花の四日市スワマエ商店街

四日市の水谷仏具店です 譚

昔のブログから 学校Ⅳ

2008年11月15日 | わたくしごと、つまり個人的なこと
平成13年6月 商店連合会のホームページでオイラは映画「学校Ⅳ」の感想を書いていました。
久しぶりにこの映画をDVDで観て、再び感動しました。
そのときの文章を紹介します。(懐かしい・・・)

年、山田洋二監督が「学校Ⅳ」という映画を作りました。残念ながら、映画館では見ることが出来なかったのですが、レンタルビデオ屋さんで1週間の貸し出しを待ち、ようやく借りてくることができました。
回は、不登校の15歳の少年「川島大介」君が、七千年の歳月を生きてきた縄文杉に逢いに、東京から屋久島までヒッチハイクをするというお話しでした。
ッチハイクといっても、そんな軽いものではありません。なにしろ、不登校を始めてから初めての旅です。世間は、むしろ家出としか見てくれません。東京から大阪、広島から宮崎へと、トラックに乗り継ぎ、乗り継ぎの旅です。
暴走族だったトラック運転手のおじさん、ひきこもりの息子を持つ長距離運転手のおばさん、特攻隊の生き残りのおじいさん。いろいろな人との出会い、交流を通じて、大介君の精神的成長が描かれています。
ーンとしたのは、大阪から宮崎迄、長距離トラックに乗せてくれたおばさんでした。始めは怒っているように無口でしたが、それは、家出をしてきた子供を心配する両親を、気遣ってのことでした。
の日、大介君の話を聞いたおばさんは、自分の家に大介君を泊めることにしました。家には、痴呆症のおばあさん、中学生の娘、そして、家に閉じこもったきり話もせず、ひたすらジグソーパズルに熱中する息子がいました。
          
ばさんは、人と接することを拒否している息子「登」に、大介君を会わせたかったのでした。二人は、ジグソーパズルの話から、少しずつ打ち溶け合っていきます。夜遅くまでふざけあう二人。そして、夜が明け、出発の時が来ました。
は、あわてて家から駆け出してきて、黙って大介君に詩を贈ります。
          

大介君へ
草原のど真ん中の一本道を
あてもなく浪人が歩いている
ほとんどの奴が馬に乗っても 浪人は歩いて草原を突っ切る
はやく着くことなんか目的じゃないんだ
雲より遅くてじゅうぶんさ
この星が浪人にくれるものを 見落としたくないんだ
葉っぱに残る朝露
流れる雲
小鳥の小さなつぶやきを 聞き逃したくない
だから浪人は立ち止まる
そしてまた歩き始める
    日向国 浪人   大庭 登
          

コメント
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