語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【派遣】中高年の節約術 ~中高年派遣社員物語7~

2017年02月28日 | ノンフィクション
 (1)高級取りではなくなる中高年は、「第二の財布」といわれる節約でお金を融通し、生活をエンジョイしたい。
 筆者=森川氏は、福祉施設育ちで、調理用具を揃える経済的余裕がなかった。30代になって教師として赴任した長崎で釣に夢中になり、魚を自分でさばき、料理を覚えた。どうしたら効率よく料理、掃除ができるか、光熱費を節約できるかを考えた。育児以外は、妻と五分五分以上の家事をこなしている。ちなみに、結婚したのは49歳。子どもが生まれたのは59歳。

 (2)電気。
 要は、基本料金金を下げる、LEDに換える、待機電力をなくす、複数の電気製品を同時に使わない。
 わが家はマンション購入時、40アンペアだったものを30アンペアに換えた。これだけで毎月の電気代が280円下がる。
 天井照明は、毎月1個ずつ1万円前後のLEDに買い替え、最後に11個の電球を一気に転換。この時かかった費用は2万円少し。LED転換前と後を比べると、電気料金が3割下がり、毎月4~5,000円で済んでいる。
 待機電力をなくすため、こまめにコンセントを抜くとか、スイッチ一つで待機電力をなくせる個別スイッチが付いたコンセント(節電タイプ)で、こまめに電気を消している。
 ウォシュレットも個別スイッチが付いたコンセントで、使うたびにスイッチを入れて使っている。
 暖房も、最初はエアコンで暖め、部屋が暖かくなったら電気ストーブに換えている。寝る前には、エアコンで部屋を十分に暖めた後は、エアコンのコンセントを抜いている。

 (3)ガス。
 以前は、フライパンを洗った後、ガスであぶっていたが、今は水を切った後、ティッシュで拭いている。
 揚げ物は一度で揚げず、一度油から出して余熱で内部まで火を通し、二度目は高温でからったと揚げる。
 炒め物は材料をフライパンに入れ、蓋をして蒸し煮のようにし、材料が柔らかくなったら炒める。
 煮物や豆料理も長くコトコト料理せず、蓋をして火を止め、余熱で具を柔らかくする。
 ・・・・といった工夫でガス代は3割下がり、今。月に4,000円台。

 (4)水道。
 まずは洗面所のシンク下にある止水栓を少し堅く締めて、水が勢いよく出ないようにするのがよい。
 また、シャワーの湯を出すときは、暖かくなるまでは浴槽に水を流すとか、汚れがひどい食器を洗う時は他の食器の下に置き、洗っている間に水が溜まるようにしている。
 風呂の水は使用後に一度だけ、翌日水を足して使っている。
 このような工夫で、上下水道料金は隔月で8,000円を切る寸前である。

 (5)交通費。
 地下鉄・バスに乗らずに歩く。
 歩きこそが一番の健康法・節約法だ。
 しかし、究極は、歯科費用を節約することだ。筆者は若い時コカ・コーラが好きで、飲んだ後歯を磨かなかったために、3本も歯を抜いて、1本30万円のインプラントにしている。
 甘い物を食べたら歯を磨く。これが究極の節約法である。

□森川海守「中高年の節約術 ~中高年派遣社員物語7~」(「週刊金曜日」2017年2月日号)
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 【参考】
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