【HMレジリエンスコーチ養成コース3期2講 感想① T先生 千葉から参加】
※このコースは保健室コーチングで学んできた「生きる力を育てる教育的アプローチ」の脳科学理論を、授業として子どもたちに伝えていくための上級コースです。
1. グループ構成の絶妙さ
第2講では、行動コミュニケーション学の利き脳による色分け(赤・青・黄・緑―私の場合は、左脳インプット・左脳アウトプットの青)によるグループ構成をされました。
それぞれの色を均等に班員に取り入れた構成でした。
素早く行動する赤のタイプが、話合いの口火を切り、青のタイプが計画して仕切り、黄色のタイプが全体を見渡してバランスを取り、緑が天才的ひらめきの発言をするなど、絶妙のバランスで話合いやグループでの授業案づくりをすることができ、心地よく学ぶことができました。
それぞれの特性を生かすと、物事がスムーズに行くのを体験できたので、職場や養護教諭の研修会でも、取り入れようと思いました。
2. 授業構成は、ターゲットを絞る
また第2講では、実践的な授業案づくりをしました。
まず、保健室コーチングで学んだことを振り返り、落ち込みが激しい子どもやスムーズな立ち直りができない子ども、体験が生かせない子どものレジリエンスを高めるために、授業で指導するとしたら、どのようなことを題材にしていくのか、今まで学んできた知識や方法(ワークなど)をどのように取り入れ、展開していくのかを考えました。
最初に、具体的な子どもの様子を思い浮かべ、授業構成シートを作成しました。
私は、この構成シートがとても重要だと気づきました。
授業のターゲットを絞る。
もちろん、学級や学年など、集団を対象にする授業なのですが、的を絞った方がブレないと思いました。
授業構成シートで「この子に、このことを伝えたい、または気づかせたい」といった、授業者の思いをグループ内で聞き取ってもらいながら、授業構成シートを完成させると、授業の土台ができていきました。そして、授業案づくりがテンポ良く進んでいきました。
これまで、マッピングによる指導案は作っていました。しかし、これからは、授業構成シートを必ず行作成してから、具体的な指導案を作る習慣にしていきます。
3. シンプル is ベスト
養護教諭は、毎時間授業を持っている訳ではありません。
機会をもらうと、せっかく集団に授業をするのだから、あの子にもこの子にも伝えられる話をしようと思い、焦点がいくつも出てきて、盛りだくさんになります。
そうすると却って、何を伝えたかったのかわからない授業になるのだと、考えさせられました。
授業内で、ワークを取り入れ、学んできた知識を子どもたちに伝授したいという気持ちは、たくさんありますが、盛り込みすぎず、そぎ落とすくらいがちょうど良いと、グループ内での話合いでも出されました。
「シンプル is ベスト」を心がけていきます。
授業に余裕のあるくらいの方が、授業者も楽ですし、まとめまで行かなくても、結果的に子どもたちに投げかけで終わる方が、空白が生まれ、考えを継続してもらえると思います。
何よりも、授業者の体験などを入れて、楽しく授業をしたいと思いました。
今回も実り多い、3日間で、時間があっという間に過ぎたという感想です。