燃えよケーン！62【植物】

金曜日の午後8時から、日曜の朝8時までという長い時間を彼女と過ごす。色々な話をしていくと、同じ日本人の所為か、むしろ彼女の亭主の気持ちの方が分かってくる。聞けば年齢も近いようだし、ボンボン育ちで傾いていく仕事になすすべがなかったこと、その時に家族で十分にコミュケーションが取れなかったこと、自分の非を認めずわびるべきところをわびなかったことなどまるで自分の話のようだ。
愛(=love)は植物のようなものだ。お金(=pera)という名の水を与え続けなければ枯れてしまう。たくさんの枝や花を持つ植物はより多くの水が必要になるのは当然だ。
彼女には枯れることのない水源を持った人間が必要で、きっとそれは私ではない。そのことを彼女が理解することができなければまた同じ過ちを繰り返してしまう。