姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

それって我慢の問題?

2021年08月19日 | 保健室コーチング

(株)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原朱美です。


今日のテーマは
「それって我慢の問題?」です。


ある受講生さんから
メールをいただきました。

要約してお伝えします。

---------------

自分の学校の複数の学級で
学級経営がうまくいかない
状態。

その学級には
それぞれ発達が疑われる子がいる。

その子たちが
勝手に歩き回ったり
授業中におしゃべりしたり
してしまう。

担任の先生が
「我慢できない子」として扱っている。

「我慢させよう」
「我慢を覚えさせる」
という言葉に自分は抵抗がある。

がんばれるような授業を提供しないで、
できないことを

子どものせいにしてしまっているように思えて
なんだか悶々とする。

「嫌なことだけど大切だからやれ!!」
ではなく
「大切なことだからやろう」ではないかと思う。

---------------

■主語は誰?

「我慢させる」という時
その主語はだれでしょうか。

多くは大人であったり、
我慢させたい対象の上に存在する人間です。

「我慢させられる側」の主体性はありません。
 

「我慢しろ!」「なんで我慢できないんだ!」
と怒ったところで
言葉は意識に届くだけ。

でも、相手の無意識には
相手の本音や感情がストレートに入ります。

人間が行動を変えるのは
無意識レベルで納得した時です。

 

言葉でどんなに言いつくしたところで

相手の変化は変わりません。

 

このあたりのことは、

著書「子どもは親の心配をランドセルに入れて登校します」

でも書いています。

↓ ↓

 

 

 

 

■相手をどんな人間として扱っているか

我慢という言葉が持つ


抑圧的なイメージを考えると

受け取る側も「嫌なこと」を
無理やりという苦痛が伴います。

あの手、この手を使って
コントロールしようとしても
大人が「我慢できない子」として扱っている以上は

その子は
ずっとそれをやり続ける
可能性は高いでしょう。

自分が思ったような
学級経営ができないから
という視点に立ってしまうと

上手くいかないのかもしれません。
こうなると担任もストレス。

保護者に対しても
「あなたの子どもは我慢ができない」
なんて言ってしまうかもしれません。

それはますます悪循環。

子どもと担任の信頼関係だけでなく
保護者との信頼関係もなくしてしまいます。

「我慢ができない子」という
自己認識レベルでの表現は

たとえ相手に対してその言葉を
発していないとしても
子どもの無意識は「自分は我慢できない子」
という自己認識レベルのメッセージを
受け取っています。

■我慢という言葉の意味

そもそも、我慢とは
仏教用語。

「慢」とは、おごり高ぶって
物事を正しく見られない
という意味だそうです。

仏教でいう「我慢」とは
我を張りすぎるあまり
その我に耐え忍ぶことになってしまう状態。

決して「耐え忍ぶこと」
ではないのです。

そう考えると
その子の状態は
「我慢」という言葉では
表現できないのかも
しれません。

この事例について
色々思うところ、
書きたいことは
他にもあるので、次の記事で書きますね

それでは今日も
ステキな1日を!

 


この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
2021年8月16日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。

 

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