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2023 12/20の拝観報告2(南座 顔見世興行 十三代目市川團十郎襲名披露)

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写真は、襲名披露の緞帳。
本来の拝観報告は11月ですが、昨夜のこちらは先に出しておきます。
15:00過ぎの開場時にやって来たのが南座。
もちろん十三代目市川團十郎襲名披露です。
近年は毎年顔見世興行に来ており、チケットは松竹歌舞伎会で一般発売の前日に購入しています。
例年は10時の開始と同時にスムーズに買えるのですが、今回は「混みあっており、しばらくお待ちください」が数分ありました。
何とか端っこですが、9列目が買えました。
さて今回は15:45~17:25に仮名手本忠臣蔵 衹園一力茶屋の場でした。
もうよく上演される演目ですね。
実質的な登場人物は3人で大星由良之助(片岡仁左衛門)、遊女おかる(片岡孝太郎)と足軽の寺岡平右衛門(中村芝翫)。
一力亭で敵を討つ素振りもなく遊び倒す大星由良之助。
足軽だから討ち入りのメンバーに入れてもらえない寺岡平右衛門。
そしてその妹のおかるは遊女をしている。
息子の主税(中村莟玉くん)の密書で討ち入りの計画があるのが分かりますが、それを鏡に映しておかるは読むし、縁の下に隠れた吉良の密偵の斧九太夫も読む。
それに気づいた由良之助が差して仲良くもないのにおかるを身請けするという。
それを聞いた寺岡平右衛門は由良之助がおかるを身請けした後、口封じをしようとしていると推察し、それならこの手で妹を殺してメンバーに入れてもらおうとおかるに襲い掛かる。
それを見た由良之助が寺岡平右衛門の心底を察してメンバー入りを許可し、縁の下の斧九太夫を成敗する。
この兄の平右衛門がおかるに襲い掛かる下りや、精進するなら口にすべきではない蛸を試しに食べさせる斧九太夫の下りは、初見では分かりにくいかもですね。
しかしやっぱりね、仁左衛門さんはカッコいい。
結局七月歌舞伎も顔見世も、仁左衛門さんが出ている公演を買いますもんね。

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写真は、幕間の緞帳。
17:25~17:45までの幕間で、玄関に行き注文していたお弁当を戴きます。
そして17:45~18:00が口上。
襲名披露はこれがあるから夜の部ですよね。
十三代目市川團十郎白猿と八代目市川新之助(勸玄くん)です。
左右に片岡仁左衛門さんと中村梅玉さんが控えます。
共にお父さんの十二代目團十郎さんとは旧知の仲。
もう父親代わりみたいなもんですよね。
梅玉さんのお話にも出ましたが、この南座での十二代目團十郎さんの最後の公演を見ていることや、歌舞伎座で落ち着きなくお父さんの公演を見ていた6年前の勸玄くんを知っているので、こちらも感慨深いものがありました。
梅玉さんのお話にも出ましたが、この南座での十二代目團十郎さんの最後の公演を見ていることや、歌舞伎座で落ち着きなくお父さんの公演を見ていた6年前の勸玄くんを知っているので、こちらも感慨深いものがありました。
そして最後の〆は、にらみで。
これからの活躍を期待しています。
ここまでの2演目は12/24 21:00からのNHK Eテレ「古典芸能への招待」で放送されるので、是非ご覧ください。

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写真は、菱岩 月 4,320円。
18:00~18:30が2回目の幕間。
ここでお弁当タイム。
久しぶりの食事またぎの顔見世。
やっぱりお弁当は菱岩になります。
仕出し屋さんで外食の店舗がない、また日曜日は休みなので、平日に行く顔見世のお弁当は菱岩さんです。
間違いないです。
そして最後。
18:30~20:30、歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜。
この演目はずっと観たかったんです。
助六寿司の由緒(揚巻の恋人は助六だから、いなりずし(揚げ)と巻きずし(巻き)のセットを助六寿司という)を先に知っていたので。
内容は要するに曽我五郎こと花川戸助六(市川團十郎)が源氏ゆかりの刀である友切丸を探すため、花街でケンカを吹っ掛けまくり相手に刀を抜かせて探しているというお話。
そこに助六の恋人揚巻(中村児太郎)がおり、その揚巻に横恋慕する髭の意休(市川男女蔵)が友切丸を持っているのですが、そこにたどり着きまでのなんやかんやがあります。
途中で出てくる髭の意休の手下のくわんぺら門兵衛(中村芝翫)はちょっと弱くて、朝顔仙平(中村歌昇)は激弱ww
飛脚の福山かつぎ(中村隼人)は凛としてカッコいい。
白酒売新兵衛(中村扇雀)は実は助六の兄の十郎で、ちょっと頼りないw
町人の通人里暁(中村鴈治郎)はお笑い担当。
助六の「股をくぐれ」と恫喝されたら、「これは男前。誰かに似ていると思ったら、今南座で公演中の團十郎さんにそっくり」とか、新兵衛に「股をくぐれ」と恫喝されたら、「なんや、よう随分前から知っているような、顔もちょっと似てるかも~~」とかw
そして最後に2人がからんだ笠をかぶった人物が母の曽我満江(市川門之助)で、そのような所業をメッチャ叱られ、暴れられないように紙衣を着せられる。
その後再びやって来たのが髭の意休。
今度は助六が全然かかってこないのに業を煮やした髭の意休を抜き、友切丸を確認する。
今は取り返せないので、「今度は覚えとけよ」で幕。
名前の付く登場人物が多いので、襲名披露のような華やかな舞台に向いているようですね。
今年もメッチャ楽しかったです。
いい年末になりました。
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2023 11/18のランチ報告 最終(京町屋いづも)

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写真は、2階の1室。
京都駅前から徒歩でランチへ。
このエリアですから、アソコでしょうね。
11:05にやって来たのが、京町屋いづもです。
前回10/13に来ましたが、その際に11月からメニューが変わるとのことで、再訪をお約束していました。
今回も食事が来る前に、2階を拝見させて頂きましたw

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写真は、鶏ゆず胡椒と9種のおばんざい御膳 2,500円。
そして今回注文した新メニューが、上の写真のです。
鶏ゆず胡椒の味がしっかりついており、そのまま戴いてもいいし、海苔や胡麻などの薬味を入れてもいい。
さらにお出汁を入れて、お茶漬け風にしても美味しかったです。
ただ塩昆布も入れると塩辛過ぎるので、鶏ゆず胡椒を戴き終わった後に、お出汁に塩昆布を入れて戴くと美味しかったです。
さらに9種のおばんざいも合間合間で戴き、かなりよかったですね。
お食事を戴き11:45頃にこちらを出て、この日は市バスで帰宅しました。
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