学級経営ができないから
という視点に立ってしまうと
上手くいかないのかもしれません。
こうなると担任もストレス。
保護者に対しても
「あなたの子どもは我慢ができない」
なんて言ってしまうかもしれません。
それはますます悪循環。
子どもと担任の信頼関係だけでなく
保護者との信頼関係もなくしてしまいます。
「我慢ができない子」という
自己認識レベルでの表現は
たとえ相手に対してその言葉を
発していないとしても
子どもの無意識は「自分は我慢できない子」
という自己認識レベルのメッセージを
受け取っています。
■我慢という言葉の意味
そもそも、我慢とは
仏教用語。
「慢」とは、おごり高ぶって
物事を正しく見られない
という意味だそうです。
仏教でいう「我慢」とは
我を張りすぎるあまり
その我に耐え忍ぶことになってしまう状態。
決して「耐え忍ぶこと」
ではないのです。
そう考えると
その子の状態は
「我慢」という言葉では
表現できないのかも
しれません。
この事例について
色々思うところ、
書きたいことは
他にもあるので、次の記事で書きますね
それでは今日も
ステキな1日を!
この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
2021年8月16日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。
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