語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【旅】12月の美しく青きドナウ

2015年12月14日 | □旅
(1)ウィーン、12月10日(木)
 久しぶりの快晴。10時半発の列車でLinz(リンツ)へ。所要時間約1時間15分。
  
  

(2)リンツ、12月10日(木)
 リンツ市内。 
  
  
  
  
  

 ドナウ河。
  

 リンツトルテで有名な店「Jindrak(イェントラク)」。メレンゲ・コーヒーとともに。
  
  
  
  

(3)ウィーン、12月11日(菌)
 冷え込んだ日。新ドナウ川を瞥見。駅近くのショッピングセンターは巨大。
  
  
  

 夜のオペラ鑑賞に備え、昼ごはんは軽めにケパブで済ます。
  

 帰途の新ドナウ川。川沿いにインターナショナルセンターが屹立する。
  
  
  
  

 以上、18日間の旅の途上で愚弟撮影。
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【旅】プラハ、2015年12月4~7日

2015年12月09日 | □旅
12月4日(金) 小雨
 「K+Kセントラルホテル」に投宿。
 ホテル斜め前にカフェ・レストラン。牛のステーキ、250gで約1,400円。サラダと黒ビール。あとで赤ワイン。美味だが、外税が21%なので要注意。
 
 

12月5日(土) 晴
 プラハ城散策。
 
 
 
 

 ホテルとエレベーター。
 
 

 ホテル前の光景。
  

 プラハ市内。
 
 
 

 ホテルから徒歩で5分足らずの市民会館(火薬塔隣)にて、コンサートを鑑賞。
 1曲目はチャイコフスキー「ロココの主題による変奏曲」、2曲目はベートーヴェン「ピアノコンチェルト1番」、3曲目ドボルザーク「新世界」。
 凝ったつくりのホールだが、音響は今いち。席はど真ん中だが、音があまり分かれず。イングリッシュホルンは生ではじめて聴いたが、ソプラノサックスかと錯覚。
 
 
 
 
  
 
12月6日(日) 晴
 徒歩で旧市街散策。
 ホテルを出て、昨日のコンサート会場(火薬塔隣)を過ぎ、ムハ美術館へ。
 美術館は小さい。わずかな作品展示しかないのに、入場料は高い。プラハは、飲食店は比較的安いが、観光地の入場料は全般的に高い。
 
 
 
 
 
 
 

 もっとも名高いカレル橋。晴れた日曜日のせいか、ごったがえし。
 
 
 
 
 
 

 旧市街の広場、クリスマス・マーケット。
 ウィーンとは違った食べ物も多々。特に豚の丸焼きは目立つ。
 
 
 
 
 

12月7日(月) 曇
 旧市街。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 プラハ中央駅。
 
 

 以上、愚弟夫婦の旅。2015年12月9日現在、ウィーンに滞在中。
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【美】白鯨 ~ひろしまドリミネーション~

2015年12月03日 | □旅
 イシュメイルと呼んでくれたまえ。
 Call me Ishmael.

 

 

 

□ひろしまドリミネーション2014 平和大通り南北緑地帯他
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【美】日本伝統工芸 ~人形~

2015年12月02日 | □旅
  第62回日本伝統工芸展
  岡山県立美術館 2015年11月12日~29日

  井上楊彩 桐塑彩色「目覚めの刻」:日本工芸会会長賞
  

  青江桂子 木芯桐塑布紙貼「あなたを想う」
 

  岩瀬なほみ 木彫貼込「季」:鑑査委員
 

  岡弘美 張抜木目込「風女神」
 

  部谷きよみ 木彫胡粉「ラベンダーの丘」
 

  山下玉枝 陶象嵌彩色「メルカード(市場)」
 
 
  角田智子 木芯桐塑木目込「戀歌」
 
 
  藤田美智子 木芯桐塑胡粉「菊の童子」
 

  近藤たみ 陶彫練込象嵌「ただいま」
 

  青野洋 木芯桐塑紙貼「蚤の市」
 

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【旅】倉敷、大原美術館

2015年11月25日 | □旅
 ヒマラヤザクラ
 
 
  

 明治4年のポスト(書状集箱)
 
 

 モネの睡蓮の池を模した池、於アイビースクウェア
 
 

 バーナード・リーチ「鉄秞抜絵兎文大皿」
 

 バーナード・リーチ「ガレナ秞筒描蛸文皿」
 

 大原美術館東洋館にて
 
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【旅】屋島

2015年11月25日 | □旅
 屋島遠望
 

 屋島に隣接する島、周辺の海
 
 

 屋島寺本堂
 四国88箇所霊場の84番札所。
 朱塗りの佇まいが特徴の古刹。1618(元和4)年に竜厳上人が再建した。建物は、桃山時代のものと伝えられていたが、1957(昭和32)年の解体修理の際に鎌倉時代の古材や建築法が発見された。鎌倉様式に復元され、今日に至る。
 屋根は、一重の本瓦葺の入母屋造り。内部は前2間が外陣、後3間が内陣と脇陣の仕様。内陣中央に唐様の須弥壇があり、本尊の観音坐像を納める唐様の厨子が安置されている。
 

 蓑山大明神
 屋島寺の境内に鎮座する石像の大狸(屋島の太三郎狸)雌雄二体。日本三名狸の一。太三郎狸は、弘法大師が霧深い屋島で道に迷った折、老人に化けて道案内をしたり、屋島で数多くの善行を積んだため、地主の神として本堂の横に祀られた。家庭円満、縁結び、子宝の福運を運ぶ。
 

 血の池(瑠璃宝の池)
 弘法大師が屋島寺伽藍を南嶺に移す際、「遍照金剛、三密行所、当都率天、内院管門」とお経を書き、宝珠とともに納めて池にした。源平合戦のとき、檀ノ浦で戦った武士たちが血刀を洗ったため、「血の池」と呼ばれるようになった。
 

 瓦投げ
 
 

 鬼ヶ島(女木島)
 

 屋島から展望する島々
 

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【旅】栗林公園

2015年11月24日 | □旅
 飛来峰から栗林公園を眺望
 


 桶樋滝
 

 商工奨励館とヒマラヤスギ
 

 旧日暮(ひぐらし)亭
 

 根上がり五葉松
 
 

 南湖 
 
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【芭蕉】獅子庵 ~各務支考~

2015年09月26日 | □旅
重複アップに付き、こちらをどうぞ。

【芭蕉】獅子庵 ~各務支考~
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【芭蕉】獅子庵 ~各務支考~

2015年09月26日 | □旅
 支考(寛文5(1665)年-享保16(1731)年)、享年67。
 美濃国(岐阜県)の人。各務(かがみ)氏。別号、東華坊・西華坊・見龍(竜)・獅子庵、変名に蓮二坊など。幼時、郷里の禅寺に入山したが、19歳で下山して遊歴、元禄3(1690)年、26歳で芭蕉に入門し、『続猿蓑』の撰に加わるなど頭角を現した。師の没後は年毎にその追善供養を営む一方、地元美濃や俳諧発祥の地伊勢を拠点に、遠く北越方面や九州地方にまで精力的な行脚を重ね、広く蕉風俳諧を伝播することに成功した。蕉門随一の論客として、『葛の松原』『二十五条』『俳諧十論』など、多数の俳論書を著わし、姿情論や虚実論を中心とした表現論、また七名八体説などの連句付合論に、豊かな才気を発揮している。正徳元(1711)年。47歳のときには、自らの「終焉記」を作り佯死して、世人の悪評を被るような面もあったが、晩年は後継者に廬元坊里紅を得て、いよいよ自派(美濃派)の隆盛を導き、以後一門の流れは今日にまで及んでいる。作風は「俗談平話」を旨として平明であるが、また軽い談理を含んで卑俗なところもある。俳文の確立にも意欲を示し、『本朝文鑑』『和漢文操』などの俳文集を編んでいる。また発句は『蓮二吟集』(一浮編、宝暦5年刊)にまとめられている。

 以上、堀切実が紹介するところの略歴。
 以下、『蕉門名家句選(上)』所収の94句のうち5句。

 08)食堂(じきどう)に雀啼くなり夕時雨
 74)腹立てる人にぬめくるなまこ哉
 75)船頭の耳のとうさよ桃の花
 80)野に死なば野を見て思へ草の花
 85)気みじかし夜ながし老いの物狂ひ

□堀切実「支考」(『蕉門名家句選(上)』、岩波文庫、1989)

 *

 獅子庵は、各務支考(美濃派俳諧の始祖、松尾芭蕉十哲の一人)が正徳元(1711)年から住んだ住居。
 獅子庵の周囲には、各務支考の遺骨を納めた「梅花仏」や歴代道統の句碑、池などがあり、昭和38(1963)年に岐阜県指定史跡に指定された。

   

    獅子庵
   

    獅子庵に隣接の蓮池
   

    梅花佛
   
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 【参考】
【芭蕉】奧の細道の結びの地 ~大垣~
【芭蕉】奧の細道の石山 ~那谷~
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【旅】大和ミュージアム

2015年09月25日 | □旅
 大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)
 広島県呉市宝町5-30
 ●館内マップ

   宿毛沖にて全力公試中の「大和」、1941年10月20日
  

   呉海軍工廠の「大和」、1941年9月20日
  

   「大和」の九六式二十五粍高角機銃(10分の1模型)
  

  

   「大和」の艦橋(10分の1模型)
  

   「大和」(10分の1模型)
  

  

   戦艦「陸奥」の41センチ砲(「大和」の主砲は46センチ)
  
   
   特殊潜航艇「海龍」後期量産型
  

  

  

   甲標的甲型(番組撮影用内部セット)
  

  

   伊号第25は、全長108.7m、基準排水量2,230トン。日本海軍は水上偵察機を多用し、潜水艦にも搭載した。搭載機は甲板前部に設けられたカタパルトで発進させ、海面に着水した搭載機をデリックで吊り上げて収容した。1943年9月16日頃、南太平洋フィジー方面で消息を絶った。
  

   伊号第401は、全長122m、基準排水量3,530トン、水中排水量6,560トン。伊400潜の2番艦で、米国本土攻撃用特殊攻撃機「晴嵐」を3機搭載。海底空母と呼ばれた。南太平洋のウルシー泊地を攻撃する途中、終戦を迎えた。1960年に米原潜「イーサンアレン」が建造されるまで、世界最大の潜水艦だった。
  

  

  

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【旅】縮景園

2015年09月24日 | □旅
 場所 広島市中区上幟町2-11
 歴史 元和5(1619)年 浅野長晟(安芸一円・備後8郡42万6千石)広島入城
    元和6(1619)年 藩主長晟、家老の上田宗箇をして作庭に着手 
    昭和15(1940)年 広島県に寄贈、国の名勝に指定
    昭和20(1945)年 原子爆弾により亭館・樹木等すべて焼失
    昭和24(1949)年 園の復旧開始
    昭和51(1976)年 管理棟完成
 ●園内マップ
 
   跨虹橋
  

   夕照庵
  

   水心島
  

   鯉
  

  

  

  

  

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【旅】歌川国芳展

2015年09月24日 | □旅
 会期 2015年9月11日(金)~10月18日(日) 
 場所 広島県立美術館

●「現代感覚 見れば好きになる」(本展監修者:中右瑛・国際浮世絵学会常任理事)
 国芳は、劇画の原点とも言える現代感覚の浮世絵師だ。ほかの絵師にはない奇想天外な発想で、ユーモアを交えて当時の幕政を批判し、豪傑や武者絵をドラマチックに描いた。
 大判三枚続きの大画面に、英雄の妖怪退治を表現した作品は物語性が伝わる。モチーフは画面いっぱい。力強く、スピード感もある。巨大な骸骨を描いた「相馬の古内裏」や「宮本武蔵と巨鯨」【注1】などは、まさに現代アート感覚の傑作。アニメーションの先駆けとも言え、今の若い人や外国人に受ける要因だろう。
 もう一つの魅力は、しゃれとユーモア。「寄せ絵」と呼ばれる人間の顔は、よく見ると裸の人間の集合体でできている【注2】。上下どちらから見ても顔になる「上下絵」や、猫で描いた文字などの「だまし絵」もとてもユニークだ。
 国芳は、時代や世相に敏感で、権力への反骨精神がある人だった。「天保の改革」で、役者や芸者の絵を描くことが禁止されると、ならばと、猫【注3】やキツネ、スズメ【注4】を擬人化して人間社会を諷刺する。そんな姿勢が庶民を引きつけた。
 無類の猫好きでたくさん飼っていたとされるだけあって猫の描写も秀逸。また、染物屋に生まれ、登場人物がまとう着物の色や柄も凝っている。美人画を描かせれば、おきゃんで鉄火肌の女性をモデルに、江戸の風情や庶民の息遣いを生き生きと伝える。
 私は国芳作品の何もかもが好きだが、特に気に入っているのは風景画。国芳は歌川豊国門下だった【注5】が、私淑していた葛飾北斎に倣い、和洋折衷を試みている。幾重にもなった雲やグラデーションで表現した空、月のかさといった自然描写がいい。
 浮世絵には変わり者が多いといわれるが、国芳も江戸っ子気質で一筋縄にはいかない男だったらしい。気取らず、破天荒。一方、権力への反抗心は旺盛だが、弱いものを愛する。人間的魅力があったようだ。
 多くの弟子を持ち、慕われた。そんな国芳の型破りな生き方が独創的な作品を生み、見るものに感動を与えるのだろう。本展では、妖怪退治の傑作だけでなく、多彩なジャンルの隠れた名作も楽しめる。見れば誰もが国芳を好きになるだろう。

 【注1】「宮本武蔵と巨鯨」
 【注2】「みかけハこハゐがとんだいゝ人だ」
 【注3】③「流行猫の曲手まり」部分
    
 【注4】⑨「里すゞめねぐらの仮宿」部分
   
 【注5】歌川広重と同い年。1797(寛政9)年、江戸生まれ。

□中右瑛・国際浮世絵学会常任理事(本展監修者)・談「現代感覚 見れば好きになる」(中国新聞、展示会用)
 *

    歌川国芳「宮本武蔵と巨鯨」
   

    歌川国芳「金魚づくし 酒のざしき」
   

    歌川国芳「流行猫の手まり」
   

    歌川国芳「坂田怪童丸」
   

    歌川国芳「朝比奈小人嶋遊」
   

    歌川国芳「みかけハこハゐがとんだいゝ人だ」
   

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【旅】岐阜 ~鮎~

2015年09月04日 | □旅
●岡部ヤナ(岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲長瀬)

   

 (1)鮎の刺身
   


 (2)鮎の甘露煮
   

 (3)鮎のフライ
   

 (4)鮎の塩焼き
   


 (5)焼き鮎の味噌だれ
   

 (6)鮎の茶漬け
   

 【参考】
 (1)料理の三角形
   

   

 □クロード・レヴィ=ストロース (大橋保夫・訳)『野生の思考』(みすず書房、1976)

 (2)料理の四面体
   

   

 □玉村豊男『料理の四面体 --東西美味発見法』(酒文ライブラリー、1999/中公文庫、2010)

 (3)料理の四面体 ~豆腐・編~
   

 □玉村豊男『料理の四面体 --東西美味発見法』(酒文ライブラリー、1999/中公文庫、2010)
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 【参考】
【旅】岐阜 ~長良川~
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【旅】岐阜 ~長良川~

2015年09月04日 | □旅
●芭蕉句碑「おもしろうてやがて悲しき鵜舟かな」(岐阜市湊町)
 長良橋南詰のポケットパーク「名水」にある句碑。鵜飼を詠んだ俳句として最も有名。華やかな鵜飼も鵜舟が去ると深い闇の世界になる。その静寂の中に松尾芭蕉は鵜の哀れ、生きるため魚を獲らねばならない人間の宿命を感じたのだろうか。以後、松尾芭蕉は魚類を一切食べなかったといわれている。
   

●芭蕉句碑「このあたりめにみゆるものは皆涼し」(岐阜市湊町)
 この句碑は、旅館「十八楼」の、長良川に面した庭にある。
 長良橋下流にある河畔、中川原新田の油商、鴎歩賀島善右衛門の別荘を訪れて、付近の景勝を賞し、賀嶋氏の亭に「十八楼」と命名した。松尾芭蕉「十八楼の記」によれば、中国の代表的景観である「瀟湘(しょうしょう)八景と西湖十景を合わせたほどの風情がこの水楼を渡る涼風にあり」と。
   

●句碑「闇中(あんちゅう)に山ぞ聳(そばだ)つ鵜川哉」(岐阜市湊町)
   

●鵜飼像(岐阜市湊町)
 前記句碑と対。
     

●鵜飼観覧船(岐阜市湊町)
 一艘に客15人が単位らしい。
   

●長良川の魚(マハゼほか)
   
      

●「国営木曽三川公園・木曽三川公園センター」(海津町油島)
 左から木曽川、長良川、揖斐川
   

●「治水神社」(海津町油島)
 宝暦4~5年(1754年~55年)、幕府は薩摩藩の勢力を削ぐため、木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)分流の治水工事(宝暦治水)を命じた。薩摩藩は、莫大な工事費用と藩士84名を失った。工事責任者たる平田靱負は自刃した。治水神社は、平田靱負ら85名の薩摩藩士を祭神とする。
   

●薩摩藩士の像(治水神社の一部)
   

●「千本松原」(海津町油島)
 治水神社の下、岐阜県海津市海津町油島にある分流堤に、約千本の松が植えられた。千本松原は、すなわち油島千本松締切堤である。
   
   

●ゼロ・メートル地帯
 千本松原から車で数分、下流へ向かうと海水面と同じ高度の土地が目に入る。
   

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【旅】ストックホルム市庁舎

2015年07月19日 | □旅
 中央駅を出て東へ向かい、橋をわたると、クングスホルメン島である。けぶる霧雨の奥に優美な建物が浮かびあがった。鋭塔が典雅にそそり立ち、近づくにつれ、赤煉瓦の壁をおおう蔦が目に入ってくる。市庁舎である。
 レセプション会場は、「黄金の間」であった。ノーベル賞授与式会場ともなるよし。羊羹状に細長く、広さは小学校の体育館ほど。四壁には1,900万枚の金箔が燦然と輝く。正面の大きなモザイク画は、市の守護神「メラーの女王」である。赫っと目を見開き、髪毛を逆だて、右手に笏杖、左手に王冠、膝に市庁舎を載せている。側壁には、誕生から死に至る人生の7つの相を象徴する7つの人物画。あるいはまたハープを奏でる天使たち。
 ストックホルム市長の挨拶についで、市議会議長が壇上に立ち、
 「スコール(乾杯)!」
 中央のテーブルには、塩漬けにしんの薄切り、くんせい鰻、にしんストレーミングの冷肉、杜松の実をいれたハム、くんせいトナカイ、香辛料と薬味を加えた魚の切身、サラダ、チーズ、グラタン。
 肩に手がおかれ、ふり向くとO先生が傍らの青年をさし示した。
 たちまち時が過ぎる。グラスが幾度か空になり、テーブルのめぼしい料理は消えさった。
 幾組かのカップル、グループが連れだって、部屋をあとにした。私たちもまた、庁舎の散策にまわった。壮重にして瀟洒な「青の間」。市に侵攻した夷敵を踏みしだく聖ストックホルムの神像が鎮座する会議室。百の小さなアーチが組み合わされた丸天井・・・・。
 闇がホンのすこし、忍び寄ってきた。庭に降りたつと、さ緑の芝生の上を青白い光が流れ、おちこちに大理石の女神像たち。官能的だが、奔放ではない。繊細で、かぼそさすら感じさせる。
 腕時計を見ると、20時半。晴れていれば、初夏の空は深夜にいたっても明るく、宇宙が透けて見えるような紺色におおわれているはずだ。
 折しも雨はあがり、高層雲の背後から薄明がにじみでていた。風がひややかな夜気を運び、ほてった頬をなぶる。庭を区切るメラーレン湖は玄妙な光をたたえ、対岸の灯が妙に孤独な光を投げかけていた。

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