姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

長期にわたって成果を出し続ける体質になるには?

2020年01月07日 | 保健室コーチング

保健室コーチングアドバンスコースを修了された養護教諭のN先生から

メールをいただきました。

目の前の現象を何とかしようとするだけなら、小手先のスキルを学べばよい。

長期にわたって成果を出し続けるためには、原理原則を学び、実践し続けること。

そして、うまくいかない思考習慣や制限となるビリーフに気づき、根底から変化させていく必要があります。

以下、メールの抜粋です。


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一昨年夏に速習に参加してから、本当にあっという間でした。

それ以降、私と私の周りの状況の変化は想像以上に劇的でした。

速習直後、主人のことを「家事も一生懸命手伝ってくれる素敵なダンナさん」

という目で見よう!と思い実行したところ、

今まで以上に協力してくれて、とてもびっくりしました。


以前からコミュニケーションスキルなどの研修に参加しながらも、

どこか腑に落ちない自分がいました。

いくら勉強してもどこか頭が整理されておらず、

いざという時に使える内容がなかなか出てこない。


大学時代に仲が良かった子に

「人の気持ちがわからないんじゃ保健室の先生はどうなの?(できるの?)」

的な言葉を言われたこともあったり、

旦那に「鈍感力ならナンバー1だね」と呆れられたりしていたことも

引っかかっていました。


高校時代以外は

勉強することで目前の険しい山を越えようとするところがあったと思います。

ただ、養護教諭の仕事をする中では、

「今まで出会った保健の先生のうちで1番だよ」と同僚に褒めていただくこともあり、

それが励みにもなっていました。


振り返ると講座を受けた当初の私は

スキルコレクター的な面があったと思います。

速習は脳科学の活用・理論に感動しながら、

いろいろなワークを体験することで

保健室で子ども達と関わる道筋に灯りをつけていただきました。

なぜか前任校では個別対応する自分しか考えられず、

ハートマッスルの教材も個別的なカード類ばかり購入していました。

それもやり方に注目していたからこそだったかもしれません。

昨年2月、豊野先生のタイムマネジメント講座に友人のK先生と行った時は、

ただただ研修と東京を楽しみました。


その1ヶ月後に異動が発表され、それもK先生に卒業生を送り込む小学校に行くとは‥‥。

講座の写真がFacebookにありましたが、その時の気持ちからすると想像つかない日々でした。

ベーシックは

速習でやっていたワークもあり、理論を再確認しながらも

私の心構えとして、広く浅く学んだという面があったと思います。


前任校6年目で仕事の手応えもあり、

でも、何かが自分に足りないという思いがありました。


そして異動し、ベーシック修了、アドバンス受講、桑原先生の講演会。

呼んだのか呼ばれたのか、すべてが奇跡のようにつながっていきました。

講演会当日、同じくこの4月に異動した養護教諭が見に来ていたのですが、

「もう何年もいるみたいですよね!」という言葉を残していきました。

毎朝、神棚と仏壇にお水などを供えています。

手を合わせる時に1日の無事を祈ります。

桑原先生に「現在完了形で!」と教えていただいてから、

語尾を「〜で1日を終えています」に変えたところ、

仕事でいろいろあったとしても、より毎日が平穏に過ぎているように感じます。



アドバンスは2講からの受講でした。

初っ端の未来の椅子のワークで大泣きしたことで、

いきなりアドバンスのクライマックスが来たように思っていました。

それも最後に受けた1講のタイムラインのワークで覆りました。

未来の描けない私ではないけれども、過去には縛られている‥。

桑原先生に過去を切っていただいて、

凧糸が切れた凧のように、風に乗って自由に飛んでいけるように思います。

凧糸には、病気をして2度手術したことや、

数々の失敗や嘘でできた栄光が重りになってついていました。


そして、凧糸を握っている最後の一人は母です。

母との関係に苦しみ、カウンセリングを受けたこともあります。

その母も年老いて、凧糸を握る力が弱くなってきていると感じる今日この頃です。

なかなか母のすることを認めたり褒めたりできなかったのですが、

先日は少し酔っていたこともあり、

言葉で伝えることができたということもありました。


現在、職場で気になっている先生がいます。

研修に行った後、「やり方」を真似てやっているのですが、肝心の「子ども」が見えていない。

できなかったことにダメ出しをし、こんなわけで(先生は)こうしたんだよ!と伝える。

言われた子どもは苦しい思いをしていると感じます。

でもそれはきっと、若い頃の自分だったのではないかと思います。

もしかしたら、まだその片鱗が残っているかもしれません。


ここまで書いていた後、忘年会でその先生とお話しする機会がありました。

その先生の仕事のコアの一つに触れることができた!と感じる場面があり、

「じゃあその気持ちで子どもに向かって!」という言葉をかけることができました。



メルマガでの「どうして勉強するのか?」は

私の養護教諭としてのコアにつながっています。

私の中での答えは、

「常に頭を使い続けて錆びないようにし、自分が本当に必要とした時に力を発揮するため」です。

どんなに鍛えた運動選手も入院するようなことがあると

あっという間に筋肉が衰えます。子どもに伝えるならこんな例えになるでしょうか?



私の養護教諭としてのコアはもう一つ。

私の住むあたりの方言でいうところの「投げわらし」に寄り添うだと気づきました。

投げ=放って置かれている、わらし=子ども、です。

今でいうところのネグレクトまでいかなくても、

親が忙しくて子どもをろくにかまうことがない‥‥そんな感じです。

その忙しさが生活のための仕事であれば仕方ない面が大きいのですが、

今は親の怠け心や楽しみが優先というのが腹立たしいところです。

そして、私も母親について同じように感じてきたことが多くあり、

それが今につながっているのだと思いました。



アドバンスを終えてから、少しずつ書き足して、

やっとここまで辿り着きました。乱文、長文をお許しください。


今年の目標は「必要な支援を計画的に行う」です。

その支援の一つはゲームとの付き合い方です。

前任校でも考えていたことですが、

「ゲーム(メディア)との付き合い方で自己コントロールを学ぶ」に取り組みたいです。初めは単発でも、将来的には性に関する指導のように1年〜6年までの指導計画が作れたら‥‥と

夢が広がっています。

これからも学び続けます。ご指導の程、よろしくお願いします。

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スキルコレクターが、長期目標の達成ができないのは

原理原則をまなぶことが「めんどくさい」と考え

手っ取り早く成果を出したいという

目先の現象を消したい、手軽に評価されたいという想いから。

時間が…お金が…家族が…という「やらないための言い訳」ばかり。

いや、それ以前に、

仕事を通して何を実現したいのかも明確ではないのかもしれません。

 

しかし、長期にわたって成果を出し、様々な場面で応用し

自分の人生の目的を達成するためには

原理原則を学びながら実践し

自分の内面と向き合って、自分がとらわれている制限や思考習慣そのものを

修正していく必要があります。


プロの仕事ができるかどうかは

ここにかかってくるのかもしれません。



 


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