プロ野球日本シリーズ2021は、セ・リーグ優勝のヤクルトが4勝2敗でパ・リーグ優勝のオリックスを下し、20年ぶりの日本一に輝いた。
ヤクルトファンの皆様には、心からおめでとうございますと申し上げたい。
それにしても、ここまで全ての試合が最後までどちらに転ぶか分からない白熱した日本シリーズは私も記憶になく、長らく近鉄難民で野球から遠ざかっていた私もものすごく楽しめたのだった。
第1戦は日本のエース・山本由伸と若きエース・奥川。
ともに好投のままマウンドを降りるも9回裏にオリがヤクルトの守護神マクガフを攻め立て、手首の骨折も完治せぬ主砲吉田正尚がサヨナラ安打。
第2戦は新人王候補の宮城と元AKB・板野友美の夫としても有名な高橋奎二が一世一代の好投で完封。
高橋の好投に応えて打線も後半に少ないチャンスをものにした。
第3戦は田嶋とライアン小川。
悠平の満塁一掃でヤクルトが勝ち越すもオリ杉本が同点2ラン。さらに正尚が執念のタイムリーで勝ち越すが、ヤクルト・サンタナが右中間へ決勝となる逆転2ラン。
第4戦は山﨑颯一郎と石川。
石川が6回1失点の好投、サンタナの先生打にオスナの決勝打で石山・清水・マクガフの必勝リレーでヤクルトが逃げ切り王手。
第5戦は山﨑福也と原。
2-5の8回にヤクルト山田哲人が起死回生の同点3ランで追い付くも、9回にオリックスの代打ジョーンズが決勝ソロ。
そして第6戦は山本由伸と高梨。
1-1の延長12回、オリックス6人目の吉田凌の投球がパスボールとなり、走者2塁となって代打・川端が決勝打となるタイムリー。
リリーフを2度失敗しているマクガフがピシャリと抑えた。
何をもって「史上最高のシリーズ」と言うのかだが、いくつもポイントがある。
まずヤクルト、オリックス共に前年最下位からの大どんでん返しのリーグ制覇。
そして高津・中嶋とそれぞれ二軍監督上がりで若手をよく知るだけに、起用された若手の躍動が目立った。
6戦全てが僅差のシーソーゲームで、本当に最後までどちらが勝つか分からないというのも珍しいのではなかろうか。
クライマックスシリーズ導入後はリーグ優勝ではないチームが日本シリーズに出たり、カネにあかせて選手をかき集めたチームが出たり、その割に毎度のようにセ・パ間格差を見せつけられた年も多かった。
どちらのチームも生え抜きの若手を鍛え上げ、監督と選手の熱い信頼関係のもとにシーズンを制し、そしてシリーズではどちらも一歩も引かない戦いを毎試合見せてくれた。
球史に語り継がれる、いい日本シリーズだったのでは、と勝手に思っている(笑)…
さて明日のジャパンカップは、競馬史上に残るレースとなるだろうか。
去年の3冠馬コントレイルの引退レースとなるが、コントレイルは3冠を制した菊花賞以来1つも勝っておらず、もし明日も敗れたまま引退となると
「史上初の、3冠を制したあとひとつも勝てなかった馬」
となってしまうだけに、ここは勝ってもらわねばならないので当然本命視。
相手も絞りたい。まず今年のダービー馬シャフリヤール、オークス馬ユーバーレーベン。
コントレイルと菊花賞で僅差2着のアリストテレスと、2年連続アルゼンチン共和国杯勝ちの府中大好きオーソリティ。
この4頭に絞って、馬券に挑みたい…