阪急電鉄が、京都線特急に有料シートの導入を検討している事がわかった。
利用者としては大変ありがたい話であり、是非実現してほしい。
京阪神間は、随分昔から旧国鉄と各私鉄が速さや料金を競ってきた。
昭和な話で恐縮だが、私がテツの道に足を踏み入れた1976年頃は既に
「速さの国鉄・快適さの私鉄」
の図式が出来上がっていた。
京阪特急は沿線の松下電器とタイアップした「テレビカー」。阪急特急は転換クロスシートの6300系が鉄道友の会からブルーリボン賞を贈られるほどに快適だったが、ともに京都〜大阪間は40分以上を要した。
国鉄は京都〜大阪間を29分でブッ飛ばしていたが、車両は山陽新幹線西延で余りまくった153系・165系に白と青の厚化粧を施した直角のクロスシートで、お世辞にも快適とは言えなかった。
当時は高槻はおろか新大阪も通過して29分だったため、車両の動力性能の限界で走行していたと思われる。子ども心に、当時の新快速はうるさかったのをよく覚えている。
その後国鉄も転換クロスシートの117系、JRになってからは今なお古さを感じさせない221系〜223・225系。阪急も6300系の流れをくむ快適な車両を提供し続けてきた。
独自路線を歩む京阪特急は2階建て車両を、そして私もよく利用する有料シート「プレミアムカー」を導入、かなりの利用率を誇っている。負けじとJRも朝夕2便ずつ有料の「Aシート」を連結しているが、圧倒的に編成数が足りない。
このように、京阪間の争いは速さ・料金もさる事ながら「確実に座れ、コンセントなども使える」快適さに主眼が置かれるようになった。
私もどうしても座りたい時があるので、この流れはヒジョーにありがたい限りだ。
快適さをはじめとするブランドイメージは極めて高い阪急だけに、ものすごい車両を導入するのでは、と期待している。
一方JRは、新快速Aシート連結編成の増便がまだまだ期待に応えられていない。
サンダーバードやくろしお、はるかの自由席をもっと安く簡単に利用出来るようになればよいのだが、「おでかけネット」のサイトを経由せねば買えないうえに、そのサイトの使い勝手がすこぶる悪い。
いっそ予約専用アプリでも、導入してもらえないものか…?
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