第49回衆議院議員総選挙が終わり、今回も自公連立政権が安定多数となった。
今回は立憲民主と共産が共闘し、候補者を調整したのだが結果として議席を減らしてしまった。
政策が支持されたわけではないので、致し方ない。
注目すべきは、ご存知の通り日本維新の会の大躍進だ。
大阪では全19区のうち維新が15の区で勝利し、大阪府の自民は小選挙区で当選ゼロという前代未聞の事態となった。
政党別に議席の増減を見てみると、まず与党。
自民 276→261公明 29→32(与党計305→293)
与党の勝利ではあるが石原伸晃や甘利明など大物が敗れ、ホロ苦い勝利となった。
一方野党は、
立憲 110→96
共産 12→10
国民 8→11
れいわ 1→3
などとなっていな中で、
維新 10→41
コレは、ただただスゴい。
やはりcovid-19対応をめぐり吉村知事の対応が評価されての事であろう。
自民も大物が敗れたが、野党も小沢一郎や辻元清美が敗れた。
辻元は維新の躍進もあるが、小沢ともども賞味期限切れの風情だ。
維新以外は自民・立憲ともに厳しい結果となり、自民・甘利幹事長は辞任。立憲・福山幹事長も辞任を検討という報道だ。
今回の選挙結果は、端的に言えば
「大阪以外の人達は、変わる事を望まなかった」
のだろう。
ただ大阪も、あたかも維新が全面的に信任を得たようにも見えるが過去2回の特別区住民投票は否決されたという事を忘れてはならない。
このcovid-19の中で、もし特別区になり役所や病院が「二重行政だ」と削減されていたとしたら、もっと大変な事になっていた事だろう。
総選挙のたびに思う事だが、とにかく小選挙区制を直ちにやめていただきたい。
まず、小選挙区の中では1人の当選者以外は全て死票になる。
それを補完するための比例代表制があるが、党内で付けられた序列には正直腹が立って仕方がないのだ。
ここはかつてのように中選挙区制に戻し、複数候補者が当選するようにし絶えず与野党が競るような図式にしていただきたい。
4人候補者がいて、26%の得票率があり当選した人がその選挙区の信任を得たとは、とても考えにくいのである…